平成862日目

平成3年5月19日(日)

1991/05/19

【雲仙・普賢岳】土石流

無数の亀裂が走り、溶岩流出が心配される長崎県の雲仙・普賢岳(1359メートル)山中で19日午後、土石流が発生、ふもとの島原市の水無川は、火山灰や巨岩まじりの泥流となった。このため、島原市と隣接の深江町は同川流域の約3500人に避難を勧告、20日午前1時現在、414世帯1324人が近くの公民館や小学校体育館などに避難している。

長崎海洋気象台は19日午後3時に大雨洪水警報を発令しており、20日昼にかけさらに局地的に100ミリ前後の雨量が予想され、県、市、県警など関係防災機関は厳戒態勢をとっている。同川での土石流発生は15日未明に続いて二回目。

土石流の発生をキャッチしたのは、午後1時39分、県が水無川の河口から約5.8キロ上流に設置している火山泥流監視装置(ワイヤセンサー)が切れたため。この4分後、島原市が同川流域の780世帯3043人に、6分後、深江町が128世帯478人に避難勧告を出した。

水無川は灰色の濁流が渦巻き、同2時過ぎ、同市北上木場町の農道橋(長さ約12メートル)と約100メートル下流の筒野橋(同)が相次いで流失。農道橋上流の眼鏡橋は直径1メートルもある巨岩や土砂をかぶって一時通行止めになった。最上流にある平原橋は、流失の恐れがあるとして、市が自主撤去した。

切断した泥流監視装置は15日に切れ、張り直したばかり。土石流発生地点は前回と同じ、普賢岳東山頂付近か中腹と見られる。15日の土石流は降り始めから約20ミリの雨で起き、約7万立方メートルの土砂が流れ出した。今回は28ミリで発生した。《読売新聞》

【自民党・小渕恵三幹事長】海部首相と会談

自民党の小渕幹事長は19日夕、東京・三番町の私邸に海部首相を訪ね、食事をともにしながら約2時間会談した。

会談後、小渕幹事長は記者団に対し「時間があったのでちょっと立ち寄っただけ」と述べているが、小渕幹事長は首相に先立って竹下元首相を私邸に訪ね約1時間会談しており、安倍元幹事長死去という事態を受けた当面の政局運営について突っ込んだ意見交換をしたものとみられる。《共同通信》

【競馬・第52回オークス】イソノルーブル(松永幹夫騎手)1着


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四歳牝馬の実力NO1を決める第52回オークスは19日、東京競馬場の約15万人の大観衆を集め、フルゲート20頭立てで行われた。レースは大外枠から果敢にハナを切った快速馬イソノルーブルがマイペースに持ち込み、2400メートル、2分27秒8のタイムで快勝、一着賞金9532万円を獲得した。

二着はスタートで後手に回った1番任期のシスタートウショウが鼻差まで迫ったが及ばなかった。関西馬は以下8着までを独占するオークス史上初の完勝で5連勝し、今季のG1・V5も達成した。

なお5番任期のヤマニンマリーンはレース中に故障を発生、再起不能のため安楽死処分がとられた。《読売新聞》

【ボクシング・平野公夫選手】TKO負け

世界ボクシング評議会(WBC)ストロー級王者、リカルド・ロペス(23)(メキシコ)にWBCジュニアフライ級7位の平野公夫(23)(ワタナベ)が挑戦したタイトルマッチ12回戦は19日、静岡市の草薙体育館で行われ、ロペスが8回TKO勝ちし、初防衛に成功した。

ロペスは立ち上がりから的確なパンチで優位に立ち、8回に初めてのダウンを奪った直後、レフェリーが試合をストップさせた。平野は世界初挑戦に失敗、ロペスが大橋秀行(ヨネクラ)から獲得したタイトルを奪い返せなかった。《読売新聞》

【大相撲夏場所8日目】小錦「中日」給金

大相撲夏場所8日目(19日・両国国技館)ただ一人全勝の大関小錦は三杉里を危なげなく寄り切ってストレートで給金を直した。

横綱旭富士は注文相撲で、大関霧島は得意の上手出し投げで、それぞれ下位力士の挑戦を退け、元気な平幕の両国とともに1敗で続いた。新関脇曙は貴花田に逆転負けして5連敗。

この日、天皇、皇后両陛下が一年ぶりにご観戦になった。《読売新聞》

【天皇、皇后両陛下】大相撲ご見物

天皇、皇后両陛下は19日、東京・両国国技館で大相撲夏場所八日目の取組をご覧になった。

午後3時半すぎ、国技館の正面玄関に到着した両陛下は、相撲協会の役員や横綱・旭富士らの出迎えを受けて二階の貴賓席へ。二子山理事長の説明で中入り後の19番を観戦し、曙と貴花田の取組など、気迫のこもった熱戦に盛んに拍手を送られていた。《読売新聞》

【韓国】野党も街頭闘争突入

先月末の大学生死亡事件に端を発した反政府デモに揺れる韓国で19日、新民党(金大中総裁)、民主党(李基沢総裁)の両野党が、大田市、釜山市でそれぞれ大衆集会を開き、盧在鳳内閣の退陣を重ねて求めた。両野党はこれまで、在野勢力主導の反政府運動を支援してきたが、独自に院外闘争に出たのはこれが初めて。

野党、在野を両軸としたデモ・集会攻勢を受け、盧泰愚政権は早期の対応を迫られることになりそうだ。一方、機動隊の暴行で死亡した姜慶大君の遺体がソウルから到着した光州市では、葬列隊の市内入りを阻止しようとした機動隊と学生らが終日、攻防戦を繰り広げた。

新民党の「盧政権糾弾と公安統治終息時局大講演会」は、同日午後2時すぎから大田市の大田駅前広場で、市民など約1万5000人が参加して開かれた。金大中総裁は演説で、「(盧政権は)民主化、内政に完全に失敗した。すべての事態が公安統治の結果であり、根本原因は大統領が内閣「任制への改憲を推進していることにある」と断じたうえで、当面の収拾策として①内閣総辞職②白骨団解体、集会・デモの自由の保障③すべての政治犯の釈放―を要求。さらに、根本的政局安定のため、内閣制改憲を放棄し、盧大統領は民自党党籍を離れ、与野党、民主勢力による挙国内閣を発足させるよう求めた。そして、これらの要求が受け入れられない場合は、盧大統領は国民投票で信任を問うべきだ、と迫った。

新民党は今回の大田集会を皮切りに、21日は城南市で、22日は仁川市で街頭集会を開き、要求の実現を求めていく構え。《読売新聞》



5月19日のできごと