平成763日目

平成3年2月9日(土)

1991/02/09

【関電美浜原発2号機】蒸気発生器細管破断事故

9日福井県に入った連絡によると、営業運転中の関西電力美浜原子力発電所2号機(加圧水型軽水炉、出力50万キロワット)=福井県美浜町=で、原子炉が自動停止し緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した。

県によると、蒸気発生器(SG)細管に大きな穴が開いたか破断した可能性が強く、放射能を含んだ一次冷却水が二次冷却水側に漏れた量は数十トンに上ると推定している。外部に放射能が漏れたのは確実とみられるが、原発周辺に設置されている環境放射線監視装置の数値に変化はなく、環境への影響はないとしている。

事故によるECCS作動は日本の原発史上初めてで国内最大の事故となった。

県原子力安全対策課によると、同日午後1時40分、二次側蒸気内の放射能レベルを示す「復水器空気抽出器ガスモニター」の数値が、通常一分間当たり800カウントに対し2000カウントまで上昇したため、出力を降下させた。その後、原子炉内の圧力が通常の157気圧から徐々に低下し原子炉が自動停止した。

さらに同1時50分には、128気圧まで下がり炉内水位も低下したためECCSが働いた。この時、同モニターの値は一分間当たり100万カウントを超え、通常の1250倍を記録したという。

同発電所では、2基ある蒸気発生器のうち一方の細管に何らかの原因で大きな損傷が生じたと推定。1時56分、この蒸気発生器の弁を閉じて隔離し、蒸気タービンへの二次側蒸気の流れを遮断した。

同対策課によると、二次系に一次冷却水が流れ込み二次側圧力が上昇したことで、主蒸気逃し弁も開き、放射能を含んだ蒸気がタービン建屋から外気に漏れたという。しかし、微量のため環境や人体などへの影響はないとしている。《共同通信》



【湾岸戦争】多国籍軍、イラク戦車の18%弱を破壊

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米中東軍のニール准将はリヤドで9日記者会見し、開戦以来のクウェート戦域(イラク南部とクウェート全域)でのイラク地上軍に対する空爆効果判定の結果、戦車750両、装甲兵員輸送車600両以上、火砲650門以上の破壊を確認したと発表した。《共同通信》

【ソ連・ゴルバチョフ大統領】米国の攻撃拡大に警告

ゴルバチョフ・ソ連大統領は9日、戦争早期終結に向け、大統領特使をバグダッドに緊急派遣するとの声明を発表した。

大統領は多国籍軍の軍事行動がイラクへの武力行使を容認した国連決議の枠を逸脱する恐れがあるとして、初めて米国によるイラクへの攻撃拡大に警告を発した。

これに対し、ホワイトハウスはゴルバチョフ大統領の特使派遣に異論はないとの声明を発表するとともに、「多国籍軍はイラク国民と民間施設への被害を避けるために最大限の努力をしている」と大統領の懸念に反論した。《共同通信》

【マレーシア・マハティール首相】内閣改造を発表

マレーシアのマハティール首相は9日、外相、蔵相など4閣僚を入れ替える内閣改造を発表した。

首相は、国内取引・消費者行政相に横滑りするアブハッサン外相の後任にバダウィ元国防相、辞任するダイム蔵相に代わる新蔵相にアンワル教育相、新教育相にスレイマン国内取引・消費者行政相をそれぞれ指名した。新閣僚は3月15日に就任する。《共同通信》



2月9日のできごと