平成1075日目

1991/12/18

この日のできごと(何の日)

【韓国・盧泰愚大統領】核不在宣言

韓国の盧泰愚大統領は18日夕、「現在、わが国にはどこにも、ただ一つの核兵器も存在しない」との特別発表を行った。この「核不在宣言」は事実上、在韓米軍の戦術核兵器が完全撤去済みであることを米国に代わってうたったもので、先の南北首相(高位級)会談で「合意書」が採択されるなど南北和解の道が開かれたのを受けて、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に核兵器開発放棄を迫る切り札といえる。

これまで米軍核の存在を理由に核査察を拒んできた北朝鮮は、南北首相会談での実務交渉では、核査察受け入れにかなり柔軟な姿勢を示した模様で、韓国側の「核不在宣言」によって、朝鮮半島の核問題が一気に前進する可能性が出てきた。

当面は、今月26日の核問題協議のための南北代表接触や、来年元日の金日成・北朝鮮主席の「新年の辞」が注目される。《読売新聞》

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【T-BOLAN】シングル「離したくはない」発売

【宮澤喜一首相】並立制導入を断念

宮澤首相は18日、今後の政治改革の進め方について、先の臨時国会で廃案となった政治改革関連3法案では与野党間の合意を得るのは困難と判断、3法案の柱となっている衆院への小選挙区比例代表並立制の導入を事実上断念した。その上で、短絡的には違憲状態が続く衆院定数の是正を急ぎ、選挙制度の抜本改革は中長期的な課題とし、二段階で取り組む意向を固めた。《共同通信》

【自民党・加藤グループ】事務所開き

自民党三塚派から分かれた加藤グループが東京・永田町に事務所を開設、18日、事務所開きを兼ねた総会を開き、本格的な活動をスタートした。

総会には、田名部匡省・農水相も来賓として駆けつけ、メンバー13人のうち12人が出席した。

同グループの場合、当面、各派事務総長会議への出席で他派から派閥として認知されるかどうかが焦点となっている。

ある幹部は「(出席要請の)話が預けると希望を持っている」と述べ、20日に予定されている各派事務総長会議の論議を注視している。《読売新聞》

【ゼネラル・モーターズ】7万4000人削減

米自動車大手メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は18日、景気後退による北米市場の販売不振を打開するため、1995年までの四年間で約200の工場のうち21工場を閉鎖するとともに、北米全従業員の19%るにあたる7万4000人の人員整理を実施することなどを骨子とした大幅な合理化計画を発表した。

GMは乗用車の販売低迷で、91年は赤字が50億—60億ドルに達する見通しで、資金繰りが急激に悪化していた。大規模な工場閉鎖は、国内の地域経済に与える影響も大きく、部品メーカーにも、レイオフ(一時解雇)が広がるのは確実である。

ビッグスリーは経営危機にあるクライスラーはもちろん、比較的順調と言われるフォード・モーターも赤字続きで、販売が相対的に好調な日本車への風当たりは一層強まりそうだ。《読売新聞》



12月18日 その日のできごと(何の日)