平成261日目

平成元年9月25日(月)

1989/09/25

【米・ブッシュ大統領】国連で演説

ブッシュ米大統領は25日、国連総会で初演説。化学兵器を調印後10年間で地上から全廃する条約の締結に関する新提案を発表した。化学兵器は第三世界に拡散し中東などでの新たな脅威となっているが、この新提案はジュネーブ軍縮会議での交渉前進を促すため米ソが率先して行動することを狙っている。

新提案は(1)条約締結後8年で米ソが貯蔵する化学兵器を98%廃棄する(2)次の2年間で全廃する(3)ソ連が同意すれば今からでも80%の削減に着手する、の3項目から成っている。

化学兵器などは第三世界に拡散し中東などで新たな脅威となっているが、この新提案はジュネーブ軍縮会議での交渉の前進を促すため米ソは率先して行動することを狙っている。

大統領はまた、地域紛争、テロなどでの国連の重要性を強調、「全世界での平和努力を倍増すべきだ」と主張するとともに、国連が「平和維持」にとどまらず「平和構築」に向けて行動すべきだとの新たな課題を提案した。《共同通信》




【フジ系連続ドラマ 同・級・生】最終回

【海部俊樹首相】米副大統領と会談

海部首相は25日午前、日本を初の公式訪問中のクエール米副大統領と約1時間、首相官邸で会談した。この中で首相と副大統領は日米協力について(1)安全保障関係を基礎とした友好同盟関係(2)宇宙開発、麻薬問題、第三世界への支援などに対するグローバル・パートナーシップ(地球規模の協力関係)(3)構造調整協議など二国間経済問題解決、をさらに進めていくことを確認した。

特に副大統領は世界規模の問題に対する日米協力の課題として麻薬問題、ニカラグア総選挙、ポーランドの改革支援で日本の積極的な協力を改めて要請したのに対し、海部首相は「自由と民主主義のため国際的に貢献していく考えだ」とし、麻薬問題の根本原因となっているコロンビアの貧困解決への支援やニカラグア総選挙の公正な実施への協力などに努力する考えを表明した。《共同通信》

【政界メモ】外交家海部をPR

◯…海部首相は25日朝、官邸で記者団を前に「やあ今日はいい天気だ」と上機嫌。16日に公邸に移って初めての週末を三番町の自宅マンションで過ごし、一週間の疲れを落としたせいかすっかり晴れ晴れした表情だ。

クエール米副大統領との会談について記者団から「厳しい注文も出そうだが、心の準備は」と聞かれても「とっくにできてるよ。予断を避けて平常心で臨むだけ」。会談後も「とても率直な人だ。地球規模の話だったよ」と、先の訪米で外交にはすっかり自信を得たと言わんばかりの余裕を見せた。

生臭い解散風も吹く中での臨時国会召集を目前に、政局への思惑は胸の内に秘めて、専ら外交家海部をPRすることしきり。

◯…土井社会党委員長はこの日、東京・有楽町の交通会館前で消費税廃止・衆院解散・総選挙を訴える全国キャラバンの出陣式に臨み第一声。「内閣の顔は代わったが新しい政治が始まっているだろうか」「参院茨城補選は1、2票差で勝敗が決するほどの激戦。結果は消費税の存廃にも影響する」と訴えた。

委員長としては、反消費税選挙で茨城補選を乗り切り解散・総選挙になだれ込みたい真情がありあり。世論調査では消費税見直し論も増え“追い風”に変化の兆しも見えるだけに、その声にも一段と力が入ったよう。《共同通信》




9月25日のできごと