平成697日目

平成2年12月5日(水)

1990/12/05

【星稜高・村松有人外野手】ダイエー入団決定

福岡ダイエーホークスからドラフト6位指名を受けていた星稜高の村松有人外野手(17)=敦賀市松陵中出身=は5日、金沢市の同校で鈴木正スカウトと2回目の入団交渉を行い、契約金3000万円、年俸400万円(いずれも推定)で仮契約を結び、入団が決定した。

村松外野手は、中学2、3年に松陵中で野球部に入り活躍していた。当時、同中野球部監督で村松外野手を指導していた高場雅明教諭(現敦賀高)は「中学時代からプロにあこがれ頑張ってきた。その念願がかない本当におめでとう。ダイエーホークスの一員として息の長い選手として頑張ってほしい」と激励している。《福井新聞》




【シベリア抑留】死亡者1444人の名簿公表

第二次世界大戦後、シベリアに抑留され、現地で死亡した日本人捕虜1444人の名簿が5日、公表された。これまでソ連が公表しなかった約6万人に上るとされる死者の一部で、氏名だけでなく埋葬場所なども記されており、今後のシベリア墓参に向けて遺族らにとっては貴重な手掛かりとなりそうだ。

公表されたのは、シベリアに抑留されイルクーツク郊外のタイシェト地区でバム鉄道(第二シベリア鉄道)建設の強制労働に従事し現地で死亡した日本兵らで、閣僚会議付属文書館に保管されている約4万人の死亡した抑留者名簿の一部。

名簿はロシア語で氏名、生年、日本軍時代の階級、死亡年月日などが記されたリストと埋葬された墓地の見取り図の計六65枚。ほかに墓地の写真のコピーも付けられていた。

抑留者問題を話し合うため来日したソ連の民間団体、ソ日相互理解協議会のキリチェンコ議長(ソ連科学アカデミー東洋学研究所国際協力部長)から5日、全国抑留者補償協議会(全抑協、本部・鶴岡市)の斎藤六郎会長に渡された。

死亡年月日をみると、記録的な大寒波がシベリアを襲った昭和20年から21年にかけての厳冬期に亡くなった人が大半を占め、氷点下の寒さの中、重労働で抑留者が次々と倒れていった厳しい収容所での生活ぶりが読み取れる。

また、名簿には出身地は書かれていなかったが、簡単な地図とともに埋葬場所の位置を示す番号が一人ひとりに記されていた。墓地は抑留者が建設に従事したバム鉄道の線路沿いに点在していることも資料から判明した。

今後、古文書館に残されている4万人分の名簿やその他の人名リストについても来年4月のゴルバチョフ大統領訪日までに全抑協に移される予定。斎藤会長は「一日も早く遺族に届けたい。今後、遺族の自由な墓参の実現に努力したい」と話している。《共同通信》

【京都市山科区】派出所で爆発、大破

5日午後7時35分ごろ、京都市山科区椥辻池尻町の京都府警山科署椥辻派出所事務室で爆発があり、派出所一階が全壊、事務室にいたA巡査(29)が足の指を骨折するなど重傷。奥の取調室にいたB巡査部長(40)とC巡査(26)の2人も爆風で耳鳴りや頭痛を訴えた。同府警は過激派が爆発物を仕掛けたゲリラ事件とみて捜査を始めた。

京都では、天皇、皇后両陛下が2日から4日まで滞在、孝明、明治両天皇陵を参拝された。この間1万2000人の態勢を取っていたが、全国からの7500人の応援部隊が5日引き揚げたばかりだった。

派出所は3人勤務。午後6時50分ごろ、近くの喫茶店からけんかという通報で3人が現場へ急行。けんかを仲裁中に、近くのスーパーから「不審な消火器が店のシャッター付近に放置してある」と連絡が入ったため、A巡査がスーパーへ向かった。A巡査はスーパーから消火器を持って同7時20分、一足先に派出所に戻り、事務机に座って事務処理。B巡査部長らは間もなく引き揚げて来たという。

持ち帰った消火器は本物で爆発しておらず、現場にそのまま残っていることから、消火器は3人を派出所の外へおびき出すおとりで、留守中に爆発物が仕掛けられた可能性が強いとみて調べている。《共同通信》

