平成985日目

平成3年9月19日(木)

1991/09/19

【野球・山田修義さん】誕生日


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【WBCバンタム級タイトル戦】辰吉丈一郎選手、王座獲得

世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級チャンピオン、グレグ・リチャードソン(米国)に同級6位の辰吉丈一郎(大阪帝拳)が挑戦したタイトルマッチ12回戦は19日、大阪府守口市民体育館で行われ、辰吉が10回終了TKO勝ちし、新チャンピオンとなった。

21歳の辰吉はデビュー以来8戦目での世界タイトル獲得で、ジュニアフライ級の具志堅用高(協栄)、ストロー級の井岡弘樹(グリーンツダ)の9戦目を上回る日本人選手としての史上最短記録となった。

日本の世界チャンピオンは通算30人目。バンタム級ではファイティング原田(笹崎)、六車卓也(大阪帝拳)に次いで3人目で、6月にWBCジュニアフェザー級の畑中清詞(松田)が敗れて無冠だった日本に、3カ月ぶりに世界タイトルを取り戻した。リチャードソンは2度目の防衛に失敗した。《共同通信》

【大相撲秋場所12日目】琴錦、若花田に屈し2敗

大相撲秋場所12日目(19日・両国国技館)優勝を争う両力士がともに敗れる波乱。1敗の琴錦は若花田のはたき込みに、2敗の小錦も苦手安芸ノ島の引き技に苦杯を喫した。平幕の北勝鬨が敗れたため、琴錦を1差で追う3敗は小錦、霧島の2人。

関脇貴闘力は大翔山をさばいて勝ち越し、若花田も給金を直した。先場所優勝の小結琴富士は負け越し。貴花田は旭道山に敗れ、二ケタ白星はなくなった。《読売新聞》

【政府】PKO法案を国会提出

政府は19日午前の安全保障会議と臨時閣議で、国連平和維持活動(PKO)協力法案と国際緊急援助隊派遣法改正案を決定するとともに、坂本官房長官が閣議後の記者会見で、国際貢献のため自衛隊を平和維持軍(PKF)に参加させることは「合憲」との見解を示して理解を求める談話を発表した。

長官談話は、自衛隊の参加について、紛争当事者間の停戦合意が破れた場合、「部隊の派遣を終了させる」などの「前提を設けて参加する」ので憲法9条に違反しない、としている。

政府は2法案を同日午前中に国会に提出した。今国会中の成立を目指す。しかし社会党などの反対で、法案の趣旨説明、審議入りは来週にずれ込みそうだ。《共同通信》

【台風18号】各地で被害

大型で並の強さの台風18号は、19日正午現在、伊豆七島・八丈島の南西約420キロの海上を時速約45キロで北東に進んでいる。紀伊半島から東海地方にかけては秋雨前線が活発化して大雨となり、東海道新幹線が東京―名古屋間で一時ストップするなど鉄道網が寸断された。

神奈川県厚木市内で裏山が崩れ、民家が押しつぶされて1人死亡、三重県熊野市でも同様に老夫婦が行方不明となったほか、愛知県半田市内で計約200世帯が床上浸水するなど1都11県で大きな被害を出した。

警視庁に午後1時過ぎ入った連絡によると、東京都町田市内では3か所で住宅裏などの土砂が崩れた。このうち図師町では1人が生き埋めになっている模様。また、小山町では住宅など数棟が山崩れで埋まったという情報もあり、町田署などで確認を急いでいる。

気象庁の観測によると、中心の気圧は980ミリバール、最大風速は30メートルで、中心の東側330キロ以内と西側40キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いている。台風の中心は20日正午に仙台市の東約310キロを中心とする半径220キロの円内に達するが、最も北寄りに進路を取った場合、関東地方に上陸する恐れがあり、気象庁で警戒を呼びかけている。《読売新聞》

台風に伴う豪雨で、19日、紀伊半島から東海、関東、東北地方にかけての1都17県で、土砂崩れや家屋の浸水が相次ぎ、警察庁などのまとめでは、午後10時現在、1都7県で計8人が死亡、10人が行方不明になっている。床上・床下浸水は2万4037棟、土砂崩れは485か所、住居の全半壊・流失も29棟にのぼった。また、東海道新幹線をはじめ各地のJR、私鉄線も運転中止や徐行運転でダイヤが大幅に乱れ、ラッシュ時の帰宅の足を直撃した。台風は20日、三陸沖を東海上に抜ける見込みだが、気象庁では引き続き警戒を呼びかけている。《読売新聞》

