平成1037日目

平成3年11月10日(日)

1991/11/10

【加藤紘一官房長官】コメ解決は食管と並行で

加藤官房長官は10日午前、民放のテレビ番組に出演しコメの輸入自由化問題に関連し「食管制度の中に大きな変化が起こりつつある。コメを市場の世界に昨年10月から出しているのは革命的だ」と指摘、食管制度の見直しと並行してコメの輸入問題を解決したいとの考えを示した。しかし加藤長官は関税化については「日本は受け入れるわけにはいかない」として、従来の方針の堅持を強調した。《共同通信》



【中国、ベトナム】関係正常化

中越両国は10日、共同コミュニケを発表し、中越紛争以来ほぼ13年ぶりに関係正常化を宣言した。カンボジア内戦は先日のパリ和平会議で終結。そのカンボジアを舞台に事実上の“代理戦争”を演じてきた両国が、歴史的な関係修復を実現したことにより、30年以上に及んだインドシナの紛争の歴史にもようやく幕が下ろされたといえる。

ベトナムが対中関係の正常化に動かざるを得なくなった背景には1980年代半ば以降のソ連、東欧情勢の激変などで、国家経済が破たんに近付きつつあったという事情がある。

米国をはじめとする西側諸国は対越関係改善、援助再開にはカンボジア問題の解決が前提–との姿勢を崩さなかった。世界的な圧力の下でベトナムは中国との和解を強いられたといえよう。《共同通信》

【ユーゴ連邦軍】ドブロブニク猛攻

ユーゴ紛争の主戦場となっているクロアチア共和国アドリア海沿岸の古都ドブロブニクは10日、連邦軍による陸、海、空からの猛攻撃にさらされ、地元ドブロブニク放送は1人が死亡、英人記者、欧州共同体(EC)停戦監視員らを含む負傷者多数が出たと伝えた。

また、クロアチア放送によると約3000の連邦軍部隊が週末から市街地を包囲、幾つかの周辺戦略拠点を占拠している。同市の有名ホテル「ベルベデーレ」は艦砲射撃で炎上、連邦軍側は投降を呼びかけているが、クロアチア側は激しい抵抗を続けている。《読売新聞》

【柔道・アジア選手権】田村亮子選手は3位

柔道のアジア選手権最終日は10日、大阪府立体育会館で男女各3階級と無差別が行われ、日本は男子65キロ級の丸山顕志(ダイコロ)、無差別の金野潤(綜合警備保障)の2人が優勝した。

女子48キロ級で注目の田村亮子(福岡工大付高)は、初戦で湯礼紅(中国)に敗れ3位、世界選手権52キロ級3位の植田睦(筑波大)も決勝で敗れ、日本の金メダルは合計6個に終わった。《読売新聞》

【大相撲九州場所初日】若花田、まさかの暗転

大相撲九州場所初日(10日・福岡国際センター)横綱、大関は北勝海が捨て身の小手投げで新小結の若花田に逆転勝ち、霧島は4分15秒の大相撲の末、琴錦をはたき込んだ。 小錦は立ち合いから貴花田を圧倒、突き出した。関脇の貴闘力は引き落としで曙に辛勝、安芸ノ島は水戸泉の寄りに完敗した。新入幕は大善、貴ノ浪が勝ったが、武蔵丸、鬼雷砲は黒星スタート。

「四つに組みとめたら勝機があるだろう」。若花田の師匠、藤島親方(元大関貴の花)は北勝海戦についてこう話していたが、若花田はもろ差し、それも横綱にまわしを許さない十分の体勢になりながらの逆転負け。支度部屋に戻るなり「わぁー」と、珍しく大声をあげて悔しさをむき出しにした若花田。「勝ちたいと思っちゃった」ともらし、最後まで攻めに徹することなく、つい大事にとって、北勝海の二丁投げからの小手投げを食ってしまったのは悔いが残るところだ。

新三役の初日。土俵に上がいっても「下の人の顔はよく見えた。別に緊張はしなかった」。しかし、北勝海の突っかけが少し早かったとはいえ「待った」(行司待ったで制裁金なし)。北勝海も「“待った”をしたらダメだ」ということにばかり気を取られたという。制裁金が課せられるようになった先場所を休場し、“新制度”初体験だからだ。 突き押し相撲の北勝海が自分の相撲をとれず、一方、若花田は自分十分になっても勝てなかった。これが勝負というものだろう。《読売新聞》



11月10日のできごと