平成5426日目

2003/11/16

この日のできごと(何の日)

【奄美群島日本復帰50周年記念式典】

鹿児島県・奄美群島が米軍政下から日本に復帰して今年12月で50年を迎えるのを記念し「奄美群島日本復帰50周年記念式典」が16日、天皇、皇后両陛下を迎えて、同県名瀬市(奄美大島)の奄美振興会館で開かれた。両陛下の奄美大島訪問は1968年以来35年ぶり。

式典で天皇陛下は「復帰運動に取り組み、これを成し遂げた先達の努力に思いをいたし、島の特性を生かして、さまざまな面で島を豊かにしていくよう願う」と述べられた。須賀龍郎鹿児島県知.事は「群島の自立的発展に向けた取り組みを積極的に進めていきたい」などと式辞を述べた。

式典には自治体関係者や復帰功労者、地元の農・漁業関係者ら約1000人が出席。復帰時につくられた山田耕筰作曲の歌「朝はあけたり」の独唱に続き、舟大工で島唄の唄者坪山豊さん、奄美大島出身の歌手元ちとせさんが島唄を披露した。また、地域の各世代の代表5人が復帰時の思い出や、将来へ向けた決意を語った。

奄美大島や徳之島、与論島など八つの島々からなる奄美群島は、1946年に本土と分離され、米軍政下に置かれた。復帰運動の末、53年12月25日に日本に復帰した。

復帰後、公共事業を中心に多額の国費が投じられたが、伝統産業の大島紬の低迷や、開発と引き換えに進む自然破壊など課題が山積。一方で、残された自然や独自の文化の価値が見直されてきており、奄美群島は半世紀を経て新たな自立の道を探っている。

12月25日の復帰の日には、ちょうちん行列やシンポジウムなどの行事が予定されている。《共同通信》

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【大相撲】

大相撲史上2人目の外国出身横綱となり、九州場所7日目(15日)の取組後に引退を決めた武蔵丸(33)=米国ハワイ州出身、武蔵川部屋=が一夜明けた16日、福岡市内のホテルで引退会見を行った。

師匠の武蔵川親方と会見に臨んだ武蔵丸は「気力が足りなくなり、横綱の責任を果たすことができないと決断した」と引退の理由を話した。「来日して良かった。最後まで日本にいると思う」という武蔵丸だが、年寄名跡は取得しておらず、当面は年寄「武蔵丸」として武蔵川部屋で後進の指導に当たる。《共同通信》

大相撲九州場所8日目(16日・福岡国際センター)大関栃東が栃乃洋を押し出し、土つかずの8連勝で勝ち越し決定。平幕北勝力が敗れたため単独トップに立った。横綱武蔵丸引退で1人横綱となった朝青龍は琴光喜を左すくい投げで下して1敗を堅持し、今年の年間最多勝を決めた。大関千代大海は関脇若の里をはたき込み6勝目。若の里は4敗を数えて場所後の大関昇進は絶望的となった。かど番の2大関は魁皇は玉乃島を寄り切ったが、武双山は安美錦に屈して、ともに5勝3敗。《共同通信》

【J1】

Jリーグ1部(J1)第2ステージ第3節最終日(16日・味の素スタジアムほか=2試合)勝ち点20同士の対戦は、磐田が2−1で東京Vに逆転勝ちし、このステージ初の首位へと躍り出た。J1残留を争う2チームの直接対決は、仙台が京都に3−1で勝ち、残留への望みをつないだ。《共同通信》

【東京国際女子マラソン】

アテネ五輪代表選考会を兼ねた東京国際女子マラソンが16日、国立競技場を発着点とするコースで行われ、シドニー五輪金メダルの高橋尚子(31)が2時間27分21秒の平凡な記録で敗れて2位となり、アテネ五輪代表の座は現時点では微妙となった。高橋のマラソン連勝も「6」で止まった。エルフィネットシュ・アレム(28)=エチオピア=が2時間24分47秒で優勝した。

アテネ五輪女子マラソン代表3人のうち、既に世界選手権2位の野口みずき(25)=グローバリー=が代表に決定。選考会は来年1月の大阪国際、同3月の名古屋国際の2レースを残している。高橋が選考レースに再挑戦するか動向が注目され、残り2人の代表選考は難航も予想される。《共同通信》

【米・ラムズフェルド国防長官】沖縄訪問

来日中のラムズフェルド米国防長官は16日、沖縄を訪問し、沖縄県庁で稲嶺恵一知事と会談した。稲嶺知事は在沖縄米軍の兵力削減や日米地位協定見直しなど7項目の要請書を手渡した上で、「基地問題で思い切った変革を望みたい。沖縄は反米ではないが、基地の現状は限界だ」と訴え、一層の基地の整理・縮小を求めた。

国防長官は、米軍が世界規模で基地・部隊の編成見直しに着手したことを説明したが、在沖縄米軍の再編の規模や時期には言及せず、「実際に(沖縄の基地を)見て学び、話を聞いたことは役に立つと思う」と述べるにとどまった。

また国防長官は沖縄が抱える米軍基地の過重負担に関連して「世界各地に駐留する米軍部隊は、地域社会への影響を最小限にする努力を続けている」と強調した。

これに対し稲嶺知事は米軍の訓練や騒音が増大していると指摘したが、国防長官は「騒音問題はむしろ減少している」と反論、日本近海での米潜水艦による低周波ソナー使用禁止要請にも「ほとんど(海洋生物に)影響はない」と拒否した。

稲嶺知事の要請書は、米軍普天間飛行場の代替施設の15年使用期限設定や、日米特別行動委員会(SACO)最終報告にとどまらない米軍基地の整理・縮小などを盛り込み、理解を求めた。

これに先立ち国防長官は、米軍嘉手納基地や在日米海兵隊司令部があるキャンプ瑞慶覧(北中城村)を視察した。米国防長官の沖縄訪問は、チェイニー氏(現副大統領)以来、13年ぶり。《共同通信》

【アルカイダ】自衛隊派遣なら東京攻撃

サウジアラビアの週刊誌アルマジャラ(ロンドン発行)は16日、テロ組織アルカイダが同誌にメッセージを寄せ、日本がイラクに自衛隊を派遣すれば、東京の中心部に攻撃を加えると警告したことを明らかにした。AFP通信が伝えた。

メッセージは、アルカイダの指導者を名乗るアブモハメド・アルアブラジの名前で電子メールで送られてきた。メッセ一ジは「彼ら(日本人)が自らの経済力を破壊し、神の軍勢に踏みにじられたいと思うなら、(自衛隊を)イラクに来させればよい」と述べ、「われわれの攻撃は東京の心臓部に達するだろう」と強調している。

アルマジャラ誌はまた、イラク南部ナシリヤで起きたイタリア軍警察駐屯施設への自爆テロについても、アルアブラジ名の犯行声明を受け取ったとしている。声明は「われわれの攻撃は痛撃となるだろう。イタリア人に対する攻撃はその一例だ」と強調している。

同誌には、サウジの首都リヤドで9日起きた爆弾テロについても、アルアブラジ名で犯行を認める電子メールが送りけられている。《共同通信》



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