平成509日目

平成2年5月31日(木)

1990/05/31

【春の園遊会】1970人が出席

天皇、皇后両陛下主催の春の園遊会が31日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれた。園遊会は春と秋の2回開かれていたが、昭和天皇のご病気、ご逝去で中断されており、今回は昭和63年5月以来2年ぶり。両陛下が即位後初めて催された。

園遊会には海部首相はじめ各閣僚、国会議員、自治体関係者や大相撲で1000勝の記録を樹立、国民栄誉賞を受けた横綱千代の富士関(34)ら各界功労者合わせて2355人が招待され、うち1970人が出席、両陛下は薄曇りの中、招待者との会話を楽しまれた。

「この度は1000勝を挙げられておめでとう。今度もいい成績でしたね」と天皇陛下から声を掛けられた千代の富士関は顔をやや紅潮させ終始伏し目がち。成績や体調を尋ねられ「日ごろのけいこを怠りなくやっております」「何とか元気です」と小さな声で返事。「皆のためにいい相撲をとって下さい」と笑顔で激励された。《共同通信》




【花と緑の博覧会】コースターが地上27メートルで停止

31日午前11時40分ごろ、大阪・鶴見緑地の花の万博会場内にある遊園地「マジカルクロス」で、高校生ら乗客48人の乗ったジェットコースター「風神雷神」が地上27メートルのコースの頂上で突然停止した。

コースターは客を乗せたまま約15分頂上で待機した後、係員が手動でブレーキを解除しホーム手前30メートルの地点まで走らせた。乗客はここで車両から降り、点検歩道を歩いてホームにたどり着いた。けが人はなかった。《福井新聞》

【自民党・小沢一郎幹事長】選挙制度改革「来年10月までに実現を」

自民党の小沢幹事長は31日午後、都内のホテルで講演し、選挙制度改革への取り組みについて「総理・総裁としては遅くとも(年末召集の)通常国会(に関係法案を提出し)、そしてその任期までの間にまとめ上げることが課せられた責任であろう」と述べ、海部首相の自民党総裁としての任期である来年10月までに実現させたいとの考えを表明した。

小沢氏はまた「選挙制度を党内的にどうこうという議論が、政局に関係してくることは現段階においては考えられない」と述べ、今のところは選挙制度改革と政局は関係ないとの考えを強調した。

今国会最大の焦点である。消費税廃止、見直し両法案の処理に関しては「双方とも(衆院税制問題)特別委員会で微底して議論する。その上で、数からいえば両方とも通らないということになるが、与野党とも知恵をしていかねばならない。自然体で整斉と論議を深めていくことになろう」と述べ、今国会で廃止法案を衆院否決、見直し法案を参院否決の相打ちとした上、最終的な決着は与野党協議にゆだねたいとの考えを強く示唆した。《共同通信》

【政界メモ】首相の絵、展示の任期延長

○…自民党の小沢幹事長は31日午後、都内のホテルで講演し、「マスコミは常日ごろ、政治家のあることないことを書きたて、無秩序、無分別極まりない。かつ不見識な批判を続けている。自らの商業主義のためには徹底して(政治家を)利用する恐るべき集団だ」と猛烈なマスコミ批判を展開した。

先の盧泰愚韓国大統領訪日の際、自らの“土下座発言”を報じられたことへの意趣返しらしく「ああいうことは言っていないし、陳謝もしていない」とかんかん。もっともこの講演会自体がマスコミ主催だけに「講演料が高いし、最近は政治資金にも詰まり承諾した」とバツの悪そうな言い訳もチラリ。

○…海部首相はこの日、ふるさと創生基金で建てられた新潟県小木町の「日本アマチュア秀作美術館」に展示中の自作油絵「バラ」の貸与期間延長を快諾した。

この絵は赤、黄、オレンジなど色鮮やかなバラの花をカンバスいっぱいに描いたもので、「制作に1カ月かけた」(側近)という“力作”。昨年12月のオープンの際、半年間の約束で貸し出したが、この日官邸を訪れた桃井町長から「美術館の目玉。一番人気があります」と絶賛され、首相は「うれしいなあ」と照れることしきり。実力のほどは別としてバラの絵の方も任期延長で本格展示?《共同通信》

【米ソ首脳会談】独統一問題で本格討議

ブッシュ米大統領とゴルバチョフ・ソ連大統領は31日、午前と午後の2回、計約3時間40分にわたり会談し、午前の差しの会談、午後の閣僚を交えた全体会議を通じて相当の時間をドイツ統一問題に割き、双方が新提案を出し合った。

両首脳はこの問題への積極的な取り組み姿勢を示し、一日目の首脳会談後、ベーカー米国務長官とシェワルナゼ・ソ連外相に対しドイツ問題の協議を続けるよう指示した。

ゴルバチョフ大統領はホワイトハウスでの第二回会談後、こうした外相会談が「必要とされる事態が生まれてきた」と述べ、今首脳会談の最大課題に初日から本格的に取り組み始めたことを示唆した。

初日の二回目の会談後記者会見したブッシュ米大統領は、両外相が話し合う必要が生じたのは「ゴルバチョフ大統領が新提案を示したので、気を取り直した。双方の主張の隔たりが狭まってきたと考えよう」と述べ、ソ連側がドイツ統一問題で妥協点を求めていることをうかがわせた。

しかし両大統領報道官とも、どのような提案が出されたかについては明らかにせず、マスレンニコフ・ソ連大統領報道官は「この問題は微妙すぎる」と述べ説明を拒否した。フィッツウォーター米大統領報道官によると「幾分の新しい理解が生まれ、2日のキャンプデービッドでの非公式会談までに「明確な考え方」をまとめたいとしている。

議論は主に統一ドイツの大西洋条約機構(NATO)加盟問題に絡むという。この日の一日目の会談は、約1時間50分、両首脳だけの一対一で行われた。ソ連リトアニア共和国問題をはじめ、各地の地域紛争なども広範に論議されたが、結論は出なかった。経済問題も米ソ関係の大きな枠組みの中で協議されたが、米大統領報道官によると懸案の米ソ新貿易協定には深く立ち入らず、1日の会談に持ち越された。《共同通信》




5月31日のできごと