平成5427日目
2003/11/17
この日のできごと(何の日)
【自民党、保守新党】正式に合併
自民党の小泉純一郎総裁(首相)と保守新党の二階俊博幹事長が17日、国会内で会談し合併協議書に署名、両党の合併を正式に決めた。保守新党は21日の法的な解党と合併の手続きに先立ち、18日に衆院会派の自民党に合流。自民党は衆院で単独過半数を占めて、19日からの特別国会に臨む。
これにより第2次小泉内閣は公明党との2党連立体制に移行する。ただ自民党内には公明党の影響力増大に警戒感が強く、支持層にも2党連立への抵抗感が残る。首相は参院選を来年に控え、連立堅持と党勢拡大のはざまで厳しい政権運営を迫られそうだ。
会談で首相は「今日までの協力に感謝する。今後一緒にやっていこう」と歓迎。二階氏は「自民党の一員として頑張っていきたい」と述べた。同時に、両氏は新憲法制定や防衛庁の省昇格など8項目を明記した政策同意書にも署名した。《共同通信》
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自民党と保守新党の合併が正式に決まったことを受け、自民党党本部の総裁応接室に17日、海部俊樹元首相(保守新党最高顧問)の額入り写真が9年ぶりに「復活」した。
海部氏はトレードマークの白い水玉模様のネクタイで党本部に登場。入り口で党職員3人の出迎えを受け、やや緊張した表情で総裁応接室へ。
合流に伴い、党本部の倉庫で見つけ出された額入り写真は黒髪で水玉のネクタイ姿。久間章生幹事長代理が「よく磨いておきました」と水を向けると、海部氏は「ほこりを払って磨いてくれたの。ありがとう」と感慨深げ。記者団には「別にここに来ても違和感はない。すっと入り込みました」。《共同通信》
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【西武・松井稼頭央内野手】メジャー挑戦を表明
西武からフリーエージェント(FA)を宣言した松井稼頭央内野手(28)は17日、都内のホテルで記者会見し、移籍先を米大リーグの球団に絞ることを発表した。近日中に代理人を選び、本格的な交渉を始める。メジャー球団では、ドジャースやヤンキースなど数球団が松井に強い関心を示している。
進路先を大リーグに決定したことについて、松井は「イチロー(オリックス−マリナーズ)さんらが(米国に)行って、自分も挑戦したいと思うようになった。(五輪予選の日本代表に)選んでいただき、アテネ五輪(出場)も自分の中であったが、素直な気持ちの結果です。夢に挑戦します」と説明した。現時点の大リーグの方針では、選手は五輪に出場できないことになっている。
また、移籍球団選びのポイントについては「(自分を)どれだけ必要としてくれるか、話を聞いてみたい。(交渉に)来ていただく球団は、イーブン(の状況)です」と話した。守備位置も遊撃手にこだわらないことを明らかにした。
大リーグ移籍が実現すれば日本人内野手としては初めて。3年前のイチロー外野手、1年前の松井秀喜外野手に続く、日本球界の大物野手の大リーグ流出となる。《共同通信》
【大相撲】
大相撲九州場所9日目(17日・福岡国際センター)大関栃東が玉乃島を押し出し、土つかずの9連勝で単独トップを守った。横綱朝青龍は土佐ノ海を肩透かしで下し、ただ1人1敗を堅持して勝ち越し決定。大関千代大海は琴光喜を押し出して7勝目。かど番大関同士の対戦は魁皇が武双山を寄り倒して6勝目を挙げた。武双山は5勝4敗。関脇若の里は闘牙に敗れて4勝5敗。関脇旭天鵬は新小結岩木山に浴びせ倒されて、ともに2勝7敗。小結高見盛は雅山をはたき込んで4勝目を挙げた。全勝の栃東に1敗で朝青龍、2敗で千代大海ら4人が続いている。《共同通信》
【アーノルド・シュワルツネッガー氏】米・カリフォルニア州知事に就任
米カリフォルニア州知事選で勝利した映画俳優アーノルド・シュワルツネッガー氏(56)が17日、州都サクラメントで宣誓を行い、第38代知事に就任した。新知事は19世紀のゴールドラッシュ以降の繁栄になぞらえた「黄金の夢」復活に向け決意を表明した。
就任演説で新知事は「新しいカリフォルニア州がきょう始まった」と宣言。巨額の財政赤字や不法移民など多く問題を抱えている現状を踏まえ「州は現在危機的状況にあるが、みんなの協力で再建できる」と語った。
デービス前知事がリコールされる原因ともなった自動車税の増税や不法移民への運転免許証交付については、いずれも「廃止する」と明言した。《共同通信》
【米韓定例安保協議】
訪韓中のラムズフェルド米国防長官と韓国の曹永吉・国防相は17日、ソウルで米韓定例安保協議を行い、曹国防相はイラクに追加派兵する方針を正式に伝えたが、具体的な規模や部隊構成、時期などには触れなかった。
ラムズフェルド長官は協議後の共同記者会見で、「自主的に判断すること」と述べ、韓国側の意向を尊重する姿勢を強調。米側は5000人規模の戦闘部隊派兵を要請してきたが、韓国側が主張している3000人程度の派兵で決着する見通しが強まった。施設部隊などの警備のため戦闘部隊が一部含まれるとみられる。
北朝鮮の核問題で、長官は「日韓や中国、他の国との緊密協議を通じ、外交的に問題を解決する」と六カ国協議による進展に期待感を表明。協議後に出された共同声明で「韓国に対し『核の傘』を提供し続けることを再確認する」とし、北朝鮮の核の脅威に屈しない姿勢も鮮明にした。
ソウル市内にある在韓米軍基地の移転問題では、施設の扱いなどで合意できず継続協議となり、国防相は会見で年内に結論を出す考えを示した。
長官は基地移転や在韓米軍再編、同盟関係見直しに関し「抑止力や防護能力をいささかも弱体化させるものではない」と強調した。
この後、長官は青瓦台(大統領官邸)で盧武鉉大統領とも会談、イラクへの追加派兵決定に謝意を伝えた。《共同通信》
【北朝鮮】安全保証「日本は除外」
北朝鮮の核間題に関する次回の六カ国協議で焦点となる「安全の保証」の文書化をめぐり、同盟国の日本と韓国を念頭に「周辺国」を含めた相互不可侵を求める米国に対し、北朝鮮は日本などを除外して米国と一対一の相互不可侵なら検討可能と主張、水面下の折衝で対立していることが分かった。協議筋が17日までに明らかにした。
関係国は次回協議の上、2月開催へ向け調整中だが、北朝鮮が核放棄の大前提とする「安全の保証」の枠組みでの事前合意は微妙な情勢で、関係国が歩み寄りを図れるかどうかが鍵となりそうだ。また同筋によると、北朝鮮側はロシアなどに「日本は特別」と言明。核問題に絡めて拉致問題の解決を迫る日本への抵抗感が根深いことも浮き彫りになった。《共同通信》