平成840日目

平成3年4月27日(土)

1991/04/27

【海部俊樹首相】マレーシア・マハティール首相と会談

海部俊樹
https://www.kantei.go.jp/

海部首相は27日朝、日航特別機でインドネシアを除く東南アジア諸国連合(ASEAN)5カ国歴訪に出発した。最初の訪問国マレーシアを訪れた首相は27日夕、クアラルンプール市内の首相公邸でマハティール首相と約2時間半会談した。

この中で海部首相はペルシャ湾の機雷除去のため日本が自衛隊の掃海隊を派遣したことについて、「日本は資金面だけではなく人の面での協力を求められている。湾岸は平和を回復しており、自由な航行確保のため掃海隊派遣を決断した」と理解を求めた。マハティール首相は「今や戦争は終わっており、交戦的な行為ではない。何の問題もないのではないか」と支持する姿勢を表明。この観点に立ってマレーシア西部のペナン港に掃海艇が寄港することを受け入れたことを明らかにした。

また、マハティール首相は天皇、皇后隆下のマレーシア訪問を招請。海部首相は謝意を表明するともに、帰国後両陛下に伝える意向を示したため、9月にも訪問される方向で調整が進みそうだ。

掃海艇派遣に対し海部首相は「過去において特にアジアに対し耐えがたい苦痛を与えたことに深い自覚と反省の念を持っている」と指摘、今後とも軍事大国にはならないことを強調した。

マハティール首相は自ら提唱している「東アジア経済圏」構想について、①貿易ブロックをつくろうとするものではない②引き続き自由貿易体制を目指す③欧州と米国大陸で地域的な保護主義の動きがあり、ASEANの考え方が無視されてしまう恐れがあると真意を説明した。

海部首相はその趣旨には、理解を示しながらも「ASEANの議論の帰結を待った上で、日本としても検討させていただきたい」最終的対応を示さなかった。《共同通信》



4月27日のできごと