平成396日目

平成2年2月7日(水)

1990/02/07

【ボクシング・大橋秀行選手】WBC王座獲得

世界ボクシング評議会(WBC)ストロー級で、チャンピオン崔漸煥(韓国)に同級7位大橋秀行(ヨネクラ)が挑戦したタイトルマッチ12回戦は7日、東京・後楽園ホールで行われ、大橋が9回2分11秒KO勝ちし、1年3カ月ぶりに日本人の世界王者が誕生した。1988年1月から続いていた日本のボクサー(日本のジムに所属す外国人選手を含む)の世界挑戦連続失敗は「21」でストップ。

大橋はジュニアフライ級時代(2度)を含め、3度目の世界挑戦が実り、一昨年11月に王座を失ったWBCストロー級の井岡弘樹(グリーンツダ)以来、日本人チャンピオンは史上27人目。崔は初防衛に失敗。

試合は身長で8センチ高い大橋が左のリードパンチで崔をけん制し、接近戦でも冷静に右のカウンターを決めて自分のペースで進めた。3回以降は中間距離でも接近戦でも完全に大橋が主導権を握り、崔のスタミナが欠けてきた9回、左アッパーのボディーブローで最初のダウンを奪った。さらに立ち上がった崔に左フックを再びボディーに入れて鮮やかなKO勝ちにつなげた。《共同通信》




【LINDBERG】シングル「今すぐKiss Me」発売

2月7日のできごと(何の日)

【高野寛さん】シングル「虹の都へ」発売

2月7日のできごと(何の日)

【もも1号b】打ち上げ成功

宇宙からの地球診断に活躍している日本初の海洋観測衛星「もも1号」の後継機となる「MOS1b」など3個の衛星を積んだ二段式H1ロケットが、7日午前10時33分、鹿児島県・種子島の宇宙開発事業団種子島宇宙センターから打ち上げられた。3衛星の同時打ち上げは日本では初めて。

世界的課題の地球環境監視に一段と力を入れるとともに、複数衛星の打ち上げなど将来の宇宙開発技術の習得が目的。

NOS1bは打ち上げ約49分後、二段目から分離。「その十数分後には科学技術庁航空宇宙技術研究所の伸展展開機能実験衛星「DEBUT(デビュー)」と日本アマチュア無線連盟のアマチュア無線衛星「JAS1b」が相次いで切り離された。

打ち上げは成功し、同事業団はMOS1bを「もも1号b」、DEBUTを「おりづる」、JAS1bを「ふじ2号」とそれぞれ命名した。

「もも1号b」は高さ2.4メートル、縦1.48メートル、横1.26メートルの箱型。重さは740キロで、外観、機能とも1987年2月に打ち上げられた「もも1号」とほとんど同じ。50メートルの物体を識別できる可視近赤外放射計、海面や地表の温度分布を観測する可視熱赤外放射計、水蒸気量や雪氷を調べるマイクロ波放射計の3種類のセンサーを搭載。流水の監視や森林資源の調査に威力を発揮する。

軌道も南極と北極を通る高度約900キロの「もも1号」とほぼ同じ。「もも1号」が活躍中は観測回数が2倍になり、より豊富なデータが得られる、と期待されている。

「おりづる」は将来、大型衛星や宇宙基地から小型実験装置を放出、回収するための基礎実験が目的。直径44センチ、高さ79センチ、重さ50キロの二十六面体の衛星。上部に組み込まれた長さ1メートルのやぐら型の伸展マスト(ブーム)の伸縮とマスト上部に取り付けた直径1メートルの傘の開閉を約十日間繰り返し、データを取得する。

「ふじ2号」も、重さ約50キロの二十面体の衛星。伸展展開機能実験衛星と同じ長円軌道を回る。86年8月に打ち上げられ、昨年11月に運用を終えた「ふじ」の後継ぎとして、地球の裏側とも交信できるアマチュア専用通信衛星の役目を果たす。《共同通信》

【ソ連共産党】指導性放棄を選択

5日からクレムリンで開かれていたソ連共産党拡大中央委員会は7日、ゴルバチョフ最高会議議長兼党書記長が初日に提案した(1)党の指導性の放棄と複数政党の容認(2)書記長に代わり党議長制の導入(3)大統領制の導入など、革命以来七十余年を経て初めて「人道的かつ民主的な社会主義」への歴史的大転換を図る党基本方針を激論の末、ほぼ原案通り採択した。

総会に出席したブラザウスカス・リトアニア共和国第一書記やオヌフリエフ・カザフ共和国第二書記によると、表現はかなり変わったが、基本的変革の内容は変わっていない。総会はいったん休憩後リトアニア党の分離問題を検討する。

これにより、ゴルバチョフ書記長は、ペレストロイカ(改革)開始以来最大の危機を一応乗り切り、政治・社会・経済の根本的な改革を党・政府一体となって推進する体制を整えた。《共同通信》

