1991 平成3年11月9日(土)

平成1036日目

平成3年11月9日(土)

1991/11/09

【米・EC首脳会談】新ラウンドの年内合意を確認

ブッシュ米大統領と欧州共同体(EC)議長国オランダのルベルス首相、ドロールEC委員長による米・EC首脳会議が9日ハーグで開かれ、関税貿易一般協定(ガット)新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の農業交渉を中心に協議した。

終了後記者会見したブッシュ米大統領は「(交渉をめぐる)両者の立場は縮まった」と述べ、協議で一定の前進があったことを示唆するとともに米ECの間で新ラウンド全体の年内合意を再確認したことを明らかにした。《共同通信》



【トヨタ自動車】バルト3国に販売網

トヨタ自動車は9日、51年ぶりにソ連から独立し、日本と国交を結んだリトアニア、ラトビア、エストニアの沿バルト3共和国に販売網を設立することを決め、年明けにも調査団を派遣することを明らかにした。日本のメーカーがバルト3国に進出するのは初めて。

バルト3国はソ連の他の共和国に比べ国民所得が高く、いち早く独立して政情も安定に向かっており、販売網確立に乗り出すことにしたものだ。トヨタはこれを足場に、ソ連本土や他の東欧諸国にも販売網拡大を狙う。

ソ連・東欧市場に強い関心を示すドイツ車との競合激化も予想され、トヨタの決断は内外のメーカーに波紋を呼ぶと見られる。

トヨタは、ソ連には昨年から今年にかけて、自動車修理のサービス拠点をモスクワなど3か所に設けているが、販売は企業・公団が対象で、個人向けには行っていない。ソ連の自動車市場の推定規模は年間250万台。そのほとんどは国産車によって占められ、輸入車ではドイツ車がトップ。日本車は昨年、7895台が輸入され、前年比73.1%の急増、トヨタ車はこのうち4210台。価格の安い日本車は人気上昇中で、正規以外のルートで輸入される中古車がかなり出回っており、今後も販売拡大が望める。

なかでもバルト3国は、ソ連領時代は国策によって輸入車の新車が供給されなかったため、潜在的な日本車需要はソ連以上に大きいと見られている。《読売新聞》

【柔道アジア選手権】田辺陽子選手が初優勝

柔道のアジア選手権は9日、17の国と地域が参加して大阪府立体育会館で開幕。第1日は男女各4階級を行い、日本勢は女子72キロ級で田辺陽子(ミキハウス)が初優勝するなど、男女合わせて4階級を制した。《共同通信》

【フィギュア・ラリック杯】伊藤みどり選手が逆転優勝

第5回ラリック杯国際フィギュアスケート大会は9日、フランス・アルベールビルで女子のフリーが行われ、日本の伊藤みどり(プリンスホテル)が前日のオリジナル・プログラム(OP)トップのクリスティ・ヤマグチ(米)を抜き逆転優勝した。

OPで2位につけていた。伊藤みどりはこの日のフリーで三回転ジャンプを7回盛り込んだプログラムをノーミスで決め、技術点トップの53.1点、芸術点でも2位の52.0点を挙げ、総合順位点2.0でヤマグチを抜いた。

ヤマグチは、一回転倒、一回バランスを崩すなどのミスがあったのが響き、2位に終わった。《読売新聞》

【宮沢喜一首相】休日返上でPKO勉強

宮沢首相は9日、東京・神宮前の自宅近くを散歩するなど、午前中いっぱい、くつろいだひと時を過ごした。しかし、昼過ぎには都内のホテルに移り、内閣官房や外務省の幹部を招集して、ジェームズ・ベーカー米国務長官来日に備えた対処方針の検討と、国連平和維持活動(PKO)協力法案の勉強に休日返上で精力的に取り組んだ。

とくに、PKO協力法案は、当面の最重要課題として今国会での成立を期しているだけに、「極めて勉強熱心」(首相側近)で、石原信雄官房副長官らに「昨年11月の自公民3党合意からの経緯はどうだったのか」などと矢継ぎ早に質問していたという。《読売新聞》

【イヴ・モンタンさん】死去

シャンソン「枯葉」などで世界的に有名なフランスのシャンソン歌手、イヴ・モンタン氏が9日午後、パリ北方オワーズ県の病院で心筋こうそくのため死去した。70歳。

モンタン氏は映画「夜の門」(1946年)で歌った「枯葉」でシャンソン歌手として成功、クルーゾ監督の「恐怖の報酬」(52年)でスターになった。

日本でもファンは多く、日本公演でも大歓迎を受けた。死去の際は映画撮影のためオワーズ県に来ており、救急隊によって病院に移送され、死去したという。来年5月にはパリでの講演が予定されていた。《共同通信》



11月9日のできごと

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