平成1016日目

平成3年10月20日(日)

1991/10/20

【自民党総裁選】3候補が集票にしのぎ

自民党総裁選は20日、立候補した宮沢喜一、渡辺美智雄、三塚博の3氏がそれぞれ電話や地方遊説などで党員・党友への支持を訴え、27日の投票日を目指して本格的な選挙戦に入った。このうち、最大派閥の竹下派と河本派の支持を受け事実上当選確実の立場に立っている宮沢氏は午前中は自宅で電話作戦による票固めを行った。

これに対し、2位の座をめぐってしのぎを削る渡辺、三塚の両氏は地方遊説に足を伸ばした。渡辺氏は沖縄入りし、多数の党員を抱える宗教団体などに票の取りまとめを依頼したほか、那覇市のパーティーでは「沖縄は最重点地区で一番最初にやってきた」と訴えた。三塚氏は名古屋で初めての街頭演説をした後、滋賀県入り、琵琶湖を視察するなど精力的に日程をこなした。《共同通信》



【プロ野球日本シリーズ第2戦】広島4−2西武

1991年プロ野球日本シリーズ、西武ー広島第2戦は20日、西武球場に約3万2000人の観衆を集めて行われ、広島が4−2で勝ち、1勝1敗とした。広島は逆転された直後の五回、一死一、二塁から前田が右翼線三塁打して逆転。西田も中前適時打して2点のリードを奪った。

先発川口が八回まで2安打2失点に西武打線を抑え、九回無死一塁で大野にリレー。大野は秋山、石毛に安打されピンチを迎えたが、清原、デストラーデを打ち取るなど、際どく逃げ切った。

西武は四回、デストラーデが2試合連続の2ランを放ち逆転したが、郭が持ちこたえられず、シリーズの連勝は8で止まった。《共同通信》

【F1日本GP】ゲルハルト・ベルガー選手が優勝

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自動車のフォーミュラワン(F1)シリーズ第15戦、日本グランプリ(GP)最終戦は20日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキット(1周5.864キロ)に14万8000人の大監修を集めて53周の決勝を行い、マクラーレン・ホンダのゲルハルト・ベルガー(オーストラリア)が1時間32分10秒695、平均時速202.298キロで優勝した。ベルガーは今季初勝利で通算6勝目を挙げた。

同チームのアイルトン・セナ(ブラジル)はナイジェル・マンセル(英国)が10周目にリタイアした時点で2年連続3度目の総合優勝を決め、レースは2位に入った。《共同通信》

【皇后陛下】57歳の誕生日

皇后さまは20日、57歳の誕生日を迎えられた。今月6日に東南アジア3か国訪問から帰国されたばかりだが、お疲れの様子もなく元気に過ごされているという。

今月末に迫った秋篠宮妃紀子さまのご出産を特に楽しみにされており「(紀子さまが)折々に訪ねてくださるので、元気な様子が分かり安心しています。特に何をお教えしたというようなことはなく、ただ健やかに母となる日を迎えられることを願って、今日までまいりました」と侍従を通じて述べられた。

皇太子さま、秋篠宮さま、紀宮さまが使ったベビーベッド、秋篠宮さまのベビーだんすを倉庫から出して手入れし、プレゼントされるという。《読売新聞》

【公明党】自公路線堅持を確認

公明党は20日、来月28、29両日に開く第30回党大会に提出する来年の活動方針案と重点政策案を発表した。

それによると、国際的に模索されているポスト冷戦の国際新秩序の構築に向け、「国連を軸とした普遍一的な集団安全保障体制づくりが中心になる」として、国連中心の集団安全保障の概念を活動方針に初めて明記、将来の国連軍へのわが国の参加に含みを持たせている。政治路線では、自民党との提携を模索する方針を堅持することを明らかにしている。

同党は、すでに今年2月、「湾岸平和へのアピール」と題する党見解の中で、「国連を中心とした『平和安全保障体制』の確立」の方針を打ち出しているが、国連を軸とした集団安全保障を、活動方針案の柱の一つとして掲げることで国連中心主義の考え方を一層明確にしたものだ。

将来的な国連軍への参加問題については、「まだ議論する段階ではない」(二見伸明政審会長)と直接言及はしていないものの、「(その問題を)含まないということではない」(市川書記長)と説明、今後の検討課題とする考えを示唆している。

さらに、こうした集団安保体制を裏打ちする意味から国連の機能強化の必要性を指摘。国連憲章の改正を含めた抜本改革を提唱している。《読売新聞》

【イスラエル】中東和平会議参加決定

イスラエルのシャミル政権は20日、定例閣議を開き、30日からスペイン・マドリードで開催される中東和平会議参加を賛成16、反対3、棄権1で正式に決定した。イスラエル占領地のパレスチナ側をはじめシリア、ヨルダン、レバノンのアラブ側直接当事国・者は、すでに米ソ両大統領からの招待状に、参加の回答を示しており、和平会議開催はこれで本決まりなった。

イスラエル・ラジオによると、シャミル首相は、18日のベーカー、パンキン米ソ両外相との会談の結果を踏まえて会議参加を提案したが、反対派のシャロン建設・住宅相(与党リクード)らが激しく抵抗、討議は7時間半にも及んだ。

今後の焦点は、シャミル首相に辞任を迫るシャロン氏や連立極右政党「テヒヤ」など2党の反対票を投じた閣僚の出方だが、ネーマン科学技術相(テヒヤ)らは、和平会議で領土問題が議題になった時点で辞任し連立を解消するとしている。《読売新聞》

【大相撲・陣幕親方】力強く一番鐘

江戸時代の大力士・雷電為右衛門の墓がある港区赤坂七丁目の報土寺(朝倉俊住職)で20日、46年ぶりに再建された雷電ゆかりの鐘楼の落慶法要が営まれ、陣幕親方(元横綱千代の富士)が一番鐘をついて再建を祝った。

雷電が寄進したといわれる釣り鐘は、寺社奉行に没収され、鐘楼も焼失。明治時代に壇家の人々が再寄進したが、今度は戦争で釣り鐘は軍に供出され、鐘楼も戦災で失われた。幸い、二代目の釣り鐘が一昨年、五日市町の普光寺で偶然発見されたことから、鐘楼再建が実現した。

関係者ら約500人が参列した落慶法要は、まず本堂で、次に鐘楼前で行われた。午前11時半、ロンドンの大相撲公演から帰国したばかりのマゲ姿の陣幕親方が力強く一番鐘をつくと、人で埋まった境内に大きな拍手が起こった。さらに九重親方(元横綱北の富士)、普光寺で鐘を見つけた港区郷土資料調査員の森崎次郎さん、両寺の住職、総代らが次々と鐘をついた。

46年ぶりによみがえった懐かしい鐘の音。朝倉住職は「軍に供出する時、先代住職が涙を流してつき納めした鐘の音をまた聞けるとは……。万感の思いです」と語っていた。《読売新聞》



10月20日のできごと