平成1025日目
1991/10/29
この日のできごと(何の日)
【眞子内親王殿下】命名の儀
秋篠宮ご夫妻に23日誕生した内親王のお名前が「眞子(まこ)」と決まり、一般のお七夜にあたる生後七日目の29日午前11時から、母子が入院されている宮内庁病院の病室で命名の儀が行われた。
宮内庁によると、お名前はご夫妻で決められ、まじりけがなく自然のままという意味の「眞」の字に、「天性のものを失わず、自然に、飾ることなく、ありのままに人生を歩む」願いを込めて命名されたという。内親王のお名前は、平安朝以降、「子」がつく伝統で、秋篠宮さまもこれを尊重。眞の字は早くから「ひらめき」で決めていたものの、読み方については最後まで時間をかけ、学者などの参考意見も聞いて、「響き」で決められた。皇
族の命名については、旧皇室親族令で皇太子、皇太孫は天皇が、親王の子は尊属の親王が命名すると定められており、これに準じて秋篠宮さまが名付けられた。
また、身の回りの品につけるお印は「木香茨」と決まった。木香茨は、中国原産のバラ科の園芸植物で、5、6月に淡い黄色の小さな花をつける。ご夫妻はこの植物がお好きで、結婚後に庭にも植えられている。
命名の儀は、お名前とお印が記された2枚の和紙をご夫妻が確認されたあと、富士亮宮務官が白木の桐箱に収めてお子さまのまくら元に置き、5分で終了した。
宮内庁によると、母子ともに非常にお元気で、退院は数日後になる見込みという。眞子さまのお名前は、一両日中の官報に掲載されたあと、皇族の戸籍である皇統譜に登録される。《読売新聞》
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【正力松太郎賞】西武・秋山幸二外野手
プロ野球の発展に寄与した監督、選手らに贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が29日、東京都内のホテルで開かれ、1991年受賞者に西武の主砲として日本一に貢献した秋山幸二外野手(29)を満場一致で選出した。
秋山外野手は初受賞。外野手が選ばれたのも初めてで、西武からは5人目。表彰式は今月31日に行われ、金メダルと副賞500万円が贈られる。《共同通信》
【宮澤喜一氏】自民党第15代総裁に就任
自民党は29日午前、東京・日比谷公会堂で臨時党大会を開き、宮澤喜一氏を第15代総裁に選出した。海部前総裁(首相)は任期を一日残していたが、「新総裁の下、新態勢で直ちに党務に着手していただきたい」と要請、宮澤氏が新総裁に就任した。
また、小渕幹事長が、次期総裁選挙をこれまでの10月末から9月末に繰り上げ、新総裁の任期を平成5年9月30日までとすることを報告、了承された。
宮澤新総裁はこれを受けてあいさつ。「私に与えられた責務を果たすため粉骨砕身努力する決意である」と強調した。さらに、宮澤氏は海部前総裁の功績に謝意を示すとともに「わが党にとって今もっとも大切なことは全党の総力を結集して、懸案の処理に当たる態勢を整えることであると確信する」と挙党態勢の必要性を訴えた。《共同通信》
【自民党】新旧総裁があいさつ
自民党臨時大会に出席した代議員ら約1500人を集めて29日昼、首相官邸中庭でレセプションが開かれ、宮澤、海部の新旧総裁がそろってあいさつした。
海部首相は、続投の芽をつぶす原因となった政治改革に言及し、「政治改革関連3法案が廃案になった責任を痛切に感じている」と神妙な表情。そのうえで、「新しい総裁には強い指導力を発揮して政治改革を成し遂げてほしい」と声を張り上げて、隣に控える宮澤新総裁に“遺言”。
これに対して宮澤新総裁は、「私は欠点の多い人間なので足りないところは補ってもらって活力ある党、真に豊かな日本を築きたい」と謙虚な口ぶり。しかし、政治改革については、「戦後政治の場で学んできた経験を世界の平和と安定のために役立てたい。政治改革をはじめ、内外の情勢に誤りなく対処していきたい」とアッサリ触れただけ。
肩すかしをくらった格好の首相は、乾杯の後、そそくさと官邸内に引き揚げ、記者団に「飛ぶ鳥あとを濁さずだと一言。「立つ鳥」を「飛ぶ鳥」と言い間違うあたり、よほどガックリきた?《読売新聞》