【新幹線400系】国内最速345キロ

「山形新幹線」(400系、6両編成)の試験列車を使ったJR東日本の高速試験が19日未明、上越新幹線の上毛高原—浦佐間で行われ、国内最高の時速345キロの新記録を樹立、同試験列車が今年3月出した記録を塗り替えた。

試験運転は、JR東日本が営業運転時速300キロを目指して開発中の超高速新幹線「STAR21」用のデータを集めるため、昨年12月から行われていた。車両が軽く、空気抵抗も少ない山形新幹線用車両の特長を生かして、限界に挑戦しようという試み。

今月末からは、来年夏の山形開業に向けて乗務員訓練などに入るため、同列車での記録挑戦は今回が最後。今年3月16日の高速試験では336キロを出していたが、今回はモーターを一部入れ替えて挑んだ。最高速は群馬・新潟県境を駆け下りる湯沢トンネル内で達成された。

世界記録はフランスのTGVが90年5月に出した515.3キロ。《読売新聞》

【金丸信氏、田辺誠氏】「日朝友好協」設立を

自民党と社会党の代表団が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の朝鮮労働党の間でまとめた「三党共同宣言の一周年を祝う会」が19日夜、都内のホテルで開かれた。代表団団長を務めた自民党の金丸信・元概理、社会党の田辺委員長らがあいさつに立ち、経済、文化、スポーツなど幅広い民間交流の日本側の窓口となる「日朝友好親善協会」の設立を呼びかけた。

同日の会合には、このほか自民党の小沢一郎・前幹事長、社会党の山花書記長、公明党の石田委員長、石井一・日朝議連会長、朝鮮総連の韓徳銖議長らが出席。

金丸氏は、あいさつの中で、「私は昨年、世界平和、共存共栄を考えて北朝鮮を訪ねた。お互い誠意があれば、必ず所期の(国交正常化の)目的は達せられる」と述べた。《読売新聞》

【ロシア・エリツィン大統領】最高会議を欠席

市場経済移行の体制作りとそのための地方行政機構改革を主議題とするソ連ロシア共和国最高会議が19日開幕した。冒頭ハズブラートフ同会議議長代行は、エリツィン共和国大統領が「少し体調が悪い」ため同日の会議を欠席、予定された行政改革案に関する演説も中止したと明らかにした。

クーデター失敗後の新体制下でエリツィン氏とロシア共和国の国政への決定権が著しく高まる中、議会内では同氏を支えてきた急進派与党「民主ロシア」の亀裂が表面化しており、年末まで4か月にわたる「マラソン議会」はエリツィン氏の指導力を問う場ともなりそうだ。

エリツィン氏は前日の18日、持病の心臓疾患が再発した。ハズブラートフ議長代行によると、「医師の勧めに従って19日一日、自宅で療養する」見通しだが、容体は「何ら深刻なものではなく、20日にはナザルバーエフ・カザフ共和国大統領とともに、アゼルバイジャン共和国ナゴルノ・カラバフ自治州を紛争調停のため訪問する」という。

エリツィン氏はこれまでも、87年11月のモスクワ市党第一書記解任直後と、共産党一党独裁放棄のため憲法改正を行った90年3月の人民代議員大会開催時に同様の心臓疾患を起こしたことがあるが、重要な公務に支障が出たのは初めて。

側近筋は19日、シラーエフ経済運営委議長のロシア共和国首相辞任表明の背景に「閣僚会議の権限縮小にからむ確執があった」指摘しており、過労と政治対立による心理的圧「迫も原因になった可能性がある。

リーシン人権問題小委員長は19日の会議でエリツィン氏の欠席は、「政治的病」によるもので、「大統領令についての不快な質問、議会との直接対立を避けるためだ」との見解を示した。《読売新聞》

