1990 平成2年9月22日(土)のできごと(何の日)

平成623日目

平成2年9月22日(土)

1990/09/22

【竹下登元首相】中国・江沢民総書記と会談

中国を訪問中の竹下元首相は22日午前、北京・中南海で、江沢民・中国共産党総書記と約1時間20分、会談した。

この中で江総書記は日中関係の過去に触れ「不幸な時期について次の世代に正しく伝えなければならない」と述べ、日本側が過去の反省を忘れないよう求めた。これは中東貢献策に関連する自衛隊の海外派遣問題や、憲法派遣論議に懸念を示したものとみられる。

また、竹下氏が天安門事件以来停滞している中国と西側諸国との関係や日中関係を改善、促進するため、中東、カンボジア問題などの解決に努力するよう求めたのに対し、江総書記は周辺諸国との友好関係重視を強調し、中東問題などで西側と共同歩調をとる考えを表明した。

江総書記は過去の問題について「大多数の日本人は理解しているが、一部の人はそうでない。それが次の世代のものの考え方に影響するのではないかと心配している」と述べ、最近、自民党に出ている憲法見直しの動きなどにクギを刺した。

竹下氏は「次の世代の人たちの教育は、われわれに責任がある」と述べた。

竹下氏は日中関係の重要性も指摘し、改革・開放政策への支援を重ねて表明したが、「日中関係促進の環境整備のためにも南北朝鮮の対話促進、カンボジア和平実現、中東粉争解決への努力を続ける」ことで西側諸国の理解を得るよう求めた。

江総書記は朝鮮半島の安定、カンボジア問題解決への努力を続けることを表明、中東問題については「イラクのクウェート侵入に反対するとともに大国の軍事介入にも反対する」との原則的立場を明らかにした。

このほか竹下氏は「平等と自由、競争原理と平等は両立可能。内政干渉はいけないが、アイデアの出し合いは評価できる」と述べ、民主化を進めるよう暗に促した。江総書記は「民主、自由、人権は国情により考えるべきだ」と従来の中国側の立場を繰り返した。《共同通信》




【竹下登元首相】自衛隊派遣「併任、法改正の2段階で」

中国訪問中の竹下元首相は22日未明、北京の釣魚台迎賓館で同行記者団と懇談し、中東貢献策に関連する自衛隊の海外派遣問題について①当面、自衛官を国連平和協力隊員として併任する案は一つの方向だ②自衛隊の任務に海外の災害救助を加えるため自備隊法を改正する考えもあると述べ、二段階で対応すべきだとの考え方を明らかにした。

国連平和協力隊を柱とする国連平和協力法案(仮称)の成立に向けた与野党合意を得るため、10月中旬召集予定の臨時国会の会期は12月いっぱいまでとることは可能だとの認識を示した。今後の政治日程については、内閣改造・自民党役員人事は12月中、下旬になれば可能との見通しを明らかにした。

竹下氏は中東貢献策に関し「観念論と実質論が収れんされる方向にあり、それでいい。併任は言葉として選当かどうか分からないが、一つの方向だ」と述べ、「併任」による自衛官を中東に派遣する政府方針を当面の策として支持。総額40億ドルを中東貢献策として出することも「適切、迅速」と評価した。平和協力法案を審議する臨時国会については12月まで最大限会期をとることで与野党の合意成立が可能との見通しを示した。

また、「(竹下内閣当時)危機管理問題を議論、検討すべきだったと反省している」と述べ、危機管理のための法案の必要性を指摘。「メキシコ地震の際に自衛隊の任務にもう一つあってもいいなと考えた」との表現で、海外災害救助を自衛隊の任務に加えるべきだとの考えを示した。

中東危機に関連して自民党内に海部首相の指導力を問う声があることに対しては「この重大時にそういうことを言ういとまはない」と批判した。自衛隊法に絡む問題などは「こうあるべき、という手法でなく、各方面の意見を聴き、落ち着くところでいい」として首相の手法を評価、「現内閣を支えていく」と明言した。

