平成373日目・成人の日

平成2年1月15日(月)

1990/01/15

【ソ連】戦後初の非常事態を宣言

ソ連南部アゼルバイジャン共和国で起きた大規模な民族衝突事件は15日、三十人以上が死亡した首都バクー以外にシャウミャンなど二地区でも数十人が死傷したことが判明し、機関銃などで武装した数千人のアゼルバイジャン住民が市民部隊をつくって集結、これに対し、対立関係にあるアルメニア共和国でも襲撃を受けたアルメニア系住民を助けるため、市民が武装して志願部隊を準備するなど、両民族による内戦に発展する可能性が出てきた。

ゴルバチョフ政権は内務省治安部隊を追加投入、スリュニコフ政治局員とプリマコフ政治局員候補を両共和国に派遣して懸命に事態鎮静化を図ろうとしているが、軍部からは非常事態令導入の必要性が指摘されるなど、一層苦しい立場に追い込まれた。

15日のソ連国営テレビによると、バクーでは13、14日の衝突で34人が死亡した。

また、15日付のソ連共産党機関紙ブラウダによると、アゼルバイジャン共和国のシャウミャン、ハンラル両地区では三日間の衝突のため死者、負傷者が数十人に上り、アルメニア系が多いシャウミャン地区の指導部全員が人質に取られ、行方不明になった。衝突では機関銃や自動小銃が使われ、他の地区から数千人に上るアゼルバイジャン人とみられる武装市民が集まっているという。《共同通信》


ソ連のゴルバチョフ政権は、内戦状態に発展する恐れも出てきたソ連アゼルバイジャン共和国での大規模な民族衝突を鎮圧するため15日、同共和国のナゴルノカラバフ自治州や同共和国とイランとの国境地域全域などに非常事態を宣言、既に派遣されていた内務省治安部隊のほかに、新たに陸海正規軍、国家保安委員会(KGB)部隊を投入することを決定した。

タス通信によると、同日緊急に開かれたソ連最高会議幹部会が幹部会令として発表したもので、ソ連で非常事態が宣言されたのは戦後初めて。

今回の措置は、最大限の軍事力を行使して
民族衝突を抑え込もうという同政権の強い決意を示すものだが、逆に燃え上がる民族意識の火に一層油を注ぐ恐れもあり、アゼルバイジャン、アルメニア両民族の約2年越しの民族対立は大きなヤマを迎えた。

ゴルバチョフ共産党書記長兼最高会議議長が署名した幹部命令は、ナゴルノカラバフ自治州に隣接する一部地区やアルメニア共和国のゴリス地区も対象としているが、アゼルバイジャン共和国では武力によるソビエト権力の試みまであるとし、ゴルバチョフ政権が、単なる民族衝突事件という以上に、ソ連体制への朝鮮との厳しい認識で臨んでいることを示している。《共同通信》




【大相撲初場所九日目】千代の富士関が9連勝

大相撲初場所九日目(15日・両国国技館)千代の富士が安定した取り口で土つかずの9連勝。北勝海も1敗を守って勝ち越しを決め、優勝争いは早く絞られてきた。

千代の富士は大関北天佑に押し込まれたが、左上手出し投げで仕留め、北勝海は巨漢の関脇水戸泉を速攻で押し出した。北天佑は2敗となって優勝争いから一歩後退。

苦しい土俵が続く横綱大乃国は、落ち着いた取り口で関脇琴ケ梅をはたき込んで連敗を免れ6勝3敗とした。大関旭富士は土俵際の詰めを誤って平幕栃乃和歌に突き落とされ、前日に続く黒星で7勝2敗。小錦は巨砲にも寄り切られて5連勝のあと4連敗。再小結の両国は負け越し。

千代の富士を追う1敗は北勝海一人となり、2敗は旭富士、北天佑と新、再入幕の小城ノ花、起利錦の四人。十両は北勝鬨と旭豪山が1敗を守ってトップに並び、人気者貴花田は旭豪山に寄り倒されて5勝4敗。《共同通信》

【第27回ラグビー日本選手権】神戸製鋼が2年連続2度目の日本一

ラグビーの第27回日本選手権は15日、東京・国立競技場に約6万2000千人の大観衆を集めて行われ、社会人大会優勝の神戸製鋼が大学選手権覇者の早大に58―4で圧勝し、2年連続2度目の日本一に輝いた。

これで対戦成績は社会人の19勝8敗、連覇は1979―85年までV7を飾った新日鉄釜石以来で通算5度目。

神鋼はFW、バックス一体の攻めで主導権を握り、立ち上がりの3PGで先行。23分には22メートル付近のスクラムから連続攻撃を仕掛け、初トライを奪った。その後も余裕を持った球回しで早大を寄せ付けず、後半6分には29―0と大差をつけた。

2年ぶり5度目の優勝を狙った早大は得意の展開ラグビーが全く通じず惨敗に終わった。

58得点、54点差はともに昨年の大会の神鋼―大東大戦のスコア46―17を上回る大会史上最多記録だった。《共同通信》

【全日本フィギュア】伊藤みどり選手がV6

フィギュアスケートの世界選手権代表最終選考会を兼ねた第58回全日本選手権最終日は15日、福岡・北九州プリンスホテルで男女シングル、アイスダンスの各自由演技が行われ、女子は世界の女王・伊藤みどり(東海学園女短大)が足の故障のため、3回転半ジャンプを披露しなかったものの、安定した演技を見せ6連覇を飾った。

男子は藤井辰哉(駿台ク)が逃げ切り、初優勝を飾った。アイスダンスは滝野薫、賢治の姉弟組が完全優勝でV2を果たした。《読売新聞》

【海部俊樹首相】ハンガリー・ネーメト首相と会談

海部首相は午前10時半から、ハンガリー国会内でネーメト首相と約1時間半会談し、今後両国間の協力関係を一層強化していくことで一致した。

両首相は(1)政治対話促進に向け、高級事務レベル定期協議を両外務省間で始める(2)投資保護協定締結への交渉開始(3)日本からの投資促進に向けた環境整備(4)日本が年間100人程度の技術研修生を受け入れる(5)日本・ハンガリー語辞書の編さんなど文化学術交流の促進ーで合意した。《共同通信》




1月15日のできごと