平成7230日目
2008/10/24
【この日の麻生総理】
アジア欧州会合第7回首脳会合(ASEM7)第1日
平成20年10月24日、麻生総理はアジア欧州会合第7回首脳会合(ASEM7)に出席するため、前日夜より中華人民共和国の首都・北京を訪れました。
午前、麻生総理は人民大会堂で、東南アジア諸国連合(ASEAN)+3(日本・中国・大韓民国)首脳による非公式朝食会に出席しました。この中で麻生総理は、ASEAN+3諸国の持続的発展のためには、適切なマクロ経済政策を通じて、中長期的により自律的な発展をもたらす経済への転換、貿易・投資の一層の自由化、ASEANの統合努力への支援が重要である旨を指摘するとともに、アジア諸国の努力を引き続きODA等を通じ積極的に支援していく考えである旨を述べました。
その後、麻生総理は北京市内のホテルで、韓国の李明博大統領と日韓首脳会談を行いました。会談では、未来志向の「成熟したパートナーシップ関係」構築に向け共に取り組んでいくことで一致し、また国際経済については、日韓両国で引き続き緊密に連携して対応していくことで一致しました。さらに北朝鮮問題について、麻生総理は、我が国にとっては核問題に加えて拉致問題もあり、双方について引き続き韓国の協力も得て対処していきたい旨を述べ、李大統領は日本の立場に対する支持を表明されました。
終了後、麻生総理は人民大会堂で、中国の温家宝国務院総理と会談を行いました。会談では、食の安全などについて議論し、麻生総理は「食の安全」に対する消費者の不安・不信にしっかり目を向け、日中両国で協力してこれを取り除くことが急務であるとの立場から、中国による取り組みを求めたのに対し、温総理は中国政府として責任を負う、日本との協力を強化したいという旨を述べられました。その後、麻生総理と温総理は日中刑事共助条約の批准書交換及び日中領事協定の署名に立ち会いました。
続いて、麻生総理は胡錦濤国家主席と会談を行いました。会談では、日中関係などについて議論し、電話会談等を活用した頻繁かつタイムリーな意思疎通を行うことで、首脳間の個人的信頼関係を構築していくことで一致しました。また、麻生総理から、青少年の相互交流などを来年以降も着実に継続し、国民レベルの相互理解を深めたい旨を述べたのに対し、胡主席からも、人的・文化的交流を強化したい旨が述べられました。
午後、麻生総理は日中平和友好条約締結30周年記念レセプションに出席し、挨拶を行いました。麻生総理は挨拶の中で「私たちは、同じ未来を見据えています。日中関係の「底力」に、日中協力の可能性に、私たちはもっと自信を持っていい、私はそう思います。」と述べました。
その後、麻生総理は北京市内のホテルで、ドイツ連邦共和国のアンゲラ・メルケル首相と日独首脳会談を行いました。会談では国際金融危機や世界経済の問題について議論され、麻生総理から、実体経済への影響が及びつつあるアジア経済の現状について見方を述べたのに対し、メルケル首相からも、現下の状況が実体経済への影響を懸念するとの見方が示されました。
終了後、再び人民大会堂に戻った麻生総理は、ASEM7歓迎式典に臨み、参加する各国の首脳と写真撮影を行った後、開会式に出席しました。終了後、国際経済・金融情勢をテーマにした首脳会合で各国首脳と議論しました。
麻生太郎首相は24日午前、北京市内のホテルで韓国の李明博大統領と約40分間、初めて会談した。首脳同士が往来するシャトル首脳外交を継続することを確認し、電話協議を必要に応じて行うことで合意した。金融・経済情勢でも日韓の緊密な連携の重要性で一致した。北朝鮮の核問題では6カ国協議で連携することを確認したほか、麻生首相は拉致問題の解決に向けて韓国の協力を要請した。
李大統領は会談で、麻生首相の訪韓を要請したが、首相は謝意を示すにとどめた。麻生首相は年内に日中韓の首脳会談を日本で行うことを提案し、李大統領は開催を支持した。日本の新学習指導要領解説書に竹島(韓国名・独島)が明記されたことで両国関係は一時悪化したが、今回この問題は取り上げず、首脳間の信頼関係の構築を優先した。《毎日新聞》