内閣改造については新多角的資易交渉(ウルグアイ・ラウンド)が12月初めに最終決着するまで無理とし、人事を行うのは12月下旬に平成3年度予算類成が始まるまでの間が適当との考えを示した。《共同通信》

【北京アジア大会】開幕

国際政治のうねりを受けながらも史上最大規模の選手団が集い、平和への行進。北京の空にアジアの友好を願う聖火が赤々と燃え上がった—。第11回アジア競技大会は22日午後4時(日本時間同5時)から、厳戒態勢下に置かれた北京の工人体育場で開会式を行い、16日間にわたる大会の幕を開けた。

昨年の天安門事件の汚名返上と近代国家への脱皮を図る大国・中国は、初めて開く国際連合競技大会にアジア・オリンピック評議会(OCA)加盟の全38カ国・地域の参加を目指したが、クウェートに侵攻したイラクが開幕直前に締め出された。それでも懸念された追随ボイコットは回避。史上最多の37の国・地域が参加し、選手も最高の6578人(公開競技、支援役員含む)と戦火の影響を最小限にとどめたところに中国の政治力と意気込みが反映されている。

約7万人の観衆がスタンドを埋めた中、大鐘が開会式の始まりを告げた。雲り空。貴賓席には中国の江沢民総書記のほか、日本の竹下登元首相ら要人が並ぶ。

入場行進で5番目の日本は一旗手の佐藤伊知子選手(女子バレーボール、日本電気)を先頭に、「青い山脈」の曲に乗り、五星紅旗(中国国旗)と日の丸を振って歩いた。すぐ後ろに20年ぶりのアジア大会(夏季)参加となる台湾が続く。中国、台湾はこれを機に中台交流の促進を狙う。

クウェートは難を逃れた選手を集めての参加。約50人の選手団のうち役員が、戦死したファハドOCA会長を伸む喪章を右腕に着け、母国と家族を気遣いながらの行進で平和をアピール。外交団席は総立ち、会場が拍手で大きく福れた。カタール、アラブ首長国連邦、サウジアラビアはクウェート旗を振りアラブの団結を示した。《共同通信》

【アントニオ猪木参院議員】イラク第一副首相と会談

イラクを訪問中の猪木寛至(アントニオ猪木)参院議員は22日午後、バグダッドの大統領府でラマダン第一副首相と会談、邦人人質問題を中心に湾岸危機情勢について約1時間にわたり協議した。

猪木議員は会談後、同議員が先にサレハ国会議長と会談した際手渡した高齢者と病人16人を独自にリストアップした邦人人質名簿についてラマダン副首相がイラク側の努力を約束したと語った。

猪木議員は、ラマダン副首相の返事は極めて前向きのものであり、16人の解放は近く実現すると思うと会談の印象を述ベた。しかし、16人の解放がいつどのような形で実現するかは明らかでない。

同議員は記者団に「イラク国内にいる邦人人質の安否についてラマダン氏に日本人の率直な気持ちを伝えた。ラマダン氏は(人質解放については)よく分かったと答え、最大限の努力を約束してくれた」と語った。

イラク、クウェートの軍事施設など約10カ所に収容されている日本人の人質は141人。《共同通信》

【大相撲秋場所14日目】両横綱が楽日決戦

大相撲秋場所14日目(22日・両国国技館)旭富士、北勝海の両横綱が1敗を守り、千秋楽結びの一番で優勝をかけて対決する。旭富士はもろ差しからの寄りの速攻で快勝。1敗同士の注目の一戦、北勝海-霧島は、北勝海が右のど輪、左おっつけで一方的に押し出した。旭富士に敗れた小錦は3連敗で9勝5敗。

関脇寺尾は元気者、貴闘力を激しく突き出して9勝目を挙げ、新小結琴錦は若花田を引き落として勝ち越しを決めた。若花田は給金相撲2連敗。十両は久島海、小城ノ花、琴の若の3人が4敗でトップに並び、貴花田は9勝目を挙げて再入幕を濃厚とした。



9月22日のできごと

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