平成513日目

平成2年6月4日(月)

1990/06/04

【カンボジア和平東京会議】開幕

カンボジア和平に関する東京会議は4日午前9時15分、東京・元赤坂の迎賓館で始まった。カンボジア国民政府大統領のシアヌーク殿下とヘン・サムリン政権のフン・セン首相の会談は7回目。

地域間紛争終結を目指した国際会議が日本で開かれるのは初めてで、冒頭海部首相が合意に向けた対話と包括的解決の早期達成に強い期待を表明した。しかし、国民政府を構成する3派勢力の中で最大の軍事力を誇るポル・ポト派が協議形式などへの不満から会議を欠席、話し合いは初日の冒頭がらつまずいた。《共同通信》

カンボジア和平に関する東京会議は4日午前、東京・元赤坂の迎賓館で開幕したが、ポル・ポト派代表のキュー・サムファン国民政府副大統領が四派対等の発言権行使を要求、和平案の一部修正にも反発して会議をボイコットしたため、国民政府大統領のシアヌーク殿下、ヘン・サムリン政権のフン・セン首相との間で短時間の第一回会談が行われただけで、中断された。各派が断続的に非公式協議を続けたが、午後に予定されていた第二回会談も開けず、会議は暗礁に乗り上げた。

仲介役の日本、タイ側がサムファン氏を含む三派側に対し、4日深夜まで、資格問題のほか、停戦発効の時期を明確化するなどの修正について、必死の調整工作を続けており5日中にも和平合意を盛り込んだ共同コミュニケ調印に持ち込みたい考えだが、サムファン氏の態度は硬く、会議の行方は依然流動的な情勢である。

一方の当事者であるフン・セン首相側は「東京会議が暗礁に乗り上げたのは三派側の責任」としつつも、5日の会談には出席する意向を示しており、東京会議期間中に殿下との間で和平合意文書に正式調印したいとの意欲を捨てていない。事態が打開されるかどうかは5日の会談直前まで続けられる予定の日本などによる説得工作にかかっているが、ポト派は①東京会議の形式をサムリン政権と国民政府の二者間とせず、ボト派を含む四派会議とすべきだ②停戦とその監視、検証の方法を明記した五項目の和平原案(四派が既に仮調印)に3カ所の修正が加えられたのは納得できない―との主張を繰り返している。《共同通信》




【薬丸裕英さん、石川秀美さん】結婚へ

元シブがき隊のメンバーで、人気タレントの薬丸裕英さん(24)と、歌手の石川秀美さん(23)が結婚することを4日午後、2人が東京・赤坂のホテルで記者会見して明らかにした。

石川さんは妊娠6カ月で、今週中に入籍する。結婚式は年内に挙げる予定。石川さんは7月から休業し出産後に仕事を再開するかどうか改めて考えるという。《共同通信》

【海部俊樹首相】日ソ関係発展へ積極対応

参院予算委員会は4日午前10時すぎから平成2年度予算案をめぐり、「税制・財政」を中心に集中審議を行い午前中、自民党の片山虎之助、社会党の安恒良一の両氏が立った。

中山外相は、米ソ首脳会談で戦略兵器削減条約(START)、米ソ通商協定などが調印されたことを指摘した上で「誠に歓迎すべきことだ」と首脳会談の結果を積極的に評価した。

関連して海部首相はソ連のゴルバチョフ大統領がワシントンでの共同記者会見で訪日に言及したことに触れ「抜本的な話し合いをしたいという意思表示があった。これ(訪日)は期待できる大きな節目になる。積極的に対応したい」と述べ、日本政府としても大統領訪日の機会をとらえて日ソ関係の発展強化に積極的に取り組む考えを強調した。

首相はまた米ソ首脳会談や同日から始まったカンボジア和平に関する東京会議などを踏まえて「こうした動きを定着させるため日本としても新しい世界の秩序づくりに積極的に貢献していかなければならない。ひたむきに努力をしていく」と述べ、アジア太平洋地域での平和と安定に向け協力する姿勢を重ねて表明した。

日米構造協議の中間報告に盛り込まれた公共投資十カ年計画への取り組みに関し、橋本蔵相は「工程管理になるような手法は取ってはならない」と述べ、年度ごとの事業量や支出額などを固定するのではなく経済情勢などを考慮しながら財政の弾力性を確保する考えを強調した。相沢経企庁長官も「およその目標を考えるもの」と述べた。《共同通信》

【東京六大学野球】早大、30度目の優勝

早大が15シーズンぶり30度目のリーグ制覇–。東京六大学野球春季リーグ最終日は4日、満員の5万人で埋まった神宮球場で互いに優勝を懸けた慶大ー早大3回戦を行い、早大が6−3で勝って勝ち点5をマーク、昭和57年秋以来の優勝を“完全”で成し遂げた。

早大は七回一死満塁のピンチにエース市島から新人大越に投手交代。ここを三ー捕ー一の併殺で切り抜けると、その裏に上杉、斎藤の連続二塁打などで2点を奪って5−3とリードし、八回にも上杉の適時打で加点した。

上杉はこの日5打数2安打で打率を3割9分2厘とし、初の首位打者を獲得した。《共同通信》

【花と緑の博覧会】入場者数800万人突破

大阪・鶴見緑地で開かれている花の万博は4日、曇り空のもと観光客や修学旅行の生徒らが詰め掛け、午前11時前に開幕からの入場者が800万人を超えた。つくば科学博より19日早い65日目の達成。この日はトルコの参加を祝うナショナルデー式典が行われた。《共同通信》

【天安門事件】発生から1年

昨年の中国民主化運動の拠点である北京大学で、天安門事件1周年前日の三日深夜から四日未明にかけ約1000人の学生が学内デモなど抗護行動を決行した。このうち、学内の三角地広場に座り込んだ約300人の学生は4日午前2時前(日本時間同)、全員が宿舎へ戻った。

一方、北京大学のデモを取材した約20人の西側記者は警備の武装警官に殴られたり、連行され取り調べを受けた。中には負傷したり、取材フィルムを没収された記者もいる。

北京大学の抗議行動は一応収まったものの、厳しい警備や事前の抑え込みを突いて実施されたデモに中国当局はいらだちを隠せない様子だ。

北京大学では、3日午後10時半ごろから大学院生約200人が宿舎で騒ぎ始め、大学構外西側の道路で警備中の武装警察に向けてビールや清涼飲料水の空き瓶を投げつけた。小瓶の発音は「シャオピン」で、鄧小平氏の「小平」と同じであることから鄧氏への抗議行動であることは明らか。昨年の民主化運動でも小瓶を割ることが鄧氏への不満を示す象徴的行為となっていた。

米ロサンゼルスタイムズのホーリー特派員は大学外で取材に当たっていたが、帰ろうとした際に約20の武装警察隊員に包囲された。その際妻の日本人女性(42)は背中を銃床のようなもので殴られ、打撲傷を負った。また、この騒ぎの中で記者数人が当局に連行されたともいう。これより先の同日夕、天安門広場周辺で取材していたロイター通信のカメラマンが公安当局にカメラを壊され、軽傷を負った。《共同通信》




6月4日のできごと