平成7620日目
2009/11/18
【この日の鳩山総理】
しっかりとした経済対策を講じる
鳩山由紀夫総理大臣(代表)は18日夕、総理官邸で記者団の質問に答え、2次補正予算案を議論する「経済対策検討チーム」の初会合が開かれたのに関連して、今後の経済対策等について語った。
鳩山総理は、「圧縮の数字は割といい数字が出た。しかし、経済の先行きは必ずしも楽観していない。特に雇用問題がまだまだ厳しさが残っているし、これから年末年始に向けて楽観はまったく許されない状況だ」との見方を示した。
そのうえで鳩山総理は「雇用に対しては緊急雇用対策を講じているのでそれなりにがんばってはいただくが、これから年明けに経済が順調に回復していくためにはそれなりに対策を打たなければならない」と指摘。同時に「第一次補正でわれわれとすれば相当がんばって国民のみなさんといっしょになって見直しをしてきた」と述べ、その財源を緊急に経済対策を打つ一つの財源と考え、それを基準に経済対策を講じることが大事だと表明。「来年に向けてOECDの見通しなどは刺激策をしっかり打てば景気は戻ってくるぞという話であるので、そうなるように努力したい」と、前向きに取り組む姿勢を示した。
政府税調が開かれ、地球温暖化対策税やたばこ税、特定扶養控除の排除など、民主党がマニフェストに掲げてきた税のあり方に関する本格的な議論が始まったのを受け、今後どういった項目を中心に税制改正をまとめるか問われたのには、「当然のことながら経済がきびしいときに、簡単に税を上げる部分をつくることは相当きびしい」と前置き。そして一般論として、地球環境問題がテーマになっていることから、環境に対する配慮という観点からどういう税のあり方が望ましいかということで、環境に関する税はひとつの税として考えられる話だと所見を示した。
さらに、来年度予算案の編集に向けて、事業仕分けの結果をどのように反映していくか問われ、事業仕分け作業の中心で努力している仙谷由人行政刷新担当大臣の思いや仕分人の気持ちというものを理解しながら、「最終的に当然閣僚が責任をもって決める。本当に削ってよいものばかりなのかを見定めないと」と表明。「やっていただいたことをそのまま鵜呑みにするということではいけない。政治家が責任をもってひとつひとつをチェックをして、正しければ結構だと、さらにしっかりと政治レベルで判断したほうがいい。そのように判断するものは政治家の責任として必要」と述べた。《民主党ニュース》
「子ども手当」所得制限に否定的
鳩山由紀夫首相は18日、民主党がマニフェスト(政権公約)に明記した子ども手当について「マニフェストに書かれている方向、すなわち所得制限を設けないのが基本理念だ」と語り、所得制限の導入に否定的な考えを示した。
同時に「国民がどの程度、マニフェスト通りにやれというか。その気持ちも考えながら、しかし、基本線としては(所得制限を想定していない)マニフェストの方向で議論していきたいと思う」とも述べた。《日経新聞》
北方四島でロシア大統領と会談したい
鳩山由紀夫首相は18日、北方領土返還促進の要請に官邸を訪れた高橋はるみ北海道知事らと会った際、領土問題解決への意欲を語る中で「北方四島のどこかでロシアのメドベージェフ大統領と会談したい」と述べた。高橋氏によると、首相は会談時期など具体的な計画内容には触れなかった。《共同通信》
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【プロ野球MVP】アレックス・ラミレス外野手(巨人)、ダルビッシュ有投手(日ハム)
プロ野球のセ・パ両リーグは18日、今季の最優秀選手(MVP)、最優秀新人(新人王)、ベストナインを発表した。セ・リーグのMVPは巨人のアレックス・ラミレス外野手(35)が2年連続2度目の受賞。セの連続受賞は76、77年の王貞治(巨)以来3人目で、巨人からは07年の小笠原から3年連続となった。パは日本ハムのダルビッシュ有投手(23)が2年ぶり2度目のMVPに輝いた。
セの新人王は3年目の巨人・松本哲也外野手(25)。育成選手枠で入団した選手の受賞は昨季の山口(巨)に続いて2人目で、巨人から2年連続選出は57、58年の藤田元司、長嶋茂雄以来。パはJR東日本東北から入団1年目でリーグ最多の70試合に登板し、新人最多登板のリーグ記録も樹立したソフトバンクの摂津正投手(27)が選ばれた。《朝日新聞》
