平成1326日目

平成4年8月25日(火)

1992/08/25

【政府】天皇訪中を正式決定

天皇、皇后両陛下が10月23日から28日までの五泊六日の日程で中国を訪問されることが、25日午前の閣議で正式決定した。訪問地は首都北京のほか西安、上海の2都市。天皇の中国訪問は史上初めてで、日中間の過去に区切りをつけるという意味でも歴史的な訪問となる。また、中韓国交樹立直後とあって、冷戦終結後の東アジアの変動を世界に印象づけることにもなりそうだ。

訪中をめぐっては自民党内などに反対論が強かったが、今年が日中国交回復20周年にあたることもあって宮沢首相が最終決断。首相はこうした経緯を踏まえ閣議終了後に談話を発表、国民に理解を求めた。

宮内庁などでは、訪問する地方都市、詳細な日程は今後日中間で協議して正式決定するとしているが、訪問地が北京など3都市になることは固まっている。両陛下は、北京では楊尚昆国家主席、李鵬首相らと会見、歓迎晩さん会に出席される。西安、上海でもそれぞれ歓迎の宴に出席されるほか、万里の長城など史跡の見学も検討されている。

楊主席主催の晩さん会では、陛下が「お言葉」を述べられる予定で、この中で「過去」にどう言及するか、謝罪の言葉はあるのかなどが、日中両国はもちろん韓国など関係各国でも注目を集めそうだ。《読売新聞》



【第74回夏の甲子園】西日本短大付(福岡)初優勝

第74回全国高校野球選手権大会最終日は25日、曇天の甲子園球場で拓大紅陵(千葉)ー西日本短大付(福岡)の決勝を行い、西日本短大付が1−0で勝ち、3度目の出場で初優勝を飾った。福岡県勢の優勝は1947年(第29回大会)の小倉中、48年(第30回大会)の小倉、65年(第47回大会)の三池工に次ぐもので27年ぶり4度目。

西日本短大付は二回、高原の遊撃内野安打をきっかけに一死一、三塁のチャンスをつかみ、山本がスクイズを決めて1点を先行した。4連投のエース森尾は、疲れも見せずに好投し、拓大紅陵を6安打に封じた。

同投手はこれで今大会5試合に登板し、4度目の完封勝ちを記録した。《共同通信》

【統一教会】国際合同結婚式

全国基督教統一神霊協会(統一教会)の国際合同結婚式が25日、ソウル蚕室のオリンピック・スタジアムで行われ、女優の桜田淳子さん、元新体操選手の山崎浩子さん、元バドミントン選手の徳田敦子さんが、それぞれの結婚相手とともに参加した。

この日、結婚式に参加したのは既婚組7000組を含めて2万825組。参列の家族らを合わせて役7万人がスタジアムのフィールド、スタンドを埋め尽くした。参加者が大挙して韓国入りしたため、“統一教会特需”にわいた。

また、桜田さん、山崎さんがソウル入りした23日、ソウル・金浦空港は約100人の内外取材陣が殺到し、空港ロビーはもみ合いと罵声でパニック状態に。結婚式そのものには関心を示さない韓国マスコミも、日本の過熱取材ぶりをあきれた口調で、また合同結婚式の奇異さを冷ややかに報じている。《読売新聞》

【宮澤喜一首相】ロシア長官と会談

来月13日からのエリッィン・ロシア大統領訪日準備のため来日中のユーリ・ペトロフ大統領府長官は25日、宮沢首相、渡辺美智雄外相とそれぞれ会談した。首相官邸で約40分間行われた首相との会談でペトロフ長官は、北方領土問題について「日本の立場が、これまでのように(北方)四島の返還、主権を認めろというものなら、ロシア国内でそれを説明するのは困難だ」と述べ、大統領来日時の日ロ首脳会談で、四島に対する日本の主権を認めることは難しいとの見解を表明した。これに対し、首相は「大統領来日を歴史的なものにするという意味は、領土問題の基本原則に合意することだ」と述べ、改めて四島の日本の主権を認めるようロシア側の決断を促した。

また、同長官は「エリツィン大統領は真剣に平和条約を結びたいと考えている。法と正義の原則から後退することはない」と述べた。しかし、同時に「島の帰属の問題を含め、歴史的分析に一定の時間が必要である」として、領土問題の早期解決に否定的な見方を示した。

外務省で1時間あまり行われた渡辺・ペトロフ会談でも、同長官は「大統領は(領土だけでなく)多くの困難な過去の遺産を受け継いでおり、問題解決には時間がかかる」と指摘。「大統領は五段階解決を実行していくつもりだ。(その達成)時間を短くすることは可能だ」として、従来の大統領の立場を繰り返すにとまった。《読売新聞》

【宮澤喜一首相】五輪入賞者を表彰

バルセロナ・オリンピックでの各競技の入賞者に対する表彰式が25日夕、首相官邸で行われた。

式には水泳女子200メートル平泳ぎで優勝の岩崎恭子さん(14)ら金メダリスト3人を含む入賞者のうち、57人がそろいのユニホームで出席。宮沢首相が金メダルの3人に賜杯、各競技の入賞者の代表に記念品を手渡した。

あいさつの中で首相は、「岩崎さんの最後の50メートルの追い込みは見事。寝不足の人が増えましたよ」「吉田(秀彦・柔道78キロ級)選手のオール一本勝ちも痛快。久々に日本柔道の強さを見せてもらいました」と、それぞれの活躍をたたえた。足のけがにもめげず優勝した古賀稔彦選手(柔道71キロ級)がお礼に立ち、「これからも精進を重ね、後輩の模範となるよう頑張りたい」と誓った。

出席者たちは、記念撮影のあと、懇親会に。男女マラソンでアベック銀メダルを獲得した森下広一、有森裕子両選手も「今度はもう一段上(金)を狙います」(森下選手)「暮れの実業団駅伝のチーム優勝目指してがんばらなくちゃ」(有森選手)と新たな目標に向けて目を輝かせていた。《読売新聞》



8月25日のできごと