平成864日目

平成3年5月21日(火)

1991/05/21

【勝新太郎さん】逮捕

俳優・勝新太郎「勝プロモーション」元社長(59)によるコカイン、大麻の国外持ち出し事件を捜査している警視庁保安二課は21日夜、勝容疑者を麻薬、大麻取締法違反(密輸出)容疑で逮捕した。

昨年一月、ハワイのホノルル国際空港で勝容疑者がコカイン約1.75グラム、大麻9.75グラムを所持していて現地税関に逮捕されたが、この際押収された麻薬を国内で入手してハワイに持ち込んだ疑い。勝容疑者は容疑を否認しているが、同課ではコカインなどの入手ルートの解明など、裏付けに全力を挙げている。

保安二課の調べによると、勝容疑者は、昨年1月16日午後7時30分ごろ、羽田空港から中華航空18便でハワイに出国する際、コカイン、大麻を衣服の下に隠して持ち出した疑い。

勝容疑者は同航空機でホノルル空港に着いた際、税関検査でコカイン類が発見され、ホノルル連邦地裁から麻薬所持で罰金1000ドルの判決を受け、国外強制退去処分を受けた。これを不服として上訴していたが、今月12日に帰国した。

同課では、これらの麻薬を国内から持ち出したとの疑いを強め、勝容疑者に対する逮捕状を用意、帰国直後から任意で取り調べを続けていた。《読売新聞》

【海部俊樹首相】PKOの自衛隊関与を検討

海部俊樹
https://www.kantei.go.jp/

海部首相は21日午後、都内のホテルで、当面の外交課題を中心に約50分間講演した。この中で首相は焦点となっている国連平和維持活動(PKO)協力問題について、PKOの一つである停戦監視団には軍人が参加することになっていると指摘し「国際的にお役に立とうとなれば、招かれない客であってはいけない」と述べ、自衛隊をPKO協力のための新組織に関与させる方向で検討していることを明らかにした。《共同通信》

【大相撲夏場所10日目】小錦が10連勝

大相撲夏場所10日目(21日・両国国技館)上位陣は安泰。無敗の小錦は小城ノ花の立ち合いの変化にもあわてず突き出し。これを追う旭富士は横綱初挑戦の若花田をもろ差しから破り、霧島も豊ノ海をさばいて、ともに1敗を守った。平幕の両国は2敗に後退。関脇の曙は4日目から7連敗。《読売新聞》

【東京都江戸川区】現金1900万円盗まれる

21日午前10時18分ごろ、東京都江戸川区鹿骨のスーパー「ナコス」鹿骨店前の路上に、キーをつけたまま停車中の現金輸送用ワゴン車が乗り逃げされた。ワゴン車にはジュラルミンケース8個に詰めた2000万円を超える売上金などが入っていた。

小岩署で緊急配備して付近を調べたところ、約40分後の同11時ごろ、ワゴン車は同区本一色のパチンコ店「シルバーオックス」の駐車場に乗り捨てられているのが見つかった。車内にはジュラルミンケースは残っていたが、8個のうち7個から現金約1900万円が盗まれていた。

目撃者によると、車が乗り捨てられたパチンコ店の駐車場で同10時30分ごろ、クリーム色のワゴン車が止まっており、二人組の男が乗り込んで走り去った。同署は現金輸送用ワゴン車からこの車に乗り継いで逃走したとみて行方を追っている。《読売新聞》

【エチオピア】大統領が国外脱出

エチオピア国営放送は21日正午(日本時間同日午後6時)、国家評議会(最高政策諮問会議)発表としてメンギスツ・ハイレ・マリアム大統領が同日、大統領を辞任、国外に脱出し、副大統領のテスファイエ・ゲブレキダン国軍中将が暫定大統領に就任したと伝えた。消息筋によると、メンギスツ大統領は南部アフリカ・ジンバブエに亡命を図っている、という。 同放送はメンギスツ大統領が「様々な組織の要求に応じて」辞任した、と伝えている。エチオピアでは二大反政府ゲリラ組織がメンギスツ政権第とうを叫び一年前から北部を中心に攻勢に転じ、政府は危機感を募らせていた。

ケニアの首都ナイロビのジョモ・ケニヤッタ国際空港関係者によると、メンギスツ前大統領を乗せた飛行機が21日朝、同空港に到着、前大統領は駐ナイロビ・エチオピア大使との面会を求めて搭乗機の中にこもっているという。《読売新聞》

【インド・ガンジー元首相】暗殺

インド最大政党国民会議派総裁のラジブ・ガンジー元首相(46)が21日午後10時半(日本時間22日午前2時)ごろ、同国南部の都市マドラス近郊で遊説中、爆弾テロで暗殺された。インドでは20日から総選挙の投票が始まり、ガンジー氏の政権復帰が予測されていた。母親のインディラ・ガンジー首相(当時)も84年10月、シーク教徒の警護警官によって暗殺されている。

ラジブ氏の死によって、独立以来、アジアの大国インドの政治的中核となってきた国民会議派が求心力を失い、地方分権傾向の強まっているインド国内が一層流動化する危険が大きい。インドの混迷は、外交面でも南アジア全域、さらに非同盟運動や国連など多方面に波紋を投げかけよう。

ニューデリーのガンジー氏自宅周辺には数千人の支持者がつめかけ、一部は復しゅうを叫んで暴徒化、全国各地で緊張が高まっており、政府は21夜、全土に非常警戒態勢を敷いた。

ニューデリーには軍が出動、一部都市で外出禁止令が出された。中央選管は23日、26日に予定されていた残り2回の投票日を来月12、15日に延期すると発表した。今回の総選挙では、死者200人以上を出す独立以来最悪の流血選挙となっていた。

事件が起きたのはマドラスから約40キロ離れたスリペルムブドル村。ガンジー氏は同夜マドラス空港に到着、同村の演説会場に直行した。車から降りて歓迎の花束や花輪を受け取りながら演壇に向かおうとした時、大爆発が起き、ガンジー氏のほか保安要員、支持者ら14人が即死した。

ガンジー氏は頭部をほとんど吹き飛ばされ全身の損傷が著しく、はいていたズック靴で身元判定する状態だったという。《読売新聞》



5月21日のできごと