1991 平成3年11月7日(木)

平成1034日目

平成3年11月7日(木)

1991/11/07

【日蓮正宗】創価学会に解散勧告

大石寺(静岡県富士宮市)を総本山とする日蓮正宗の宗務院は7日夕、確執を深めていた最大の信徒団体である創価学会に対して解散を通告する文書を発送した。これに対し創価学会は不当な措置と反発、勧告を拒否する構えで、逆に宗門の責任を追及、阿部日顕法主らの退任を求める動きを見せている。

しかし、今回の勧告は学会全体に対する実質的な波紋状であり、今後対立は一層激化、来年夏の参院選を控え同学会を支持母体とする公明党にも影響を与えそうだ。《共同通信》

日蓮正宗総本山・大石寺(阿部日顕管長、静岡県富士宮市)と信徒団体である創価学会(秋谷栄之助会長)との“宗門戦争”は、7日、総本山が学会への解散勧告を発送したことで、一気に緊迫化した。学会側は、宗門の処分、措置を想定、準備体制を整えてきた。組織の動揺も「毛頭ありえない」(首脳)と否定する一方、今後、宗門の方針は不当だとし、特に阿部管長ら宗門首脳部の責任の追及に全力を挙げる構えだ。

宗門、学会双方とも一歩も譲らない姿勢であることから、日蓮正宗の正統性論争、さらには法廷闘争にまで発展し、長期戦は必至との見方が強く、学会を支持母体とする公明党への影響にも関心が集まっている。

学会側は昨年12月の“宗門戦争”ぼっ発以来、宗門批判を繰り返すことで、内部の結束強化を図ってきており、先月下旬には、今月中に宗門が学会首脳の信徒除名などの処分を打ち出してくるのではとの情報をつかみ、秋谷会長も各種会合で、「不当な措置を講じてくるなら断固闘う」などの指示を徹底してきた。

とくに学会は、僧侶と信徒の平等な関係を目指す宗教改革の一環との位置づけもあって、教義論争の中でも「宗門は教義をわい曲、逸脱している」と批判する一方、宗門の体質についても「僧侶の生活の堕落や信徒べっ視の権威主義が目に余る」などと非難を続けている。

これに対し、宗門側は、学会のこうした対応は、批判の域を超えており、阿部管長や僧侶を軽視し、侮辱するものだととらえ、同宗の根本教義に外れたものとして、解散勧告に踏み切ることになった。

問題は今後の展開だが、宗門は、学会側が譲歩しない限り、池田大作名誉会長をはじめ学会員全員を、事実上、同宗の信徒として認めない方向に進むとみられる。しかし、学会側では、日蓮正宗の信徒団体としての立場を堅持する方針で、「いずれ“池田教”として独立するのではないか」との一部の観測に対しては、幹部は一様に、「日蓮正宗の信徒である以上ありえない」と否定している。

このため、学会側は、今回の措置を不当として、法廷闘争に持ち込む一方、阿部管長らの責任を追及するなど宗門僧侶を揺さぶるなどの戦術に出るものとみられる。さらには、「各末寺に学会員が行かなくなれば、いずれ資金難でギブアップする」(学会関係者)など“兵糧攻め”作戦も考えられ、長期戦は避けられない、との見方が強い。

ただ、学会では、現在でもすでに、冠婚葬祭を僧侶抜きでおこなっているものの、一部には動揺があるといわれ、今後、宗門が、信仰の根本である御本尊の下付停止などの措置を打ち出してくれば、学会内に混乱が生じる可能性もある。

一方、公明党は、これまで学会が内部結束強化の徹底を図ってきたこともあって、「会員はむしろ元気さかんで、党も微動だにしない」(首脳)と強気の姿勢を崩していない。執行部としては、来夏の参院選、とくに比例代表選の得票数が学会の組織力のバロメーターになるだけに、過去最高の750万票獲得を目標に設定、早くから幹部が手分けして地方を回ってテコ入れしている。ただ、参院選でも、「現状維持が精一杯」(党幹部)との見方もあり、地域によっては脱党者も出始めていることから、“宗門戦争”の影響を最小限に食い止めようと懸命だ。《読売新聞》



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【NBA】マジック・ジョンソン選手、HIV感染と引退を発表

