平成501日目

平成2年5月23日(水)

1990/05/23

【リトアニア】独立宣言を事実上凍結

1カ月以上にわたるゴルバチョフ政権の経済制裁に苦しむリトアニア共和国の最高会談は23日、ゴルバチョフ政権が独立交渉開始に応じれば、交渉期間中は独立宣言後に採択された最高会議と政府の法律・決定・措置を凍結するとの決議を賛成74票、反対15票、棄権11票の賛成多数で採択した。

決議は事実上の独立宣言の凍結を意味する内容となっており、ゴルバチョフ大統領が経済制裁発動に当たって撤回を求めた徴兵活動の停止など3つの法律・決定の凍結を含むとみられ、制裁解除に道を開く可能性のあるものといえる。

しかし大統領が立交渉開始の条件としている独立宣言そのものの凍結は依然拒否しており、この決議を受け大統領が交渉開始に応じるかどうかは疑問視されている。リトアニアはゴルバチョフ大統領のカナダ訪問出発前に代表者がモスクワを訪問、決議を大統領に直接説明したいとしている。

決議は独立宣言実現のための法律・決定・措置のうちソ連とリトアニアが交渉の対象と判断するものを凍結すると宣言。リトアニアとソ連の「国家間」の交渉が始まった段階で発効し、交渉期間は双方の合意で決めるとしている。《共同通信》




【プロ野球・巨人】2リーグ分立後通算3000勝達成

巨人は23日、ナゴヤ球場で行われた中日7回戦に3−2で勝ち、2リーグ分立後の通算3000勝を達成した。

3000勝到達は12球団初で、パ・リーグのトップは南海を前身とするダイエーの2715勝。セ・リーグでは中日が2661勝利で巨人に続き、以下阪神、広島、大洋、ヤクルトの順になっている。《共同通信》

【大相撲夏場所11日目】小錦、痛恨の2敗目

大相撲夏場所11日目(23日・両国国技館)横綱千代の富士と天関旭富士の2人が1敗を守り、優勝争いのトップに並んだ。千代の富士は初顔合わせの小城ノ花に快勝。旭富士は横綱北勝海を左からの突き落としで下した。北勝海は2敗目。大関小錦は平幕の久島海に寄り切られて完敗。2敗となり今場所後の横瀬昇進は難しくなった。

新大関霧島は元気のいい琴錦を左上手けで退け2敗を守った。小結琴ケ梅は小結両国に寄り切られ負け越しが決定、8場所連続で守った三役を明け渡すことになった。

新入幕貴花田は若瀬川に敗れ4勝7敗。十両は大翔山が2敗で首位に立っている。《共同通信》

【政府】「民主の女神」寄港認めず

坂本官房長官は23日午後の記者会見で「民主の女神」について、日本への寄港と乗員の上陸を認めない方針を示した。坂本長官はその理由としての①公海上での“海賊放送”は、国際法で禁止されている②このような行為をすることを公然と掲げている同号は歓迎されざる船だ―との点を挙げた。

同船は日本で新たな放送機材の購入を計画しているとみられ、この日の会見で坂本長官は「わが国がこのような国際法違反行為の防止に何らの手段も講ぜず、このような行為を容認するような措置をとれば国際的非難を招き、国益を害する」とした上で「国内法令に基づき同船の寄港、関係者の上陸には厳格に対処する」との厳しい姿勢で臨む方針を強調した。

政府は当初、同船の日本寄港について「国内法に抵触しなければ構わない」(坂本長官)と認める姿勢を示していた。しかし、訪中している社会党代表団に中国側が厳しい対応を求めたこともあり、中国への配慮から強い姿勢に転換したものとみられる。《共同通信》

【海部俊樹首相】「赤字公債発行しない」

海部俊樹
https://www.kantei.go.jp/

海部首相は23日午前の参院予算委員会で、赤字公債依存体質脱却後の財政運営について①公債依存度の引き下げ②再び赤字公債を発行しない③公債残高の累増を抑えるーことに全力を傾けると強調した。

そのために「行財政改革を引き続き行いつつ、財政需要に適切に対応する。また、国、地方の歳出の伸びを名目成長率以下にする」との方針を重ねて言明した。《共同通信》

【政界メモ】「気配りの竹下」の一端も

〇…韓国の盧泰愚大統領との首脳会談を目前に控えた海部首相は23日、一部新聞報道で、内閣支持率が大きくアップしたことについて記者団に「率直にありがたいことです。さらにこれからも努力していきます」と答えたものの、硬い表情を崩さず、同日告示された参院福岡補選についても「勝たなくてはいけない。負けてもいい選挙などあるわけがない」と、ぶっきらぼうな返答をしただけ。

どうやら首相、過去の植民地支配をめぐる発言など首脳会談のことで神経ピリピリ?

〇…一方、盧大統領より一足先に来日した韓日議連の朴泰俊会長ら一行がこの日、竹下元首相(日韓議連会長)を都内の竹下事務所に表敬訪問。竹下氏は「私も明朝は、斉戒沐浴(さいかいもくよく)して、(大統領訪日が)すべて実りあるよう祈り、お出迎えしたい」とあいさつした。

同氏は海部首相による植民地支配についての発言にも触れ「首相も自分の言葉でどのように発言するか、苦心しているようだ。私は、それ(表現)が、韓国でどう訳されるかということも(考慮するよう)首相に注意しておいた」と、“気配りの竹下”の一端を見せていた。《共同通信》




5月23日のできごと