1989 平成元年12月15日(金)

平成342日目

平成元年12月15日(金)

1989/12/15

【リクルート事件】政界ルート初公判

リクルート裁判正解ルートで受託収賄罪に問われた元官房長官藤波孝生被告(57)と前公明党衆院議員池田克也被告(52)、贈賄罪のリ社前会長江副浩正被告(53)、同社元秘書室長A被告(39)の初公判が15日、東京地裁(渡辺忠嗣裁判長)で開かれた。

罪状認否で藤波、池田両被告は請託、政治献金のわいろ性など起訴事実を全面否認、江副被告も「強引な取り調べで虚偽の供述を強いられた」と捜査の違法性を訴えるなど4被告は無罪を主張、徹底抗戦の構えを示した。

これに対し検察側は冒頭陳述で(1)江副被告から官庁の青田買い問題で要請を受けた藤波被告は「考えておく」と了承した(2)藤波被告の自宅購入に株売却益が充てられた(3)池田被告は自らわいろの増額を要求していた、などの事実を指摘、株譲渡が職務に対する対価であることを強調した。《共同通信》




【マラソン・小島和恵選手】現役引退

陸上女子マラソンのエース、小島和恵(24)=川鉄千葉=が体力、精神力の限界を理由に現役を引退することになった。川鉄千葉女子陸上部は15日、東京・渋谷の岸記念体育会館で小島の引退を発表。小島自身は「アマチュア選手で、(競技を)終える時も自然にしたい」とのコメントを託しただけで、記者会見には出席しなかった。

小島は、ことし四月のパリー・マラソンを2時間29分23秒の日本最高で制し、日本女子として海外主要マラソンで初の優勝者となった。

日本女子マラソン界は先に宮原美佐子(旭化成)が現役引退したばかりで、歴代1、2位の記録保持者を相次いで失うことになった。

同部の岸田容典部長は記者会見で「11月の初めに相談を受けた。慰留に努めたが本「人の意志が固かった」と引退への経過を説明。小沢欽一監督は「努力と気力で記録を出してきたが、レース後の疲労の回復が遅れるようになり、体力的に自信がなくなったようだ」と小島の決断の理由を話した。

中距離選手として活躍した青森・木造高から川鉄千葉に入社して6年目。マラソンは87年の名古屋国際女子が初レース。2時間34分59秒でいきなり2位に入り脚光を浴びた。ソウル五輪は国内補欠に回ったものの、バルセロナ五輪へ向けて日本の工ースとしての活躍が期待されていた。《共同通信》

【NTT東京・与田剛投手】中日入団決定

中日がドラフト1位指名したNTT東京の与田剛投手(24)=182センチ、80キロ、右投げ右打ち=の入団が15日、決まった。中日の田村スカウト担当部長、高木、水谷の両スカウトが同日、東京都港区のNTT東京支社で本人、森監督らと交渉し、契約金7500万円、年俸720万円で合意した。正式契約は22日に名古屋で行われる。

契約金7500万円は昨年ドラフト2位指名した大豊の7000万円を抜き、中日球団史上最高額。背番号は今季限りで引退した鈴木孝政投手の「29」が用意されている。《共同通信》

【海部俊樹首相】連合の首脳招き懇談

海部首相は15日昼、連合の山岸会長ら幹部を首相官邸に招いて約1時間、昼食をとりながら懇談した。会談には森山官房長官、藤本官房副長官らも同席したが、政府がこのような形で労働界代表を招いてもてなすのは異例のこと。衆院選挙後の政局をにらんで、野党に強い影響力を持つ山岸氏との関係を強めておきたいとの思惑が首相サイドにあるようだ。《共同通信》

【政界メモ】つかの間の朗らか幹事長

自民党の小沢幹事長は、15日午前の記者会見で、来年1月20日の党大会の段取りが役員会で決まったことを披露した。「党大会では功労者を表彰しますが、不肖私も功労者として表彰されることとなりました」との弁に記者団が表彰される理由を尋ねると「議員在職20年」と言いながら、右手でVサイン、左手の親指、人さし指で丸を作ってサインをつくってみせた。

日ごろのむっつりさんと違って朗らかだったが、リクルート裁判政界ルートの公判についてのコメントを開かれると、事前に用意した文章を苦々しげに読み、いつもの小沢さんに早変わり。《共同通信》




12月15日のできごと