平成562日目

平成2年7月23日(月)

1990/07/23

【中山太郎外相】カナダ・クラーク外相と会談

中山外相とクラーク・カナダ外相による日加外相定期協議が23日午後、外務省で行われ、両外相は二国間関係、国際情勢全般について約3時間半意見交換した。

この中でクラーク外相は、アジア地域の地域紛争解決のため、日加両国のほか米中ソ、南北朝鮮などによる話し合いの場を設置する構想を持っていることを説明、日本側の協力を要請した。

これに対し、中山外相は「アジアの現状は欧州と異なり、当面は政治、安全保障を一つの機構で話し合うことは考えていない」と慎重な考えを示した。同時に中山外相は、9月のニューヨークでの国連総会の際、アジア諸国による外相会談を呼び掛けていることを説明、「この席にクラーク外相が出席して構想を説明してはどうか」と提案。クラーク外相は「ぜひ出席したい」との意向を明らかにした。

中山外相は「ソ連の新思考外交はアジア・太平洋地域には及んでいない」と述べ、極東地域ではソ連の育成が依然として存在するとの見解を示した。《共同通信》




【警察庁】全国で暴走族一斉取り締まり、2601人摘発

警察庁は21日午後8時から22日午前6時まで全国一斉暴走族取り締まりを実施、道交法違反などで2613件、2601人の暴走族を摘発した。この一斉取り締まりは全国2773ヶ所で実施され、警官約2万2000人が動員された。福井県警でも同時に取り締まりを行ったが、摘発された暴走族などはなかった。《共同通信》

【宮沢喜一元蔵相】中国への特使は竹下氏を

宮沢元蔵相は23日午後、首相官邸に海部首相を訪ね、超党派国会議員団の団長として訪米した結果の報告と、24日からの訪中のあいさつを兼ねて会談した。

席上、宮沢氏は第三次円惜款の凍結解除と絡んで問題となっている中国への政府特使について「竹下氏(が首相)の時できた話だから、竹下氏が政府特使として訪中するのがいいのではないか」と、竹下元首相が特使として最適との考えを伝えた。首相は明確な返答を避けた。

【宮沢喜一元蔵相】ゴルバチョフ大統領来日に見解

宮沢元蔵相は23日、日本記者クラブでの講演で、北方領土問題に言及し「来年来日するゴルバチョフ・ソ連大統領がどんな提案を持って来るかは寸前まで分からないだろうが、驚くべきものになるかもしれない」と述べ、ソ連側が大胆な提案を行う可能性もあるとの見方を示した。

領土交渉の在り方については「日本としては(ゴルバチョフ大統領の提案を見てから、考えを示せばよい」と慎重な対応を求めた。安倍元自民党幹事長の訪ソ計画などについては「ソ連と今から接触をすること自体は当然だし、大事なことだ」と理解を示した。

次期防衛力整備計画の策定問題にも触れ「5年間でなく3年間で次期防を考えるのも一つの考え方だ。今後は正面装備で金が掛かるものは少ないが、自衛隊員の待遇改善など後方支援態勢でやるべきことが多い」と重ねて計画期間短縮の考えを示した。《共同通信》

【政界メモ】本年漏らさず黒子の構え

◯…竹下元首相は23日、都内で講演し、開口一番「人に忘れられていてもかわいそうだから講師に呼ぼうという配慮があったんでしょう」と笑わせた後、海部内閣の高支持率とわが身をひき比べ「私はアゲンスト(逆風)の中で政権を担当する宿命にあった。支持率も最後はとうとう消費税並み(3%)に下がったが、竹下内閣が下がったので今はやりやすいということもある」とジョークも。

しかし、コメや政治改革などの重要課題は「私は専門家でないので記事にならない方が国益」「自ら提案するほど厚かましくない」と、本音を漏らさず、あくまで“黒子”に徹する構え。

◯…海部首相は先週金曜日の夕方から丸々三日間、ホテルなどで来客もなくのんびりと静養した。来月9日で海部内閣発足一周年。この間、総選挙、日米構造協議、先進国首脳会議(ヒューストン・サミット)とたて続けに乗り切ったが、最近は総理番記者とのやり取りで声を荒らげる場面もあり「疲れ気味かも」(首相周辺)との声も。

このため「ハードな日々が続いたし、たまにはゆとりある時間を」との側近の配慮もあって、事実上、夏休みの第一弾となった。三日連続で体操、水泳に励んだ首相は「すっきりしました。ゆっくり休んだり泳いだりできました」と“充電”を終えてひとまず生き返った様子。《共同通信》




7月23日のできごと