【自民党富山県連】在来線存続で県と連携

自民党富山県連は5日、平成3年度の富山県予算に対する重点要望事項提出の席上、北陸新幹線の並行在来線問題について中沖知事ら県幹部と協議し、県連としても県の主張している並行在来線存続の立場で、今後とも連携を取りながら行動することを確認した。同県連では12月定例県議会が開催される6日午前9時から緊急議員総会を開催して、早急に今後の行動などを決めたいとしている。

要望事項は「北陸新幹線の早期完成」など2097件で、提出には川田議員会長、吉田幹事長、河合総務会長、向井政調会長らが出席し、新幹線問題では県と連携をとって、早期着工、在来線存続を訴えていくことで意思の確認をした。

この後、記者会見した向井政調会長は「県民のために在来線存続の方針を変えない。県連としては、早急に議員の意見を集約して、対応策を決めたい」と述べた。《北國新聞》

【富山県入善町議会】在来線廃止反対を決議

初富山県入善町議会は、5日開会した12月定例会で北陸新幹線の早期着工と在来線の存続を求める決議案を全会一致で可決した。県内の市町村議会で在来線廃止反対を打ち出したのは初めてである。《北國新聞》

【亜細亜大・高津臣吾投手】ヤクルト入団決定

ヤクルトに3位指名された高津臣吾投手(22)=亜大=の入団が5日決まった。この日、片岡スカウト部長、塚本スカウトが東京・武蔵境の亜大で本人、同野球部の内田監督らと交渉した結果、契約金5500万円、年俸700万円で仮契約した。《共同通信》

【天皇皇后両陛下】親謁の儀

天皇、皇后両陛下は5日午前、東京都八王子市にある昭和天皇の武蔵野陵で即位の礼、大嘗祭の終了を報告する「親謁の儀」に臨まれた。続いて両陛下らは武蔵野陵隣の大正天皇の多摩陵にも参拝、11月27、28日両日の伊勢神宮に始まった親謁の儀は6日の皇居・宮中三殿親謁の儀を除き、すべて終了。

両陛下の武蔵野陵、多摩陵参拝はことし1月18日以来11カ月ぶり。6日には宮中三殿で、一連の即位儀式を締めくくる「賢所御神楽の儀」が行われる。

天皇陛下はモーニング、皇后さまも洋服姿で、昭和天皇の愛した樹木に囲まれた武蔵野陵にゆっくりと進み、玉ぐしをささげて拝礼、即位儀式の終了をご報告。儀式には三笠宮寛仁親王ご夫妻も従われた。《共同通信》

【海部俊樹首相】内外の諸問題に全力

海部首相は5日昼、参院新潟選挙区補選応援のため訪れた新潟市内で記者会見し、政局の焦点となっている内閣改造について「内外の諸問題解決のため、当面は全力を挙げて、その一つひとつに真正面から取り組んでいきたい」と述べるにとどまり、明確な意向を示すのを避けた。

自民党内では改造時期について、通常国会(10日召集)での平成2年度補正予算成立後、今月20日前後との見方が支配的となっているが、首相としては国会審議を控えているうえ、税制大綱や次期防衛力整備計画の策定など政治課題が山積みしていることから、党内の動揺や野党の反発を避けるために課題処理を優先する姿勢をあえて強調したもの受けとられており、首相としては竹下派の動向も含め慎重に改造のタイミングを見極めていく考えだ。《共同通信》

【海部俊樹首相】竹下元首相と会談

海部首相は5日夜、都内の料理屋で竹下元首相と会談した。竹下氏は政局の焦点となっている年内の内閣改造・自民党役員人事に消極的な考えを伝え、首相も慎重な姿勢を示したものとみられる。これに関連し自民党筋は、首相が4日夜には竹下派会長の金丸元副総理と会談し、「年内は日程が詰まっている」と年内改造が難しい情勢との認識を示したことを明らかにした。

改造の時期をめぐっては党内では今月20日前後との見通しが強まっているが、竹下氏が難色を示しており、首相も5日の新潟市での記者会見で慎重な考えを示し、年内見送り論が台頭してきた。