【自民党・小沢一郎幹事長】「閣僚は発言に注意を」

自民党の小沢幹事長は7日午前、首相官邸に海部首相を訪ね約20分間会談、石橋文相の小規模農家切り捨てともとれる発言に関連し、閣僚は発言に注意するよう申し入れた。

首相も厳しく対応しなければならない」と述べ、森山官房長官を通じて各閣僚に徹底させるとともに、閣議でも注意する方針を明らかにした。一方、小沢氏も党役員に対し同趣旨の通達を出す。

首相と小沢氏は閣僚の非公認候補者に対する応援禁止を厳守するため、厳しく対処していく方針で一致した。小沢氏は9日中に追加公認を決めたい、としたのに対し首相も了承した。《共同通信》

【自民党・安倍晋太郎元幹事長】ゴルバチョフ政権下で領土解決

自民党の安倍元幹事長は7日、衆院選に立候補した安倍派の野上徹(一区)、橘康太郎(二区)両候補応援のため訪れた富山県で講演し「ソ連のゴルバチョフ政権の時にこそ、北方領土問題を解決するチャンスだ」と強調した。

安倍元幹事長は、1月の訪ソに触れ「外務大臣時代、ソ連側と北方領土返還問題で何度も話し合ったが、日本は戦争に負け、ソ連が獲得した領土であるので、その時にすべて解決していると言ってテーブルには全くつかなかった。しかし、今回の訪ソでゴルバチョフ氏に、人道的な立場から択捉島の初の墓参をお願いしたところ、6日、ソ連大使館から択捉墓参を受け入れる用意があると伝えてきた」と述べ、異例の早さの回答は、ゴルバチョフ政権が日本に好意を持っていることの表れ、としている。さらに「ゴルバチョフ政権の時こそ、日ソ関係を大きく飛躍させねばならない」とのべた。《北國新聞》

【海部俊樹首相】北方領土の解決を

北方領土返還要求全国大会が「北方領土の日」の7日昼、海部首相らが出席して東京・九段の九段会館で開かれた。

あいさつに立った首相は「わが国固有の領土である北方四島が戦後45年を経た今日なお、ソ連の占拠下に置かれているのは誠に遺憾」とした上で「先月欧州8カ国を歴訪し、各国首脳と率直な意見交換した中で、東西関係の構造的変化を全世界的なものにしなければならないと痛感した。そのためにも北方領土問題を一日も早く解決し、新しい日ソ関係を構築しなければならない」と北方領土返還への決意を強調。

来年のゴルバチョフ・ソ連最高会議議長の訪日に向け、一層の対話を積み重ね、積極的な対ソ外交を展開していく」と述べた。

大会には、土屋参院議長、中山外相、水野総務庁長官らも出席、約1300人が参加した。

この大会は、1855年に北方四島を日本の領土と正式に確認した日露通好条約が調印された日にちなんで、政府が昭和55年に2月7日を「北方領土の日」と定めてから、毎年行われており、今年が10回目。

1月に訪ソした安倍元自民党幹事長との会談で、ゴルバチョフ議長が北方領土返還要求を「(日本の)固有の権利」と認めるなど、「日ソ間に領土問題は存在しない」としてきたこれまでのソ連側の主張に最近柔軟な姿勢も見られるようになってきている。政府は来年のゴルバチョフ議長訪日を、北方領土問題解決への大きな転機とみて、さらに返意運動の盛り上げを図る考えだ。《共同通信》

【政界メモ】利用できるものは何でも

○…海部首相(自民党総裁)は7日、東京都内を遊説。最初に回ったJR町田駅前には、首相をひと目見ようと歩道橋やスーパーのテラスまで人でぎっしり。これに気をよくした首相は「町田に来て慨無量です」と切り出した後、「私は文部大臣時代に甲子園の高校野球大会であいさつしたことがある。甲子園では六万人もいたが、こちらの町田の方が温かい」。

言葉をついだ首相、「なぜなら、甲子園は人数が多いが応援するのはさまざま。しかし、こちらは目的が一つ、心が一つ」と声を張りあげた。ちなみにこの日、集まった聴衆は3000人。甲子園とはまるでけた違いの数字だが「利用できるものは何でも利用する海部演説の真骨頂」の声も。

〇…一方、社会党の土井委員長は兵庫県から山陰地方の激戦区鳥取へ。JR鳥取駅前でマイクを握った土井氏は「昨年夏の参院選を終えてから、この選挙が来るのを待っていた。鳥取の皆さんの一票で参議院を変えていただいた。その再現をしてもらいたい」と、いつもながらの土井節で、消費税は見直しではなく出直しをと自民党批判を繰り広げた。

さらに土井氏は「中曽根さん(元首相)は、ここで(鳥取)、大型間接税導入を否定し、“この顔がうそつく顔に見えますか”と言ったのです」と公約違反問題まで持ち出すなど、消費税攻撃で票の掘り起こしに懸命だった。《共同通信》




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