平成356日目

平成元年12月29日(金)

1989/12/29

【高石邦男氏】「リクルート株は毒まんじゅう」

「私の生きざまのすべてが悪の華であったような避難を受けてきたが、一つのこと(リクルート事件)で私のすべてを決する権利はだれにもない」。29日、水郷、柳川市に隣接する福岡県山門郡三橋町の料亭で、高石邦男被告(59)は支持者約150人を前に次期衆院選出馬の決意を語った。

午後2時すぎ、講演会会長のあいさつの後マイクの前に立った高石被告は、先月中旬、地元で開かれた出馬要請決起大会や友人からの「圧倒的激励」がちっ居から出馬へ自分の心を動かした、と“支持者の期待”を強調。一瞬間を置いた後、一段と声を高め「次期総選挙に出馬します」と宣言した。リクルート事件については「61年の株購入は、(何の問題もないと思って買った)まんじゅうが3年後に毒まんじゅうだった、と言われたようなもので、指弾を受けようとは予測もしなかった」と弁明、「司法の場で公正な判断を仰ぎたい」と顔を紅潮させ締めくくった。《共同通信》

【海部俊樹首相】高石氏出馬「好ましいことではない」

海部首相は29日午前、高石前文部事務次官が次期衆院選への出馬を表明することについて「教育を大切に考える者の立場からいうと、好ましいことではない」と述べ、不快感を表明した。《共同通信》




【テニス・錦織圭さん】誕生日

12月29日のできごと(何の日)
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【東海道新幹線】酔客が新幹線を止める

帰省ラッシュが本格化した29日午後、JR東海道新幹線下り線の品川付近を走っていた回送列車で後部運転室にもぐり込んでいた酔客がスイッチを操作したため、上下線とも送電がストップした。回送列車は1時間以上現場に立ち往生、このため東海道新幹線は上下110本が最高1時間17分遅れ、約16万人が影響を受けて深夜まで混乱した。

回送列車は、博多発東京着午後4時20分のひかり100号で、東京駅で客を降ろした後、東京第一車両所に向かっていた。酔客は36歳の土木作業員。東京・高輪署が新幹線特例法違反容疑で調べているが、「トイレに行きたくなって空の列車に乗った。運転室にかぎは掛かっていなかった」と言っている。JR東海は「こんなことで新幹線が混乱したのは25年の歴史で初めて」と驚いている。《共同通信》

【チェコスロバキア】大統領にハベル氏

チェコスロバキア連邦議会は29日午前(日本時間同日夜)、フサーク前大統領の辞任(今月1日)に伴う後任大統領の選挙を行い、民主化推進組織「市民フォーラム」代表で劇作家のバツラフ・ハベル氏(53)を、満場一致で新大統領に選出した。チェコスロバキアに非共産党員の大統領が誕生したのは、1948年以来初めてである。

11月17日の学生デモ弾圧事件を契機に一気に燃え広がったチェコスロバキアの改革運動は、わずか一月余りの間に共産党の一党支配を倒した上に、民主化運動の旗手とされるハベル代表を大統領座に据えることにも成功した。

ハベル大統領の誕生により、民主改革運動は一つの大きなヤマを越え、今後の焦点は来年半ばに実施が予定される自由選挙に移る。ハベル大統領の任期は、自由選挙の実施後40日以内と決まっており、暫定的な大統領として、選挙を見届けるのが役目ともいえる。《共同通信》

【社会党】党大会に機動隊

土井社会党委員長のおひざ元で、次期衆院選の候補者選びに端を発し、党内対立が続いている社会党兵庫県本部(窪田鉄夫委員長代行)は、二度目の臨時大会を29日午後2時から予定していたが、執行部側が傍聴人の入場を制限したり、会場に機動隊員や私服警官が配置されたことなどをめぐって再び大混乱。約7時間遅れて午後9時すぎ開会したが、執行部を非難するやじや怒号で収拾がつかなくなり結局同10時35分、またも流会が宣言された。

兵庫社会党の混乱は、衆院兵庫一区での2人擁立問題がきっかけ。現職の河上民雄氏(64)に次ぐ二人目の人選をめぐり、執行部と地元協議会が対立。そのごたごたの中で、既に公認が決まっていた河上氏が辞意を表明、今月19日の臨時大会が流会となるなど、2月に予想される選挙を目前に混迷を深めていた。

会場の神戸市中央区の県教育会館には、傍聴を拒まれた傍聴人が午後1時すぎから一階ロビーにあふれ、押し返す県本部側とにらみ合い。そこへ、同会館が前日から要請していた機動隊員ら約30人が現れたことから、興奮の火に油を注ぐ結果に。「帰れ、帰れ」のシュプレヒコールとともに警官隊はもみくちゃにされ、レストランのショーウインドーのガラスが破れる騒ぎとなった。

一区協のメンバーらは、警察官導入を執行部の責任だとして選反発。大会は協議のため7時間も開けない異常ぶりの末、ようやく開会したが、冒頭から執行部批判のやじ、怒号が飛び交い、流会となった。《共同通信》

【米軍】ニカラグア大使公邸を急襲

パナマ侵攻中の米軍が29日夜、ニカラグアのアンテノル・フェレイ駐パナマ大使公邸を急襲するという事件が起きた。米軍は28日、キューバ大使館の一等書記官を「外交官身分証を所持していない」との理由で一時拘束しており、各国外交官の間からは「やり方がひどすぎる。外交官の免責を定めたウィーン条約違反だ」との声が相次いでいる。

ニカラグアのオルテガ大統頃は報復策として同日夜、テレビ、ラジオを通じて、駐ニカラグア米外交官20人を72時間以内に国外追放すると発表した。ニカラグアは米軍の侵攻開始後、全軍の非常警戒態勢を発令しており、この事件でますます緊張が高まった。

パナマの米消息筋などによると、29日午後5時すぎ、米軍兵士80人と戦車、装甲車などがドスマレス地区の大使邸に押し掛け、中に向かって「手を上げて出てこい」と叫びながら空に向けて銃を発砲した。

知らせで戻ったフェレイ大使に対し米軍将校が、中に入なければ、力で入ると脅したためやむなく午後8時ごろ、30人ほどを中に入れた。

大使によると、その際、米軍の大佐は、大使邸が外交官の邸宅として登録されていないと通告、強制捜索の根拠として「武器の隠匿」を挙げたという。中にいた大使の家族と逃げ込んでいたパナマ人夫婦らは手を上げさせられ外に出された。外では約50人の米兵が包囲していた。

米兵は邸内をくまなく捜索し、いったん5丁の銃を取り出したが、後で返還したという。この後、中に入った記者によると、内部は家具、衣類などが散らかし放題だったという。《共同通信》




12月29日のできごと