平成932日目

平成3年7月28日(日)

1991/07/28

【雲仙・国道251号】火砕流から50日ぶりに再開

警戒区域に入るため6月8日から一部通行止めとなっていた長崎県・雲仙岳のふもと、島原市と南高来郡深江町を結ぶ生活道路、国道251号が28日午前10時、50日ぶりに限定解除、この日を待ちわびた車が次々と通過した。

解除区間は相互一方通行。最初に解除となった島原側では午前10時すぎ、島原署長の指示で同市秩父が浦町の検問所を弁当容器などを運ぶワゴン車など5台が一斉にスタート。7分後には深江町側が解除となり、待っていた3台が島原へ向け走り出した。《共同通信》

【中山太郎外相】日本の軍事大国化、アジア諸国が懸念

中山太郎外相は28日、長野県軽井沢町での自民党軽井沢セミナーでの講演で、わが国の外交政策に関連して、「アジアでは日本が軍事大国になるのではないかとの不安を持っている国が多い」と述べ、アジア諸国の日本に対する懸念解消に最大限の努力を払うべきだとの考えを強調した。

外相は、わが国の防衛費が対国民総生産(GNP)比で平成2年度に305億ドルに達したことについて、「アジア諸国の軍事費は年間インドネシア271億ドル、タイ136億ドルなどで、日本の防衛予算はこれをはるかに上回る。300億ドルを超す軍事費によって日本の軍事化がどうなるかに各国とも大きな関心を持っている」と述べ、アジア諸国に対日警戒感が強まっているとの認識を表明。その上で、「こうした懸念に十分気を留めねばならない」と述べた。

また、外相は先の東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大外相会議で提案した高級事務レベル協議について、「こうした(日本の防衛費増への懸念という)ことが提案の背景にある」と述べ、アジアの安全保障問題を同協議の主要な議題としたい考えを示した。《読売新聞》

【海部俊樹首相】証券、銀行業界の体質改善の必要性を強調

海部首相は28日夕、長野県軽井沢町で開かれた自民党軽井沢セミナーで講演し、証券、銀行業界などによる一連の金融不祥事について、「業界の明朗化と公正のため、この事態を一刻も早く明らかにして、二度と再び起こらないよう安定化させていくことが大切だ」と述べ、証券取引法や銀行法などの改正も含めて証券、銀行業界の体質改善の必要性を強調した。

この認識に立って首相は、証券不祥事の損失補てん先も含め、一連の金融不祥事の事実関係や原因となる問題点を証券、銀行業界自身が公表するよう強く求めるとともに、抜本的な再発防止策の検討を臨時行政改革推進審議会(行革審、鈴木永二会長)にゆだねる考えを示した。また、橋本龍太郎蔵相も、これに先立つ講演の中で「不祥事は証券にとどまらない」と指摘、大蔵省内に証券、銀行など業界全体に対する監視機構を新たに作る考えを示した。

首相は、講演でまず「私がロンドン・サミット(先進国首脳会議)から帰国後、取り組まされたのは証券会社、引き続いて銀行による一連の金融にまつわる不明朗な事件だった」と述べ、証券不祥事だけでなく富士銀行などの融資不正問題についても不快感を表明。その上で「聞けば大蔵省はそんな(損失)補てんはいけない、無記名口座取引はいけない、と通達を出したにもかかわらず、あのようなことが続いて起こっている。法律を改正してでも度とこれだけのことを繰り返さないようにしなければならない」と強調。証券取引法に加えて銀行法などの改正の必要性を示し、証券、銀行など業界全体に対する政府などの監督強化と業界の体質改善が不可欠との認識を示した。

首相は抜本的な再発防止策については「行革審においても国民的立場でご議論いただく」と述べた。さらに、「(日本の)二挙手一投足が世界の金融市一場につながってくる。内外の市場をこれほど混乱させることがあってはいけない」と指摘。「まず自主的にどのような原因だったかを公表してもらう。つらいことではあろうが、事実を公表して二度と繰り返さないよう、自らの決意を業界に示してもらわねばならない」とし、損失補てん先リスト公表を含め、証券、銀行業界の一連の不祥事の事実関係、問題点の所在を自発的に公表するよう強く求めた。《読売新聞》

【ゴルフ・尾崎直道選手】今季初優勝

男子ゴルフの日経カップ最終日は28日、福岡県夜須CC(パー70)で行われ、尾崎直道がプレーオフの末、板井栄一を下して今季初優勝、賞金1400万円(ランキング加算額は1080万円)を獲得した。昨年12月の日本シリーズ以来ツアー15勝目。 一時は10アンダーまでスコアを伸ばした板井が14番でボギー、18番でダブルボギーと乱れ、尾崎直も18番をボギーとして、通算7アンダー、203で並んだ2人がプレーオフへ。1ホール目で、板井が第一打のミスからダブルボギーをたたき、ボギーの尾崎直が競り勝った《読売新聞》

「僕が勝ったんじゃなくて、板井プロが負けてくれたようなもんだね」。ツアー15勝目の尾崎直は転がり込んできた今季初優勝に戸惑い気味だった。18番の第二打をグリーンオーバーさせた時点で、「一つ負けた」と思っていたという尾崎。ところが、前の組の板井がこのホールでダブルボギーをたたいたのが分かり、実は逆に1打リード。ここから猛烈なプレッシャーに襲われ、18番をボギーとして、プレーオフにもつれ込んだからだ。一方、目前の優勝を逃した板井は「楽しませただけで終わった」。《読売新聞》

【柔道・小川直也選手】世界選手権無差別級3連覇

小川が史上初の無差別3連覇を達成―柔道の世界選手権大会最終日は28日、バルセロナのパラウプラウグラナ・ホールで男女計4種目が行われ、男子無差別は、小川直也(23)(日本中央競馬会)が決勝でハハレイシビリ(ソ連)に一本勝ちして3連覇を成し遂げた。重量級では、95キロ超級で山下泰裕(現東海大教員)が3連覇しているが、無差別では初めて。日本はこのクラス13連勝。

また、男子60キロ級の越野忠則(25)(東洋水産)も、決勝で尹鉉(韓国)に判定勝ちして初優勝を飾った。女子48キロ級の田村亮子(15)(福岡工大付高)は3位。

日本男子は86キロ級の岡田弘隆(マルナカ)、71キロ級2連覇の古賀稔彦(日体大大学院)と合わせ、参加国中トップの金メダル4個を獲得、男子は目標だった半数を確保した。《読売新聞》



7月28日のできごと