平成395日目

平成2年2月6日(火)

1990/02/06

【近鉄・野茂英雄投手】ベール脱ぐ

サイパン・6日

野茂が6日、初めてブルペンに立った。捕手を立たせたままで34球。背中を打者に向けるまでひねる独特のフォーム。見守るナインの中から、ため息交じりに「速い」との声がもれた。なのに野茂は「まだ六、七分程度の力」とあっさり言ってのけ「まあ、リズムよく投げられたし(球の)回転もよかった」と淡々としたものだ。

“ベール”を脱いだ大物ルーキーに仰木監督は「すごいという素材が証明された」と手放しで褒め、阿波野は「速いというより力強い。もう出来上がっているんじゃない」と早くもライバル意識を刺激されたかのようなまなざしを送った。《共同通信》




【都はるみさん】「やっぱり歌をやりたい」

「普通のおばさんになりたい」という言葉を残し、昭和59年のNHK紅白歌合戦を最後に歌手活動から引退していた都はるみさんが6日、東京都港区の日本コロムビア本社で記者会見し「再びステージに立って歌いたい」と、歌手に復帰することを表明した。

復帰後、初の活動は5月11日、東京・渋谷のNHKホールでのコンサートになる。レコードの発売も、コロムビ「アと相談のうえ、前向きに考「えたいという。はるみさんは白いスーツ姿で起立したまま「昨年の紅白「歌合戦で久しぶりにお客さまの前で歌った時、歌を通しての触れ合いがあり、一人の人間として感じるものがあった。その後、先月の20日ごろまで思案して、やっぱり歌をやりたいと決心しました」と復帰の理由を説明。「たとえうそつきと言われても、自分の気持ちは大切にしたかった」として、自身では新しい生き方の出発と考えていることを強調した。

今後は、引退後に始めた音新「楽プロデューサー業も続け、歌手業はマイペースで一私生活では一「普通のおば「さん」であり、続けたい、としている。《共同通信》

【政界メモ】ソ連に民社の支部を出す?

○….選挙戦に入って初めて開かれた6日の閣議前、中山外相が「結膜炎で」と右目に眼帯をして現れた。すかさず橋本蔵相が「当選したらすぐ外すんでしょ」と選挙ダルマにたとえて冗談を飛ばすと、閣僚があちこちで選挙談議。

鹿野農相が森山官房長官と高原経企庁長官に向かって「女性閣僚のお二人は遊説に引っ張りだこだとかで大変ですね」など、ワイワイ。そこへ最後に姿を見せた藤本官房副長官は高原長官の前へスタスタと進み「先日はどうもありがとうございました」。応援遊説してもらったお礼らしいが、あまりのタイミングのときに一同爆笑。

○…民社党の永末委員長はこの日、北九州市で街頭演説。「ソ連、東欧では共産主義が死に民主社会主義の時代が到来している。いまやソ連にわが民社党の支部を出さなければいけないかなと思ってます」と民社党の先見性を大いにアピール。

もっとも日本国内では自民、社会両党の谷間にあえぐ民社党だけに「民社党が伸びなければ日本はよくならない。自民党は長年の一党支配で金権腐敗体質に陥っており、社会党は相変わらず古くさいイデオロギー体質から抜け出せないでいる」と両党をなで切りすることも忘れなかった。《共同通信》

【石橋一弥文相】全農家、同一扱い間違い

石橋文相は6日午前、閣議後の記者会見で、総選挙の争点の一つになっている農政問題に関連し「農水省が1反(約10ヘクタール)以上の農家を(すべて)農家として(農政で)扱っていることが間違いだ」と述べ、小規模経営の第二種兼業農家は専業農家などと区別して扱うべきだとの考えを示した。

文相は「貧農切り捨てと言われるかもしれないが、これらの人たちは他(の給与所得など)で生活しているから(その批判は)根本的に誤りだ」と述べた。さらに大半を占めている小規模農家が農業の経営規模拡大を阻害しているとして「こうした声が農家の中から上がってくるのが本当だ」と強調した。

松永通産相のコメ輸入自由化容認発言や臨時行政改革推進審議会の食管制度廃止報道で農業団体などの農政に対する不信が強まっているが、文相発言は「小規模農家切り捨て」につながるとして農家の反発を呼びそうで、選挙戦にも影響を与えそうだ。

石橋文相発言は記者団が総選挙における農政問題の反応をただしたのに対し答えた。《共同通信》

【橋本龍太郎蔵相】電車に飛び乗り談笑も

橋本蔵相は6日午後、自民党候補(大阪七区)の応援のため車で大阪府枚方市を訪れたが、渋滞のため車「では次の遊説先(守口市)に間に合わなくなり、急きょ予定を変更、京阪電車の枚方市駅から準急に飛び乗った。

目的地の守口市駅まで約20分、車内で蔵相に気付いた女性や支持者らと終始和やかに雑談。「消費税やめといて」と隣り合わせた主婦に直訴され「いや、困りましたね」と苦笑い。「(自民党の)過半数は大丈夫ですか」と聞かれて、「ウーン、厳しいですな」と一瞬顔を曇らせた。《共同通信》

【海部俊樹首相】政権続投に意欲

海部首相は6日夕、都内のホテルで週刊誌など5誌の共同インタビューに応じ当面の政局運営などについて約1時間懇談した。

その中で首相は「今秋の国会開設100年(11月末)までに定数是正も含めた政治改革を自分の責任でやりたい」と述べ、政権継続に強い意欲を示すとともに、衆院議員定数の抜本是正を含めた政治改革を11月末までに実現する決意を強調した。

また日米経済摩擦に関連して首相自身の訪米問題に触れ「すぐにでも(米国に)行きたい。早い機会に行きたい」と衆院選後に日米構造協議をにらんで早期に訪米したい意向を重ねて強調した。《共同通信》




2月6日のできごと