平成1049日目

平成3年11月22日(金)

1991/11/22

【宮沢喜一首相】チェイニー米国防長官と会談

チェイニー米国防長官は22日夕、首相官邸に宮沢首相を訪ね、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発問題を中心に30分余りにわたって意見を交換した。

この中で、宮沢首相が「北朝鮮の寧辺(での核再処理施設建設)は日本の安全に直接影響するので強い関心を払っている」との懸念を表明。これに対しチェイニー長官は「見方は別れるが、来年のいずれかの時点で核再処理施設が機能し始める」との認識を示し、北朝鮮の核査察受け入れ、核兵器開発阻止に向け「あらゆる外交圧力をかける」と、強い姿勢で臨む考えを明らかにした。《共同通信》



【宮沢喜一首相】渡辺外相と意見交換

宮沢首相は22日夜、都内の料理屋で渡辺美智雄外相と懇談し、臨時国会最大の焦点である国連平和維持活動(PKO)協力法案の成否、新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)への日本側の対応などについて意見を交換した。

席上、首相と外相は、ウルグアイ・ラウンドの焦点となっているコメ問題について、米国と欧州共同体(EC)が「例外なき関税化」の方向でまとまる可能性は高いとの判断で一致、その場合は日本として何らかの形で譲歩せざるを得ないとの認識を確認した。

譲歩の具体的内容については明らかでないが、関税化の協議に応じコメ市場の部分開放に踏み切らざるを得ない、といった可能性まで視野に入れながら意見をかわしたものと見られる。

この日の会談は、ブッシュ米大統領の訪日が決まったのを受け、首相が外相と基本的政策のすり合わせのために行ったもの。ウルグアイ・ラウンド、コメ問題については、外相がコメの部分自由化論を展開したのに対し、関税化の流れの中で日本側の主張が米、ECに全面的に受け入れられるかどうかは微妙との認識で一致。今後、アルトゥール・ドゥンケル関税・貿易一般協定(ガット)事務局長が示した関税化方針を見守り、「各国とも(自国に都合のよい)百点満点は無理」だとして、柔軟に対応していくことになった。《読売新聞》

【大相撲九州場所13日目】小錦、Vに王手

大相撲九州場所13日目(22日・福岡国際センター)小錦は大翔山をなんなく寄り切って1敗を守り、1差で追う琴錦も新入幕の武蔵丸の挑戦を退けた。3敗の両国と武蔵丸が敗れたことで、優勝争いは、小錦、琴錦の2人に絞られた。14日目の両力士の対決で小錦が勝てば、2年ぶり2度目の優勝が決まる。 関脇貴闘力、小結栃乃和歌は勝ち越し。若花田、貴花田は7敗目を喫した。《読売新聞》

右差し、左上手まわしを引いた万全の寄りで1敗を守った小錦は「よく見て右を差すだけ」と、思い通りの取り口に満足げ。 「明日で決めたいね」と言われて「そうね。相手も自分の相撲を取りたいけど、ボクもそう。結果をお楽しみに」と余裕を見せていた。《読売新聞》

【プロ野球ドラフト会議】

1991年プロ野球新人選手選択会議(ドラフト会議)は22日、東京都港区の新高輪プリンスホテルで開かれ、12球団が1位指名選手12選手を含む計92選手の入団交渉権を獲得した。1巡目では3選手に指名が重複。即戦力としての期待が大きい本格派右腕、若田部健一(駒大)にはダイエー、巨人、広島、西武の4球団の指名が集まり、抽選でダイエーが交渉権を得た。

2球団から1位指名を受けた田口壮内野手(関学大)は逆指名していたオリックス、斎藤隆投手(東北福祉大)は大洋がそれぞれ交渉権を得た。《共同通信》

オリックス、鈴木一朗選手を4位指名

広島、金本知憲選手を4位指名

【映画監督・今井正さん】死去

「青い山脈」や「また逢う日まで」「真昼の暗黒」「米」などの名作で知られる映画監督の今井正さんが、22日午後3時20分、クモ膜下出血のため埼玉県草加市内の病院で亡くなった。79歳だった。

今井さんは、20日、草加市立勤労福祉会館で開かれた自分の新作映画「戦争と青春」の上映会に向かう糸中に意識不明となり、その後も意識は戻らなかった。

東京都渋谷区の出身。昭和24年の「青い山脈」で戦後の暗い空気を吹き飛ばす作品を撮る一方、独立プロ運動の旗手として活躍。戦争や差別問題に目を向けた秀作の数々で、戦後の日本映画を代表する社会派監督だった。《読売新聞》



11月22日のできごと