平成487日目

平成2年5月9日(水)

1990/05/09

【韓国】反民自党デモ

韓国の在野勢力と学生団体は9日、ソウルをはじめ釜山、光州など全国の主要17都市で新与党、民自党の解体を叫んで、盧泰愚政権発足以来最大規模のデモを繰り広げ、この日正式に結党大会を開いた民自党はスタートから国民の激しい抵抗を受けた。

首都ソウルでは約3万人の学生、市民が市内一の繁華街である明洞一帯を約2時間にわたって”占拠”。午後8時半ごろには、ソウル市役所とロッテホテルのすぐ近くにある4階建ての米文化センターに火炎瓶約10本が投げつけられたため同センターが半焼した。

学生たちはこの後ソウル駅前で、警察のトラックを焼くなどして機動隊と激しく衝突したが、午後11時すぎには解散した。

聯合通信によると、学生と機動隊の市街戦となったこの日のソウル中心部での衝突で学生1人が顔面に催涙弾の直撃を受け、両眼失明の危機に陥っているのをはじめ、デモ隊と機動隊の双方で計約100人が負傷した。《共同通信》




【工藤静香さん】シングル「千流の雫」発売

【海部俊樹首相】「国会決議の尊重は当然」

海部首相は9日の衆院予算委員会で、選挙制度審議会の答申と61年5月の衆院定数是正に関する国会決議の関係について「国会決議の尊重は当然だ。各党が話し合いをすることが望ましい」とした上で「(同審議会の)答申では衆院の一票の格差を1対2未満にするとしており、答申を実施すれば投票価値の平等にもなる」と述べ、衆院定数是正に関し答申に同調する考えを表明した。《共同通信》

【海部俊樹首相】韓国大統領来日「過去に終止符」

海部首相は9日の衆院予算委員会で、24日に来日する盧泰愚韓国大統領との首脳会談を通じ「過去の歴史の経緯を謙虚な気持ちで率直に認め、過去の問題をこれで節目としたい」と強調、日本の植民地支配などへの反省を明確に示すことで、日韓の感情的わだかまりに終止符を打ちたいとの意向を明らかにした。

盧大統領の来日をめぐり韓国内では野党、マスコミを中心に「新天皇がよりはっきりと謝罪の意を表明すべきだ」などの声が高まっている。これについて自民党の野田毅氏は「天皇陛下が盧大統領にどういうお言葉を述べられるかに関心が集中しているが、皇室を外交問題に巻き込むことは避けねばならない。外交の総責任者は首相ではないか」とただした。

首相は「その通りだ」と述べ、天皇陛下のお言葉だけで決着を図るのではなく、自ら前面に立って過去の歴史に言及する姿勢を強調。その上で「過去の歴史の経緯を識虚な気持ちで率直に認め、反省すべきは反省しながら過去の問題はこれで節目とし、将来、前進していくための一つの踏み台としたい」と述べた。《共同通信》

【ソ連】対ナチス・ドイツ戦勝45周年記念式典

軍縮、兵力削減に伴うソ連軍の組織的改革が進む中で9日、対ナチス・ドイツ戦勝45周年記念式典がモスクワの赤の広場をはじめソ連各地で催され、5年ぶりに軍事パレードが繰り広げられた。レーニン廟(びょう)上で演説した元帥に昇格したばかりのヤノフ国防相は「まだ軍事的危険性は残っており、必要な軍事力は維持する」としながらも「軍事組織の急速な改革が必要だ」と訴えた。

ゴルバチョフ大統領は8日夕の式典で、軍縮の重要性とソ連軍の改革を強調し軍縮に批判的とされる軍部に対しペレストロイカ(改革)断行の意見をはっきりと示した。

パレードを放映した国営テレビのアナウンサーも、戦術核ミサイルの行進中に、ソ連の政策は米ソ戦略兵器削減交渉(START)を妥結させることだとし「世界は(五月末からの)米ソ首脳会談を待っている」と伝えた。

軍事パレードは、軍縮ムードが反映し、1985年を最後に中止されていたが、赤の広場のパレードでは先頭集団の行進で、ソ連軍兵士が救ったドイツ人少女を抱きかかえた姿で現れ、戦勝気分よりもドイツ再統一を意識した赤軍の人道的側面を強調する演出を見せるなど、平和に向けたソ連軍の改革の方向を象徴していた。

レーニン廟上では、ゴルバチョフ大統領、ルイシコフ首相ら指導部のほか、ワルシャワ条約機構加盟各国の国防相らが並び、大統領は、次々に登場する士官学校生らの行進に笑顔の敬礼で応じた。大統領批判が噴出した1日のメーデー式典の時の厳しい表情とは打って変わって、和やかな表情だった。

兵器では、最新型のT80戦車や対空ミサイルSA10など5種類の新兵器が姿を見せた。《共同通信》

【JOC】古橋新体制スタート

日本オリンピック委員会(JOC)は9日、東京・渋谷の岸記念体育会館で理事会、評議員会を開き、堤義明会長の辞任を承認し、評議員会で新会長に選手強化本部長の古橋広之進氏(61)=日本水連会長=を推挙した。古橋氏はJOCの第13代会長となった。

他の役員人事は任期途中のため、変動はなく、岡野俊一郎氏が専務理事、林克也氏が総務委員長、松平康隆氏が選手強化副本部長をこれまで通り務め、選手強化本部長は古橋新会長が兼務することになった。堤前会長の処遇については理事会が一致して「理事としての残留」を要請。これに対し、堤氏は「考えさせていただきたい」と即答を避けたが、理事にとどまる可能性は高いとみられている。

第二回アジア冬季競技大会(3月・札幌)での一連の不手際の責任を取ることを理由に4月12日、堤会長(当時)が突然、辞意を表明して起きたJOCの混乱もこれで一応の決着を見た。

フジヤマのトビウオの異名を取った古橋新会長は昭和3年生まれ。水泳の自由形で世界記録を連発し、戦後の日本に明るい話題を提供、現在は国内外のスポーツ組織の要職に就いて活躍している。記者会見では「誠心誠意を尽くして頑張りたい」と抱負を述べた。

前会長は昨年8月、法人化JOCの初代会長に就任。ワンマン体質に批判もあったが日本体協からの「完全独立」のため、免税寄付を受けられる特定公益増進法人の資格獲得のめどを立てた。《共同通信》




5月9日のできごと