平成512日目

1990/06/03

この日のできごと(何の日)

【米ソ首脳】共同会見

ブッシュ米大統領とゴルバチョフ・ソ連大統領は3日午前10時(日本時間同午後11時)すぎから、ホワイトハウスで米ソ首脳会談の結果について共同記者会見し、戦略核戦力を初めて削減する戦略兵器削減交渉(START)の基本合意や新貿易協定など両国経済関係を強化する諸合意の調印をともに高く評価した。

しかしドイツ統一問題についてブッシュ大統領は、会談で統一ドイツが北大西洋条約機構(NATO)に加盟すべきだとの立場を表明したが、ゴルバチョフ大統領はこれに同意しなかったと述べ、これに関する対立が解消されなかったことを明らかにした。

ゴルバチョフ大統領は、この問題は両ドイツと戦勝四カ国の六カ国外相会議などの場で継続協議するというのがソ連の立場だと主張した。同大統領はドイツ統一は欧州情勢を複雑にしてはならず、安定させるような道を探求するべきだと強調した。

ブッシュ大統領は「意見の相違も率直に話すことができるようになった」ことを挙げ「大変実りのある会談だった」と総括。年一回程度、米ソ首脳会談を定期的に開催することで合意したことを明らかにした。ゴルバチョフ大統領は、ブニッシュ大統領のソ連訪問を招請したと述べた。

アジアでの対話を切り開く一環として日本訪問を計画していると述べ、来年に予定されている訪日を重視、準備し一ていることを示した。

さらにゴルバチョフ大統領は、両国の相互理解、大統領同士の人間的な接触も深まり、「米ソ両国の新しい関係が成立したことを満足をもって指摘したい」と語った。また同大統領は、ソ連のペレトロイカ(改革)政策について米国側が好感、支持してくれたことに「心から感謝したい」と述べた。

ブッシュ大統領は、リトアニア問題でも意見が対立したと述べた。《共同通信》

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【海部俊樹首相】米ソ協調「確実な一歩」

海部俊樹
https://www.kantei.go.jp/

海部首相は3日午前、参院福岡補選応援のため訪れた北九州市内のホテルで記者会見し、戦略兵器削減条約(START)調印の基本合意に達した米ソ首脳会談の結果について「米ソ両国が力による対決と冷戦時代の発想を乗り越え、確実な一歩が踏み出されたことを評価したい」と歓迎の意向を表明した。《共同通信》

【ソ連・ゴルバチョフ大統領】日本との対話進める

ゴルバチョフ・ソ連大統領は3日午前(日本時間同日深夜)ホワイトハウスでブッシュ米大統領と行った共同記者会見で、日本を訪問する準備をしていると述べ、来年の訪日計画を進めていることを確認した。大統領は、訪日時に「抜本的な対話を行いたい」と語り、北方領土問題で進展しない日ソ関係の打開に意欲を示した。

大統領はまた、1986年7月ウラジオストクで、88年9月クラスノヤルスクでそれぞれ行った演説で提案したアジア集団安保構想の考えに変わりはないと述べ、アジア・太平洋地域でも「米国と協力しなければならない」とのソ連政府の姿勢を強調した。

大統領の発言は、北方領土問題の解決に向けて、ソ連が、日本政府との対話だけでなく、米政府との協議も重視する姿勢を示したものとみられる。また、4日午後、サンフランシスコで予定されている歴史的な韓ソ首脳会談の実現についても、米ソ両国が十分したことを示唆したものと受け取られている。《共同通信》

【ソ連・ゴルバチョフ大統領】ミネソタ訪問

ワシントンでの米ソ首脳会談の公式日程を終えたゴルバチョフ・ソ連大統領は3日午後(日本時間4日午前)、米中西部の大穀倉地帯の中心地ミネアポリスとセントポールの二都市を6時間余りにわたって駆け足訪問、市民や財界人らの大歓迎を受けた。

ミネアポリスのホテルで財界人を前に講演した大統領は「ソ連にとって経済の“変革”が一番必要で、国民は今避けて通れない体験をしている」と述べた。さらに「ソ連は潜在的に大変有望な市場で、今の機会を逃すと取り残される」とソ連への投資拡大を強く訴えた。大統領は米ソサミットで穀物協定に調印したばかりとあって、穀倉地帯での講演には一段と熱がこもっていた。

講演には地元に本拠のある国際的穀物商社カーギルのマクミラン会長、ジャパン・バッシングで有名なクライスラーのアイアコッカ会長ら三大米自動車メーカーの会長ら約150人が勢ぞろい。IBMのエイカーズ会長も顔を見せるなど、国内問題で危機に立つゴルバチョフ大統領が依然世界中の焦点の人であることを浮き彫りにした。

また、ゴルバチョフ大統領のミネソタ訪問を記念して地元財界人らが1億ドル(約150億円)を投じ「ゴルバチョフ・マックスウェル技術研究所」を創設するとの新たな民間レベルの交流計画が発表された。ゴルバチョフ大統領はこの後、郊外の農場を見学する予定だったが、悪天候などから中止となった。《共同通信》



6月3日 その日のできごと(何の日)