【ノースウエスト航空18便】47人重軽傷

19日午後6時25分ごろ、成田空港を出発し、太平洋上を飛行中のニューヨーク行きノースウエスト航空18便B747-400型機(乗員乗客315人)から、エンジン不調で成田に引き返し、緊急着陸すると、運輸省新東京空港事務所に連絡が入った。消防車などが待機する中、同機は同7時45分、無事着陸したが、滑走路の末端に達したところで第2エンジン(左翼内側)から出火、続いて誘導路上に出たところでも同エンジンから火を噴いた。

このため、管制官が機長に対し、緊急脱出を助言。同エンジンの自動消火装置が作動し、消防車からの消火剤放水が行われる中、乗客乗員全員が第2エンジンから離れた4つのドアから非常脱出シューターで機外に脱出した。

新東京空港署によると、脱出の際に腰や背中を打つ乗客が続出。重傷8人を含む47人がけがをし、空港内や成田市内の病院で手当てを受けた。

同機の周囲は、200メートル四方にわたって泡状の真っ白な消火液でいっぱいに。乗客らは、消火作業の中、転がり落ちるようにシューターから泡の海に降り、約100メートル離れた芝生に避難。折からの台風による大雨と消火剤で全身ずぶぬれになり、約30分間、シャトルバスの到着を待った。その後、待合室で待機し、同航空が用意した空港周辺のホテルなどに向かった。

事故後、新東京国際空港公団では滑走路を約20分間にわたって閉鎖した。

同事務所によると、同機からの緊急着陸要請の際、「ブレード・エアのトラブルだ」と連絡があった。ブレード・エアは、エアコンや機体に着いた氷の解氷に使うため使用される高温高圧の空気で、各エンジンから用途別に機内に配管されている。

このため、同事務所と千葉県警はブレード・エアが通常以上に高温になり、着陸後、エンジンから火を噴いたとみて、同航空などから事情を聞いている。運輸省事故調査委員会と千葉県警は20日、事故機の検証を行う。

けが人の大半は、脱出シューターを使用した際、後続の乗客に押されたり、滑り降りた時、地面にたたきつけられたらしい。本来、安全に脱出するためのシューターが、けがの原因になったわけで、航空会社の誘導のまずさを指摘する乗客の声も多い。

両手にけがをした埼玉県大宮市の会社役員(74)は「翼付近に座っていたので、火が上がるのがよく見えた。『爆発するかも知れない。早く脱出を』と言われ、燃えているエンジンの反対側のドアから脱出した。シューターは雨でぬれていてスピードが出、着地した瞬間、次の乗客が重なってきた。まさにパニック状態だった」と話していた。《読売新聞》

【ユーゴスラビア連邦軍】クロアチアに戦車など700両

ユーゴスラビア連邦軍は19日、戦車、軍用車約700両をはじめとする砲兵、歩兵隊を連邦・セルビア共和国の首都ベオグラードから、18日正午(日本時間同日午後7時)発効の停戦後も戦闘が続くクロアチア共和国に向けて派遣した。

クロアチア共和国内で共和国側により実施された連邦軍駐屯基地封鎖の解除が目的とされるが、停戦協定でうたわれた「連邦軍の兵舎への撤収」に明らかに抵触する行為で、クロアチアの民族紛争はさらにエスカレートする危険性を一層強めることになった。

派遣部隊は19日午後(同深夜)、クロアチアに向け北上したが、その隊列は約20キロの長さに及び、沿道では、セルビア人が手を振ったり、歓声をあげてこれを見送った。これに対して、クロアチア共和国では、市民が「大規模攻撃」(クロアチア放送)に備えて、農具やナイフで武装を始めたという。

クロアチア共和国では、停戦協定がうたった①すべての武装組織の戦闘地域からの即時撤退②連邦軍の兵舎への撤退―などは全く進んでおらず、逆に戦闘は日増しに激化する一方。19日にも、北東部の町ビンコブチでクロアチア対セルビア・連邦軍の戦闘で16人が死亡、68人が負傷したのをはじめ、共和国全土で衝突が相次いだ。

連邦政府は同日「戦闘が激化したのは、協定を調印した各政治家の指導力欠如に負うところが大きい」として、ミロシェビッチ・セルビア、トゥジュマン・クロアチア両共和国大統領、カディエビッチ連邦国防相に対して即時任を求める声明を発表した。《読売新聞》



9月19日のできごと