平成546日目
1990/07/07
この日のできごと(何の日)
【海部俊樹首相】米・ブッシュ大統領と会談
海部首相は7日昼、先進国首脳会議(ヒューストンサミット)に先立ち、ヒューストンのホテルでブッシュ米大統領と約2時間、首脳会談を行った。席上、大統領は関税貿易一般協定(ガット)の新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の年内決着に関連して、日本のコメ市場開放に首脳として初めて直接言及し、日本側の努力を強く要請した。
海部首相が重視していた第3次対中円借款(1990-95年)の早期凍結解除問題は、ブッシュ大統領が日本の方針に事実上の理解を示したことから、サミットでの論議を経て事態が打開される見通しが強まった。
両首脳は対ソ金融支援は現状では行うべきでないとの見解で一致し、この立場で協調してサミットに臨むことを確認した。
円借款凍結解除をめくっては、会談後の両国の公式発表では「有益な意見交換をした。さらにサミットで他の首脳とも意見交換することになった」としただけで、具体的なやりとりは明らかにされなかった。
しかし、大統領は会談の冒頭、記者団の質問に対し「日本は主権国家であり、多くの問題について独自の判断を下すことができる。日本は米国と非常に協調的に事を進めているが、時には優先しなければならない。利害を持つ場合もある」と表明した。
また、日本政府筋も「大統領は首相の説明に特に異は唱えなかった」と述べ、早期に部分解除に踏み切るとの日本側の方針が容認されたとの受け止め方を強調した。
対ソ金融支援は西ドイツ、フランスが積極的に推進する姿勢を打ち出しているが、海部首相は①ソ連の市場経済への移行がいまだ不透明②日本には北方領土問題が存在する―との理由で「金融支援はできない」と指摘。大統領も「米国も同じ立場だ」と述べ、ソ連の国内改革の現段階では金融支援にまで踏み込むべきでないとの点で完全に一致した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【徳永英明さん】シングル「壊れかけのRadio」発売
【TM NETWORK】シングル「THE POINT OF LOVERS’ NIGHT」発売
【テニス・ウィンブルドン選手権】
マルチナ・ナブラチロワ(米国)が史上最多のV9達成−−。テニスの世界一を争うウィンブルドン選手権は7日、当地で女子シングルス決勝を行い、33歳のナブラチロワは黒人女性として2人目の栄冠を目指したジーナ・ガリソン(米国)を6−4、6−1で退けて、男女を通じて大会史上最多の9度目のタイトル獲得を果たした。また自らの大会シングルス最多勝利記録を99に伸ばした。《共同通信》
【近鉄・野茂英雄投手】14奪三振で8勝目
近鉄6-5オリックス◇7日◇西宮
両軍の本塁打攻勢はまたも近鉄に軍配が上がった。
近鉄は三回、光山のバックスクリーンへのソロ本塁打で先制。ブライアントの二塁打、トレーバーの2ランも飛び出しこの回4点を挙げた。六回はトレーバーの2打席連続の14号ソロ、加藤正のソロ本塁打で加点した。
野茂は六回、3本塁打を浴びて一気に5点を失う苦しい投球。それでもオリックスの反撃を何とかしのいで14奪三振の完投勝ちで8勝目。近鉄は4連勝で勝率5割まであと「1」とした。
オリックスは熊野、藤井、中島の一発で野茂を崩しかけたが、最後は力で抑えられた。《共同通信》
【北陸鉄道石川線】神奈川から車両10両が到着
北陸鉄道の石川線に新たに導入される冷暖房付きワンマン車両10両が7日深夜、JR逗子駅から約33時間を経て、JR西金沢駅まで回送され、徹夜の作業で北鉄鶴来駅まで運ばれた。
車両はこれまで東京急行電鉄・東横線を走っていた通勤型電車で、銀色の車体に朱色の北鉄カラーが加えられ、県鳥のイヌワシと県花のクロユリのマークが車体側面に描かれるなど、石川線の再デビューに備えたお色直しが施されている。
北鉄では、15日に試運転を行い、その後、運転士の習熟運転を重ねたうえ、下旬からワンマンでも営業運転を開始する。《北國新聞》