【伊東美咲さん】ご結婚
女優の伊東美咲(32)が18日、パチンコメーカー京楽産業(本社・名古屋市)社長の榎本善紀氏(41)と結婚した。所属事務所がマスコミ各社にファクスで報告したもの。伊東は所属事務所を通じて「同じ時間を過ごしていくうちに、将来を共に歩んでいきたいと思える大切な存在となり、今日を迎える運びとなりました」コメント。19日未明には、所属事務所のHPで、ファンにも入籍の報告をした。《スポニチ》
【この日の民主党】
野党が無理難題を突き付け、法案審議を遅らせている 平田参院国対委員長
平田健二参議院国会対策委員長は18日午後、国会内で定例記者会見を行い、今後の国会日程について記者団に語った。
はじめに平田国対委員長は、今国会会期の残りが実質1週間であることを指摘。いまだに、参議院に法案が1本も送付されておらず、いつ送付されるかも分からない状況が続いていることについて、「国会同意人事をめぐる問題もあったが、ちょっと経験がない」として、野党慣れしていない前与党が、衆議院で無理な要求をしているようだと報告した。
一例として平田委員長は、「国土交通委員会に提出されている北朝鮮関連の法案2本について、本来国交大臣の出席だけでよいところを、外務大臣と官房長官の出席まで求めている」ことを挙げ、「いかにして法案審議を遅らせるかということだけで野党はやっている」と指摘した。
このような状況にも関わらず、25日の党首討論を野党が要求していることについて、「法案審議の目途も立たないのに、いかがなものか」と苦言を呈した。一方で、インフルエンザ対策法案と金融円滑化法案は、総理入り総括質疑を要求するなど、「要求の仕方が無茶苦茶だ」として、総理が他の委員会に出席した週は党首討論をしないと決めたルールを無視した野党の要求に応じることは難しいとの見方を語った。
そのうえで、「やらないと言っているわけではない。早く法案を成立できるような話し合いをしてから、党首討論の協議に入るのが筋だと思う」と述べた。
また、マニフェストにある施策の予算を圧縮する可能性について、鳩山総理が言及したことについて記者団に問われ、「税収見込みが当初より大幅に落ち込んでいる事実を踏まえた上での発言であり、国民と約束はしたけれど、いくらかは圧縮しなければならないということではないか」と述べた。《民主党ニュース》
【平野博文官房長官】普天間移設「日米相違、立場の違い」
平野博文官房長官は18日午前の記者会見で、沖縄県の米軍普天間基地の移設問題について、オバマ米大統領が日米合意に基づくキャンプ・シュワブ沿岸部への移設を求め、鳩山由紀夫首相が「現行計画を前提にしない」との考えを示していることについて「立場の違いだ」と語った。
北沢俊美防衛相が沖縄県の米軍普天間基地の移設問題は年内に決着させることが望ましいとの認識を示したことについて「担当閣僚としては年内(予算)編成をしてもらいたいという思いではないか。私は推移を見守っている」と述べた。決着時期は「できるだけ早く、というのが正確だ」と強調した。
平野博文官房長官は18日午前、首相官邸で記者会見を行い、韓国・釜山の室内射撃場における火災事故について、同日朝、現地警察当局から在韓日本国総領事館に対して連絡があったと報告。火災現場で発見された身元不明遺体のDNA検査の結果等により、安否不明であった7人の日本人旅行者であることが確認されたと明かした。
この件に関して平野長官は、「政府を代表し、亡くなられた方々のご冥福と、負傷された方々の一刻も早い回復をお祈り申し上げる」と述べるとともに、韓国政府に対し、事件の真相究明と被害者に対する支援を申し入れたこともあわせて報告した。そして日本政府としても、現地の日本大使館を中心に、全面的に被害者家族との連携や対政府間の交渉などの被害者家族への支援に努めていく考えを明らかにした。
次にイエメンで日本人技師が誘拐された事件について、誘拐された方の身柄が解放されたという報道が一時あったことなど、政府の現状への対応について質問を受けた平野長官は、解放されたという情報は、あくまでも報道における情報でしかないとしたうえで、現時点ではまだ解放されたという報告は入っておらず、引き続き、現地では一刻も早く、解放に向けて全力で努力することをお願いしているところだと現況を述べた。《民主党ニュース》