平成600日目

平成2年8月30日(木)

1990/08/30

【政府】多国籍軍に1400億円

政府は30日朝、首相公邸で中東貢献策に関する関係閣僚級会議を開き、輸送、物資、医療、資金の4分野にわたる多国籍軍支援に10億ドル(約1400億円)を本年度予算から緊急に支出することを決めた。これを受け、海部首相は米国のブッシュ大統領と電話会談し、その内容を伝えた。大統領は「日本の迅速な決定を高く評価する」と表明した。《共同通信》




【政界メモ】さすがのオレも参った

◯…自民党の渡辺元政調会長は30日、ミャンマー(旧ビルマ)のソウ・マウン国家平和回復委員会議長との会談で、軟禁されているスー・チー女史-の釈放を要求。しかしマウン議長は、恋のために英国王位を捨てた故ウィンザー公など古今東西の例を持ち出しながら「スー・チー女史の夫は英国人なので元首の資格はない」とのらりくらり。渡辺氏も食い下がり、30分の会談予定は2時間をオーバー。

会談終了後、渡辺氏は「まるでけんかだった」「こう言えばああ言う、ああ言えばこう言う。大概の相手なら負けないが、オレも参った」と、さすがに疲労困ぱいの様子。

◯…この日、名古屋市内のホテルで講演した自民党の加藤政調会長は、政府の中東貢献策に関連して「イラクが生物化学兵器を配備していることが確認されている」「防毒マスクの供与を貢献策に入れようとしたが、日本に生産能力がないため私が韓国と交渉した」などと裏話を披露した上で、将来の危機管理に備えた新規立法の重要性を強調。

今月23日には尊敬する彫刻家、故平櫛田中氏の「山に登りて千里を想う」の言葉を胸に初の富士登山を果たしたばかりだけに、千里先の政治を望もうとの気負いがつい講演にも。《共同通信》

【コンスタンチン君】皮膚移植に成功

重度のやけどでソ連・サハリン(樺太)から札幌市の札幌医大病院に運ばれたコンスタンチン・スコロプイシュヌイちゃん(3つ)の治療に当たっている同大緊急集中治療部の金子正光教授らの医療チームは30日午後、感染症を防ぐため初の皮膚移植手術をした。

移植にはコンスタンチンちゃん自身の頭皮と、遺族から提供された死亡した日本人男性の皮膚が使われた。手術終了後、金子教授は「成功に終わった」と語った。コンスタンチンちゃんの父イーゴリさんは市内のホテルで「医師団を信じ、祈るだけですと話した。《共同通信》




8月30日のできごと