しかし、党内では1月にずれ込むと改造できなくなるとの危機感が強く、20日前後か遅くとも年末の改造を求める声は多い。このため早期改造を迫る渡部・竹下派、三塚・安倍派、山口・渡辺派の各事務総長は連絡を密にしながら巻き返しを図る構えで、まだ党内の綱引きは続きそうだ。

【宮沢喜一元蔵相】改造は首相が決断すること

坂本官房長官は5日、都内の宮沢派事務所に宮沢元蔵相を訪ね、当面する政局などの対応を中心に約30分間意見交換した。

この中で宮沢氏は、年内に内閣改造・党役員人事を断行すべきだとの声が党内で強まっていることについて「私の意見が(年内改造に反対だなどと)いろいろ取りざたされているが、改造を行うか否かは首相が決断する問題だ」と述べ、首相が決断すれば年内の内閣改造に異論はないとの考えを示唆した。

またウルグアイ・ラウンド閣僚会議の焦点となっているコメ輸入自由化問題に関しては「米国と欧州共同体(EC)の動きにかかるところが多い。それを見て対応すべきだが、場合によっては越年もやむを得ない」との考えを示した。《共同通信》

【公明党・石田委員長】韓国大統領と会談

韓国を訪問中の公明党の石田委員長は5日午前11時すぎから、ソウル市内の青瓦台(大統領官邸)で盧泰愚大統領と約1時間会談し、日韓関係や日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の新たな関係について意見交換した。

来年1月の海部首相の訪韓を控え、日韓両国間の懸案となっている在日韓国人の指紋押なつ義務など法的地位問題について石田氏は、海部首相からの伝言として「訪韓の際には大統領や韓国国民の期待にこたえられるよう決意している」との訪韓時の決着を目指す首相の意向を伝えた。これに対し大統領は「首相訪韓の際にはきちっとさせて日韓関係の過去の問題を終了させるようお願いしたい」と述べ、首相訪韓時に法的地位問題を決着させるよう強い希望を表明した。さらに大統領は「過去の問題がきれいに片付き、明るい青空のような関係となるよう希望する」として首相訪韓への期待感も明らかにした。

新たな展開を見せる日朝関係に関連して石田氏は、北朝鮮に対する戦後45年の「償い」問題について、首相からの伝言として「訪韓時に「韓国が納得できるような基本姿勢を明確にしたい」との考えを伝えた。これは「償い」問題で韓国側に厳しい批判があるため、日朝政府間交渉に当たって韓国側の考えを十分配慮して対処する意向を示したものとみられる。大統領は「日本と北朝鮮との交流進展が朝鮮半島の統一の妨げにならないよう海部首相に伝えてほしい」と述べ、日本政府に慎重な対応を求める考えを示した。

大統領はまた「北朝鮮は韓国との協力なしに変化していく道を探っており、それが日本との関係改善に表れている。北朝鮮が韓国と断絶したまま日米と関係改善を進めることは問題がある」と述べ、改めて韓国と緊密な連絡を取りながら北朝鮮との関係改善を進めるよう求めた。

大統領は13日からのソ連訪問の目的について「北朝鮮が一日も早く韓国との対話を進めて平和的統一へ進むようソ連の影響力を行使することを求めたい」と説明した。《共同通信》

【海部俊樹首相】熱弁も反応はいまひとつ

◯…海部首相は5日、参院新潟補選応援のため、新潟県内を遊説。ベルリンの壁崩壊からドイツ統一までの早さを例に世の劇的変化についての持論をひとしきり展開。ソ連との関係改善にも触れ「新潟は大陸との関係が深い日本海側の拠点だ」「新潟の海外輸出の半分はソ連向け。ソ連との真の友好関係を続けていくために新潟は中心的役割を果たしてきたし、これからもお願いする」と、しきりに新潟を持ち上げて、熱弁を振るった。

