平成442日目

1990/03/25

この日のできごと(何の日)

【大相撲春場所】千秋楽

大相撲春場所千秋楽(25日・大阪府立体育会館)25年ぶりの3力士による優勝決定ともえ戦を制した横綱北勝海が13勝2敗で5場所ぶり6回目の優勝を飾った。

2敗で並んでいた北勝海、大関小錦、関脇霧島の3人はそれぞれ大関北天佑、横綱千代の富士、大関旭富士に快勝。賜杯の行方は昭和40年秋場所以来、史上4度目のともえ戦に持ち込まれた。

北勝海は小錦に敗れたものの、小錦が霧島に敗れた後、霧島を押し出し、小錦を左下手投げで連破して混戦を制した。

優勝同点の霧島は場所後の大関昇進が決定的となった。千代の富士は10勝5敗、北天佑は9勝6敗、旭富士は8勝7敗に終わった。

三賞は殊勲賞が霧島、安芸ノ島、敢闘賞が両国、久島海、技能賞が霧島だった。

十両は10勝5敗同士の決定戦の末に益荒雄が五回目の優勝をし、大錦らと並んでいた最多優勝記録を更新した。人気者の貴花田は9勝目を挙げ来場所番付で北の湖の持つ最年少入幕記録(18歳7カ月)を上回る17歳8カ月での入幕を確実とした。兄の若花田|9勝6敗。夏場所は5月13日から東京・両国国技館で行われる。《共同通信》

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【坂本三十次官房長官】海部首相を激励?

海部内閣の番頭役、坂本官房長官は25日、金沢市内で開かれた地元経済人約700人との就任祝賀会に出席。衆参がねじれ現象を起こしている国会運営や来年のゴルバチョフ・ソ連大統領訪日をにらんだ対ソ外交など当面の重要課題を挙げ「海部内閣の前途は多難だ。特に日米間が第二次世界大戦前夜のようになってはいけない」と熱っぽく危機意識を強調した。

日米構造協議は4月2、3日の中間公式協議を控えて今週が日本政府案を取りまとめるヤマ場。長官はこの日のあいさつで「命短し恋せよ乙女 紅き唇あせぬ間に 紅き血潮のさめぬ間に」と「ゴンドラの唄」を引用し、弱小基盤の内閣として「太く短く生きよ」とでも言いたげに、首相のおしりを叩くことも忘れなかった。《共同通信》

【米・ニューヨーク市】クラブ火災で87人死亡

25日未明、米ニューヨーク市ブロンクス区のブロンクス動物園に近い東トレントン地区のダンスクラブで火災が発生し、週末のダンスを楽しんでいた客ら少なくとも87人が死亡した。出火当時、クラブは100人以上の客で混雑しており、現場はパニック状態となった。犠牲者の大半が逃げ遅れ、煙に巻かれ窒息・中毒死したとみられる。

ニューヨーク消防局、警察によると、火災が起きたのはドミニカ系やホンジュラス系の若者らが多く利用している「ハッピーランド・ソーシャルクラブ」(二階建て、92平方メートル)。同日午前4時(日本時間同日午後6時)前に出火、約2時間後に火は消えたが、クラブ内から次々と遺体が発見された。消防、警察当局は、出火場所が二階のダンスフロアではなく一階とみられることや、火の回りが異常に速かったとの目撃者の話から放火の疑いがあるとして調べている。

米国でのこの種の火災としては13年前、シンシナティ一のサパークラブの火災で165人が死亡して以来最悪の惨事となり、ディンキンズ市長ら市幹部も現場に駆けつけた。《共同通信》

【バルト三国】ソ連からの分離の動きが加速

ソ連からの分離を求めているバルト三国で、エストニア共和国共産党が25日、リトアニア共和国の党に続いてソ連共産党からの分離と新党の創設を盛り込んだ新党綱領を採択した。またラトビア共和国のイワンス人民戦線議長は24日夜の記者会見で、5月に予定されている同共和国最高会議がリトアニア共和国と同様、独立宣言を採択する見通しであることを明らかにし、バルト三国の離脱を求める動きはさらに弾みがつきそうな状況となった。

ゴルバチョフ大統領は、一連の分離・独立要求に対して強硬な姿勢で臨むことを明確にしているが、これまで突出していたリトアニアの動きがエストニア、ラトビアにも波及することが確実になったことで、一苦境に立たされるとみられる。《共同通信》



3月25日 その日のできごと(何の日)