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【WBA世界フェザー級タイトル戦】榎洋之選手、戴冠ならず
◇24日◇東京・後楽園ホール
世界初挑戦の同級4位榎洋之(29=角海老宝石)は、王者クリス・ジョン(29=インドネシア)に0-3の判定で敗れ、王座奪取はならなかった。序盤から積極的に前に出て打ち合いを展開。だが3回から左目が腫れ、6回開始直前には完全にふさがった状態に。そこからは接近戦を挑んだが、キャリアに勝る無敗の王者のうまさにかわされ、大差の判定で涙をのんだ。《日刊スポーツ》
【大阪地裁】痴漢を「でっち上げ」元大学生に懲役5年6月
示談金目的に地下鉄車内で痴漢をでっち上げたとして虚偽告訴などの罪に問われた元甲南大生、K被告(24)に対し、大阪地裁の樋口裕晃裁判官は24日、懲役5年6月(求刑・懲役8年)を言い渡した。樋口裁判官は「正義感の強い若者を演じて、困惑する被害者を窮地に陥れるなど、犯行は巧妙で悪質」と非難した。判決は、K被告が交際していた無職の女(31)=虚偽告訴罪などで有罪判決=を利用してでっち上げを主導したと指摘。
「警察官まで欺き、司法手続きを利用しようとした」と指弾した。犯行による影響にも触れ、「男性通勤客に深刻な不安を与え、痴漢被害に遭った女性にも申告をためらわせる事態を生んだ」と断じた。
事件は、K被告が「被害者と目撃者がいれば100%勝てる」と女に痴漢のでっち上げを持ちかけて実行。今年2月1日午後8時48分ごろ、大阪市阿倍野区の市営地下鉄車内で堺市の会社員、Aさん(59)に尻を触られたと女が騒ぎ、K被告がうその目撃話をして、Aさんを警察官に引き渡した。
判決後、Aさんが会見。ほぼ毎回、裁判を傍聴したが、「K被告の反省の言葉や涙も演技にしか見えなかった」と話した。さらに「服役して反省してほしい」と述べた。Aさんは警察に引き渡された後、無実を主張したのに留置場で22時間にわたり拘束されたことが、今も心の傷となっている。現在も通勤で電車を利用するが、無意識に女性の近くを避けるようになった。「巻き込まれたら逃げようがない。警察も言い分を聞いてくれなかった。女の出頭がなければ、被告として無実を訴え闘っていたと思う」と悪夢のような事件を振り返った。《毎日新聞》
【この日の民主党】
外防委員会中断は政府・与党の不充分な答弁が原因 簗瀬進参院国対委員長
簗瀬進参院国会対策委員長は、24日午後の定例記者会見で、テロ特措法案や金融機能強化法案をめぐる参議院での対応について語った。
簗瀬委員長はまず、たびたび中断された23日の外交防衛委員会について「中断の原因は政府側の不充分な答弁にあった」と批判。採決については「全体的な状況を見ながら来週月曜日に判断したい」と語り、火曜日以降の委員会の質疑・採決日程等は未定であると報告した。
また、本日の本会議で国会の同意人事案件について全員同意したことに触れ、「個々の人物を問題にするというより、制度や法律の仕組みに踏み込んで議論しなければならないポイントがあった」と述べた。行政の無駄についてメスを振るうはずの会計検査院自体が天下り構造を持っていることや、中央更生保護審査会や厚生労働省関連の人事にも問題があることなどを指摘し、大きな見直しを検討すべきとの認識を示した。
金融機能強化法案については、「資本注入の対象金融機関を広げるというような話をとっても、委員長提案でお手軽に通せる法案ではない」として、しっかり審議すべきであるとの見解を示し、「資本注入したからとすぐ中小企業に流れていくものではない。即効性のある景気対策と遅効性の金融対策をごっちゃにして議論を仕掛けられているようだ。本当の意味で効果があるのかを吟味しなければならない」と述べた。《民主党ニュース》