首相にとって参院愛知補選以来約1カ月ぶりの遊説だったが、地元愛知と違い聴衆の反応はいまひとつ。

◯…社会党の伊藤政審会長はこの日、都内で開かれた同党全国政審会長会議で、消費税の緊急是正、新たな国際貢献策への対応での意思統一を呼び掛けた。特に消費税をめぐっては「部分是正に応じるべきでない」との異論が出ることも予想され、伊藤氏も最初は緊張気味。

しかし、すぐに「共産党は、社公民三党が消費税の定着を助けると大げさなことを言っていたが、緊急是正は国民への責任と変わった」「私たちが社会新報でやったのと同じように、赤旗でも緊急是正の必要性を説明していた」と共産党を引き合いに出して社会党の“先見の明”を強調。伊藤氏の作戦が功を奏したか、会場からは異論は出ずじまい。《共同通信》

【毛利衛宇宙飛行士】飛行また延期に

日本人宇宙飛行士、毛利衛さん(42)=宇宙開発事業団=が米スペースシャトルに初搭乗するのは予定より1年3カ月遅れ、1992年9月にずれ込むことが、5日発表された米航空宇宙局(NASA)の今後3年間のシャトル打ち上げ日程で決まった。

毛利さんが行う日本の宇宙実験は、本来なら88年3月に実施されるはずだったが、チャレンジャー爆発事故の後遺症で来年6月まで延期されていた。しかし、今年に入って相次いだシャトルの燃料漏れ事故の影響で、さらに大幅延期を余儀なくされた。

この間、ソ連と契約を結んだ東京放送(TBS)は、秋山豊寛さん(48)を今月2日宇宙に送り込むことに成功、秋山さんは現在も宇宙からのリポートを続けている。

NASAによると、毛利さんが乗り込むのは現在、ロサンゼルス郊外で建造中のシャトル第四船「エンデバー」で、92年5月に予定されている。7日間にわたって新材料開発やライフサイエンスの実験を進めるスケジュールに変更はない。

大幅遅れの理由について、NASA報道室は「来年初めに第一船のコロンビアがドック入りして大改修する予定で、来年のシャトル飛行回数が当初計画していた10フライトから7フライトに削減された。この関係で全体にずれ込んだ」と説明している。《共同通信》

【イラク】邦人人質36人解放へ

イラク・オリンピック委員会のウダイ委員長は5日夜(日本時間6日未明)、猪木寛至(アントニオ猪木)参院議員に同行してバグダッドを訪れている日本人人質の家族と人質に面会、今回家族がイラクを訪問した人質36人全員の解放を伝えた。人質36人と家族は早ければ6日中にもイラクを出国する予定。

11月初め中曽根元首相らのイラク訪問で人質25人が帰国して以来の解放で、解放か残留かで揺れ動いた今回の人質問題は、猪木議員をはじめとする関係者の要請が実を結んだ。

面会は5日午後9時(日本時間6日午前3時)すぎからバグダッド市内のイラク・オリンピック委員会本部五階の会議室で行われ、フセイン大統領の息子であるウダイ委員長はアラビア石油のAさん(49)と妻B子さん(43)ら36人の人質とその家族一人ひとりとまず握手、「あなたたちがいてくれたので戦争がこれまで起こらなかった」と人質男性に言葉を掛けた後、妻たちに「ご主人をいつでも連れ帰って結構です」と告げた。

この後、同本部一階のロビーでフセイン大統領の側近が「日本人ゲストが夫人とともに出国することを認める。本人の意思により残ることも認める。これは人道的措置である」とのフセイン大統領の声明を読み上げた。

日本人家族らは、イラク・オリンピック委などの協力で開かれた「平和の祭典」を主催した猪木議員に同行する形で42家族46人が1日にバグダッド入りし、夫らとの面会を果たした。

しかし、解放をめぐってはぎりぎりまで見通しが立たず、猪木議員もいったんは交渉を断念、4日に出国する予定だったが、出発直前、イラク・オリンピック側から共同コミュニケを要望されたことなどから滞在を延長。残留した人質36家族38人、在留邦人家族1人、人質の妻でつくる「あやめ会」代表長谷川悠紀子さん(47)とともにフセイン大統領との面会を求め、解放への働き掛けを続けていた。《共同通信》




12月5日のできごと