平成844日目

平成3年5月1日(水)

1991/05/01

【なべおさみさん】息子の替え玉受験問題で会見

明治大学(木村礎学長、東京都千代田区)の二部商学部で起きた替え玉受験問題で、大学から入学を取り消された2人の男子学生のうち、1人は東京都内に住む明大農学部出身の建築業者の息子(19)であることが1日、関係者の証言で明らかになった。

一方、もう1人の男子学生(18)の父親で、タレントのなべおさみさん(20)は同日、都内で記者会見し、「公演先の楽屋を訪ねてきた見知らぬ紳士に言われるまま、息子の願書を手渡したら、合格通知が来た。替え玉受験とは知らなかった。軽率で申し訳ない」などと釈明した。

なべさんも明大文学部出身で、2人の父親がともにOBだったことに、明大関係者は大きなショックを受けている。明大から告訴を受けた東京・神田署は近く関係者の事情聴取に踏み切る。《読売新聞》



【海部俊樹首相】カンボジア3派と会談

海部俊樹
https://www.kantei.go.jp/

タイ訪問中の海部首相は1日午後6時(日本時間同8時)過ぎからバンコク市内のホテルで、カンボジア国民政府を構成している三派代表と約50分間、会談した。カンボジア問題解決のため、日本側が各派に呼びかけたもので、日本の首相が三派代表と同時に会談するのは初めて。

この中で、海部首相は「日本の和平努力への理解と協力」と、1日からスタートした暫定停戦の「誠実な実行」を強く要請した。これに対し、三派側はソン・サン首相(ソン・サン派)が国民政府を代表して日本の努力に謝意と期待を表明したうえ、プノンペン政府(ヘン・サムリン政権)側が国連安全保障理事会常任理事国の包括和平案を受諾するよう、日本の働きかけを求めた。

出席者は、ソン・サン首相のほか、シアヌーク派のノロドム・ラナリット殿下とポル・ポト派のキュー・サムファン副大統領兼外相。

海部首相は、冒頭、国民政府側とヘン・サムリン政権側が国連事務総長らの停戦アピールにこたえ、1日から武力行使の自粛に入ったことに言及し、「良い方向」と歓迎するとともに、「前線から退くなど目に見える形で実行して欲しい」と要請した。

そのうえで、「カンボジア和平はいまや最終局面」とし、日本として早期和平実現のため「可能な限り協力したい」と強調。同時に、三派側に対しても「互譲の精神で和平に努力して欲しい」と呼びかけた。

また、海部首相は、先月末に来日したヘン・サムリン政権のフン・セン首相に対し、事務レベルで包括和平案を補強する形の日本の和平案を説明。フン・セン首相から「真剣に検討する」との意向が表明されたことを明らかにした。

これに対し、三派側は、ラナリット殿下も「シアヌーク派として日本の和平へのイニシアチブを全面的に支持、協力する」と表明した。三派の中で最大の軍事力を持つポル・ポト派のキュー・サムファン副大統領は、これに対しヘン・サムリン政権側の和平案受け入れを強く求めただけで、日本案に関する態度は明確にしなかった。《読売新聞》

【メーデー】360万人が参加

62回目を迎えた労働者の祭典・メーデーが1日開かれ、全国約1600会場で、約360万人が参加した。今年も、昨年に引き続き、日本労働組合総連合会(連合)系と反・非連合系が別行動を展開する“分製メーデー”。“連合メーデー”には家族連れで楽しめるスポーツ、レジャー行事を取り入れるなど、お祭り感覚が一段と強まった。

連合系のメーデー行事は、全国約1300か所で開かれ、約320万人(主催者調べ)が参加した。かっての闘争色はすっかり影をひそめ、「シンプルとスマート」が基調。全員参加のクイズゲーム(青森、熊本など)やスポーツ大会(神奈川、山形など)、カラオケ大会(鹿児島)など盛りだくさんな内容で繰り広げられた。

東京・代々木公園の中央大会には、約10万人(警視庁調べ4万9000人)が集まった。

四野党党首、小里労相、鈴木都知事らの来賓を前に、山岸章・連合会長は「メーデーを契機に労働時間短縮をさらに発展させよう」と、労働界の現在の課題である時短の必要性を強調した。

一方、反連合を掲げ「闘うメーデー」路線の全国労働組合総連合(全労連)系のメーデー行事には、全国23か所に約38万8000人(主催者発表)が参加した。《読売新聞》

【韓国】各地で糾弾集会

学生が機動隊の暴行で死亡した事件で、在野・学生団体は1日、労組勢力と連携してソウル市など全国各都市で糾弾集会を開き、事件の真相究明と盧泰愚政権打倒を求めた。事件後結成された「汎国民対策会議」は与党・民自党創党一周年の9日や光州事件11周年の18日に向けて糾弾運動を拡大していく構えで、“学・労連帯”によって事態は長期化しそうだ。

全国労働組合協議会(全労協)など労組団体はこの日、ソウル、光州など全国15か所でメーデー記念大会を開催。ソウル市の延世大学には、労組に在野・学生団体を加えた約2万人が集まり、盧泰愚政権退陣や、逮捕された労組運動家の釈放、労働運動弾圧の粉砕を叫び、春闘勝利まで闘争を続けると決議した。

集会参加者はその後、ソウル市庁を目指して街頭デモに出ようとして機動隊との衝突を繰り返した。

また、安東市の安東大学では同大二年金映均君(20)がシンナーをかぶって焼身自殺を図り、重体となった。学生が抗議の焼身自殺を図ったのはこれが2人目。

光州事件の舞台となった光州市では、全南大など十数校の学生・労働者約1万人が参加して集会を開いたほか、大田、釜山、昌原などでも、追悼集会や労組による休業闘争が展開された。また、大邱では同日未明、学生約30人が派出所を火炎びんで襲撃した。《読売新聞》

【エンパイアステートビル】還暦に

ニューヨーク・マンハッタンにそびえ立つ超高層ビル、エンパイアステートビル(102階建て)が1日、オープン以来ちょうど60年の“還暦”を迎え、記念パーティーがにぎやかに開かれた。

このビルを舞台にした映画「キングコング」(1933年製作)の主演女優フェイ・レイさんも参加、ビルをかたどったバースデーケーキにナイフを入れた。高さ381メートルのこのビルは1931年のオープン以来、71年に世界貿易センタービル(411メートル)に抜かれるまで40年間にわたり世界最高の座を保った。

完成直後には霧の夜に渡り鳥が衝突、また45年にはB25爆撃機が79階に激突し14人が死亡する大惨事も。展望台からニューヨーク、ニュージャージー、コネティカット、ペンシルベニア、マサチューセッツの5州が見渡せる。

現在でも毎週末には2万5000人の観光客が訪れ、60年間では約7000万人に達している。現在、世界一高いビルはシカゴのシアーズタワー(442メートル)。《共同通信》



5月1日のできごと