平成129日目
1989/05/16
【中村橋派出所警官殺害事件】
16日未明、東京都練馬区の警視庁練馬署中村橋派出所で、勤務中の警官2人が何者かに刃物で刺し殺される事件が起きた。同署と警視庁捜査一課は殺人事件として特捜本部を設置、捜査員80人で本格捜査に乗り出した。
殺された警察官は1人が事件直前、派出所近くで酔っ払い風の若い男を職務質問中に刺され、もう1人は逃げる男を追跡中に刺されたとみられ、同本部ではこの男が事件に関連しているとみて行方を追っている。現場には手袋やタオルが入った小型の紙袋が残されており、同本部は犯人割り出しに結びつく有力な物証とみて鑑定を急いでいる。《読売新聞》
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【中ソ首脳会談】関係完全修復を宣言
中国訪問中のゴルバチョフ・ソ連書記長は16日午前10時すぎから、人民大会堂で最高実力者の鄧小平中央軍事委主席と約2時間半会談し、30年間に及んだ両国の歴史的対立に終止符を打ち、国家関係とともに党関係を正常化することで合意した。
書記長は鄧氏主催の昼食会のあと、釣魚台迎賓館で李鵬首相、趙紫陽中国共産党総書記と個別に会談、新しい政府、党関係を踏まえ、より実務的な意見を交換し、2日間にわたる中国指導者との一連の会談の日程を終了した。
米ソの緊張緩和に始まった国際的な新しい流れは首脳会談の成果に弾みを増し、カンボジア問題解決、朝鮮半島情勢の安定化などが期待される。《共同通信》
【公明党・池田克也衆院議員】議員辞職
公明党の池田克也衆院議員(52)=東京3区=は16日、リクルート事件に関与した政治責任を取り、同党を離党するとともに、議員の辞職願を原衆院議長に提出した。池田氏は離党、議員辞職の理由について「政治的、道義的責任」と表明、職務権限にかかわる疑惑を否定した。
池田氏は実弟名義でリクルートコスモス株5000株の譲渡を受け、その見返りに国会でリクルート社に有利な質問をした疑いがもたれ、東京地検から事情聴取を受けた。収賄罪で起訴されるのは確実視され、公明党や支持母体の創価学会に動揺が広がっていることから、起訴に先立って辞職を決断したとみられる。《共同通信》
【中曽根康弘前首相】「喚問に応じる」
中曽根前首相は16日午後、竹下後継選出に関する自民党実力者回りで訪れた橋本幹事長代理に対し「議院証言法に基づく、証人喚問に協力する用意がある」と表明した。
リクルート事件の真相解明に欠かせないとして野党側が強く要求していた中曽根氏の証人喚問について中曽根氏自身が応じるとの明確な意思表示をしたのは初めてで、自民党はこれを受けて17日午後の与野党国対委員長会談で、野党側に正式回答する方針だ。《共同通信》