平成863日目

1991/05/20

この日のできごと(何の日)

【海部俊樹首相】米・クエール副大統領と会談

クエール米副大統領は20日来日、東京・元赤坂の迎賓館で海部首相と約1時間半にわたって会談した。この中で副大統領はコメの市場開放問題について「新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)はぜひ成功させなければならない」との認識を示した上で「デリケートな問題であることは十分承知しているが、コメをよろしく」と述べ、コメ開放で日本の決断を求めた。

これに対し首相は「ウルグアイ・ラウンドの中で解決するよう努力したい」と従来の見解を述べた。《共同通信》

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【天皇、皇后両陛下】米・クエール副大統領夫妻と会見

天皇、皇后両陛下は20日午後、来日したクエール米副大統領夫妻と皇居・宮殿「竹の間」でお会いいになった。約30分の会見では、冒頭、副大統領が「ブッシュ大統領夫妻からくれぐれもよろしくとのことでした」とのメッセージを伝え、陛下が大統領の健康について「いかがですか」と尋ねると、「心臓ではなく甲状センで、たいしたことはないようです」と答えた。

また、米副大統領の来日がこの三年間で三度目であることに関連して、陛下は「日米の良好な関係をうれしく思います」と話され、副大統領も「日米関係は国際的にも非常に大切だと思います」と応じた。《読売新聞》

【日本、北朝鮮】国交正常化第三回本交渉

日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との国交正常化第三回本交渉が20日午前10時から、北京の日本大使館で始まった。日本側主席代表の中平立・日朝交渉担当大使は冒頭発言で、①北朝鮮の国際原子力機関(IAEA)による核査察受け入れ②南北首脳会談の早期再開③南北朝鮮の国連同時加盟容認ーが国交交渉を進展させるうえで、事実上の前提条件だとする日本政府の基本姿勢を強調。さらに、大韓航空機爆破事件の金賢姫元工作員の日本人教育係、李恩恵と見られる失踪した日本人女性の消息について、間接的な表現ながら情報提供を促した。

過去二回の交渉で日本側は、核査察の受け入れを交渉進展の前提条件とする主張を展開。南北対話の進展も、交渉と絡める姿勢を強調してきたが、今回は国連同時加盟問題を加えた“新3条件”を示したといえ、三回目で迎えた実質交渉入りに際し、日本側がより厳しい態度を鮮明にすることになった。《読売新聞》

20日から北京で始まった日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との国交正常化第三回本交渉(初日)は、午前の第一回に続き午後も二回目の会談を行い、計5時間にわたり意見を交換した。

北朝鮮側はこの中で今後の交渉の進め方に関し、日韓関係との整合性などを扱う「基本問題」で合意が得られた段階でまず外交関係を樹立し、北朝鮮の国際原子力機関(IAEA)による核査察受け入れや国連加盟など残された問題はその後協議し、順次解決するとの新たな提案を行った。

北朝鮮提案は、日朝双方の見解が対立している核査察問題などの事実上の棚上げを狙ったものとも見られ、日本側は午前中に示した「3条件」を踏まえ「核査察の受け入れなしに他の論点の実質的進展は図れない」などと反論、交渉は難航の様相をみせている。《読売新聞》

【大相撲夏場所】9日目

大相撲夏場所9日目(20日・両国国技館)小錦は十分の左四つから栃乃和歌を高々とつり出して9連勝。旭富士は曙を横から攻めてさばき、霧島、平幕の両国とともに1敗を保った。霧島は大関カド番を脱した。《読売新聞》

【米・ブッシュ大統領】独・コール首相と会談

ブッシュ米大統領は20日、統一後初の米国訪問中のコール・ドイツ首相と会談、欧州安保や北大西洋条約機構(NATO)の将来、対ソ連支援問題などについて協議した。

会談後の記者会見で、両首脳は、冷戦終結後も、米欧関係を強化していくために、ドイツをはじめとする西欧に米国の軍事プレゼンスが不可欠であるとの点で合意したことを明らかにした。また、ソ連の改革路線支持を改めて確認したものの、七月にロンドンで開かれる先進国首脳会議(サミット)に、ゴルバチョフ大統領を招待するかどうかについては、明確な答えを出すまでに至らなかった。

会見でコール首相は、欧州の安全保障確保のためには、NATOの存続が必要、と訴え、米国はドイツ国内などに、「大規模」な軍事力を引き続き駐留させるべきだ、と述べた。これに対し、プッシュ大統領は「NATOが40年間の平和を支えてきた」と指摘、米国が今後も、欧州安保維持のために積極的に関与していくとの強い意向を重ねて強調した。《読売新聞》



5月20日 その日のできごと(何の日)