米プロバスケットボール(NBA)のスーパースター、アービン“マジック”ジョンシン選手(32)=ロサンゼルス・レイカーズ=は7日、エイズウイルスに感染したことを明らかにし、現役生活引退を突然発表した、

同選手は1979年、ミシガン州立大からレイカーズ入り。いきなり中心選手として活躍し、そのシーズン(1980年)のNBAファイナルではレイカーズを全米一の座に導き、ルーキーとして初のMVPを獲得した。

その後、昨シーズンまで12年間で3度MVPに選ばれ“マジック”のニックネーム通りの巧みなボールさばきでNBA記録の通算9921アシストをマーク、人気、実力ともNBAのトップクラスに君臨。初のプロ参加が認められた来年のバルセロナ五輪にもマイケル・ジョーダン選手(シカゴ・ブルズ)らとともに米国代表として出場予定だった。

記者会見に現れた同選手は「エイズウイルスに感染している状態で、発病しているわけではない」と健康なことを強調。時に人なつこい“マジック”スマイルを交えながら「プレーができなくなるのは寂しいが、人生はこの先まだまだ続く」と話した。《共同通信》

【NATO】「新戦略」を採択

東西冷戦後の新戦略を協議する北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議が7日、二日間の日程でローマ市内のホテルで始まった。初日の討議で、軍事面での今後の指針となる「新戦略概念」を採択、49年のNATO創設以来、仮想敵国としてきたソ連、東欧圏と、常設協議機関を設置して協力に踏み出す画期的方針を打ち出し、欧州だけでなく、戦後の世界の安全保障体制を根本から塗り替える歴史的な会議となった。

冷戦構造が、軍事機構上も東西二つの旧ブロックの「統合」という形で解消した意義は大きく、今後の軍備管理・軍縮交渉にも極めて前向きの影響を及ぼすことになろう。《読売新聞》

【宮沢喜一首相】カメラより官僚に笑顔

宮沢首相は7日夕、首相官邸で、ヨットのアメリカズカップ出場艇用に「日本」と揮毫。カメラマンから「見せていただけますか」とポーズをとるよう求められたが、そんなことはできません」とムッとした表情で席を立ってしまった。

ところが、これに先立ち昼に開かれた事務次官会議では、各省庁のトップ官僚を目の前に、「一番頼りにしておりますのでよろしく協力を」とにこやかにあいさつして、うって変わった対照的なパフォーマンスぶり。首相の実像はどちらがホンモノ?《読売新聞》

【秋の園遊会】約1800人が出席

天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会が7日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれた。好天のもと、宮沢首相ら政府関係者や各界の功績者など約1800人が出席、深まりゆく御苑の秋を楽しんだ。

昭和天皇のご病気などで、秋の園遊会が催されるのは五年ぶり。両陛下は午後2時過ぎ、皇太子さまら皇族方を伴って会場に到着、約1時間にわたり招待客と歓談された。

「放浪記」の舞台が36年間で1116回を数えたことを披露した女優の森光子さん(71)に対しては、「元気で続けて下さい」と激励された。

秋篠宮妃紀子さまは欠席されたが、両陛下や秋篠宮さまには、眞子さま誕生を祝う言葉が出席者から相次いだ。《読売新聞》

【フィリピン】台風による死者、不明6000人に

フィリピン中部を襲った大型台風「テルマ」(台風25号)による犠牲者はその後の調べで増え続け、7日夕までに確認された死者、行方不明者の数は合わせて約6000人に及んでいる。

現地は洪水や地滑りなどが無残な傷跡を残し、道路や通信網が各所で寸断されたまま。ピナツボ火山噴火に続く今回の被災は、過去15年で同国最悪の自然災害となるのは確実だ。

フィリピン政府が7日午後5時(日本時間同6時)現在でまとめた資料によると、レイテ、ミンダナオ両島で2707人の死亡が確認されたが、依然3132人が行方不明となっており、負傷者も37人を数えている。だが、救助に当たっている当局者でさえ被害の全体像を把握し切れない状態といい、死者、行方不明者の合計を6500人とする報道もある。

同市とその周辺で被害が大きくなったのは林の違法伐採による洪水に高潮、雨が重なったためとの見方が強まっている。《読売新聞》



11月7日のできごと

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