平成817日目

平成3年4月4日(木)

1991/04/04

【海部俊樹首相】米・ブッシュ大統領と会談

海部首相とブッシュ米大統領は4日午後(日本時間5日朝)、米カリフォルニア州ニューポートビーチのホテルで会談し、日米経済関係の最大の焦点であるコメ市場開放について、新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の中で解決することで合意した。大統領は会談後の記者会見で「われわれは(コメ問題を)十分協議した。日本のコメ市場への参入を期待している」と述べ、首脳レベルで初めて直接的な表現でコメ市場開放を求めたことを明らかにした。

これに対し首相は「ウルグアイ・ラウンドの早期かつ成功裏の解決を目指し、日米で緊密に協力していきたい」と述べたが、新ラウンドの動向によっては年内にも部分開放を含むコメ問題での政治決断が迫られる情勢に追い込まれた。

首脳会談では、両首脳が日米同盟関係の重要性を改めて確認、グローバル・パートナーシップ(地球規模の協力関係)を再構築していくことで一致した。

これに関連し、大統領は、多国籍軍に対する日本の財政支援に謝意を表する一方、「米国内の一部に日本批判が出てきている」との懸念を表明した。首相は、「日本の中にもそれを残念に思う気持ちがある。これは、日本が果たそうとしている役割を正しく認めてほしいという気持ちだ」と、日米両国民の相互理解の必要性を強調した。

首相は湾岸後の中東和平に対する協力の一環として、従来疎遠だったイスラエルとの政治対話を強化し、米国の構想を側面支援する姿勢を強調、さらにゴルバチョフ・ソ連大統領の初訪日についても、北方四島返還を求める日本の方針を説明、日米同盟の枠内で対ソ関係の進展を図る考え示し理解を求めた。

湾岸戦争後の新世界秩序づくりに関連し、両首脳はイラクのクルド族の難民問題について支援を強める方向で一致、首相は中南米の民主化支援のため、大統領提唱の中南米投資基金に資金を拠出する用意があることを伝えるなど、「新秩序」への全面協力を表明した。

大統領は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核兵器開発の可能性について重ねて懸念を表明。首相は「国際原子力機関(IAEA)の保障措置を求めていくことが重要」と述べ、今後とも日米が連携する中で、日朝国交正常化を進めていく考えを示した。

一方、首相が大統領の早期訪日を要請したのに対し、大統領は「喜んでお受けしたいが、日程が錯そうしている」と述べるにとどまり、7月の先進国首脳会議(ロンドン・サミット)前の訪日は困難との見通しを示した。

今回の会談で、ブッシュ大統領は専ら二国間の経済関係改善に焦点を絞り、とりわけコメ問題については、会談の中でブッシュ大統領が「日米関係に影を落としている問題としてコメがある」と明確に指摘、「難しい問題であるのは承知しているが新ラウンド成功のために協力していきたい」とコメ開放を促した。首相は「コメは日本にとって格別の重要性を有していることを十分配慮してほしい」と、政治的困難さを訴えるにとどまった。《共同通信》



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4月4日のできごと(何の日)
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【政界談話室】たまには外遊してみたい

○…坂本官房長官は4日午後の記者会見で、記者団から訪米中の海部首相からの連絡の有無を聞かれ「まだない。今ごろ寝とるんじゃないか」とそっけない返事。さらに秘書官に確認した後「お休み中ということです。まあ明日からでしょうね」とのんびりムード。

坂本氏は2日の訪米結団式の際、「私はいつも乾杯の音頭を取っている。たまにはあちら側(出発する側)になってみたい」と、外遊に意欲を示したばかり。もっとも今回の訪米では、日米関係の改善を目指して厳しいやりとりが予想されるだけに、争いごとはきらいという坂本氏は、やはりのんびり留守番役の方が似合いそう。

○…中山外相はこの日、参院予算委員会一般質問で、社会党の瀬谷英行氏から米国のチェイニー国防長官の「広島、長崎への原爆投下を戦争終結のためには有効だった」との趣旨の発言について感想を聞かれ「私も戦争体験があって、“神州不滅”とか“一人一殺”とかいう言葉もあった」と自らの体験を説明。さらに「被爆国の感情として(チェイニー発言については)不愉快な思いがする」と述べた。

瀬谷氏はこれに満足せず、何度も米国に抗議するよう促したが外相は「被爆国として核廃絶を訴えている」と、のらりくらりと繰り返すばかり。ほかのことでは能弁の外相も、こと対米関係となると、必要以上の気遣いがありあり。《共同通信》

【パキスタン】早大生ら4人誘拐される

パキスタンのインダス川流域で、早稲田大学の学生3人と地元ガイドの計4人が旅行中に消息をたち、イスラマバードの日本大使館に2億8000万円の身代金要求があったことが、4日までに外務省などへ入った連絡で分かった。現地の報道や関係者によると、4人のうち学生1人が大使館に駆け込み身代金のことなどを伝えたという。《共同通信》

【第63回選抜高校野球大会第9日】決勝は古豪対決に

決勝戦は松商学園(長野)ー広陵(広島)の古豪対決―。第63回選抜高校野球大会第9日は4日、春らしい陽気の甲子園球場で準決勝2試合を行い、松商学園と広陵がそれぞれ勝ち、決勝戦は1926年の第3回大会決勝戦と同じ顔合わせとなった。

松商学園はエース上田が国士館(東京)を4安打に抑え、3試合連続完封をマーク。代打中島の右前打で挙げた五回の1点を守り、1ー0と競り勝った。松商学園の決勝進出は第3回大会以来65年ぶり2度目で、長野県勢としては54年の第26回大会で優勝した飯田長姫以来。上田投手は1回戦の愛工大名電(愛知)の二回から続けている連続イニング無失点記録を35回に伸ばし、平松(元大洋)が持つ39回にあと4と迫った。

市川(山梨)と対戦した広陵は一回に1点を先制した後、五、七回に追加点を奪い、小土居の好投で4ー1と快勝した。広陵の決勝進出は35年の第12回大会以来56年ぶり5度目。広島県勢では第48回大会の崇徳以来15年ぶりとなる。決勝戦は5日午後0時半にプレーボール。松商学園が勝てば初、広陵が勝てば65年ぶり2度目の優勝となる。《共同通信》



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