平成3927日目
1999/10/09
この日のできごと(何の日)
【山陽新幹線・北九州トンネル】コンクリ塊が落下
9日午前4時10分ごろ、山陽新幹線小倉−博多間の北九州トンネル(北九州市八幡東区、全長約12キロ)で、コンクリートの塊5個が下り線の側溝に落ちているのが、始業前の点検で見つかった。同新幹線では6月27日にも、福岡トンネルで壁崩落があり、車両の屋根が大破している。
JR西日本は午前6時10分、同新幹線全トンネルの安全確認のため、新大阪−博多間の運転を上下線とも見合わせた。同9時、新大阪−広島間の運転を再開したが、広島―博多間は依然運転を見合わせている。正午現在、計100本が運休、約5万人に影響が出るなど連休初日のダイヤは大幅に乱れた。同社によると、コンクリート塊5個の重さは計約226キロ。
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山陽新幹線小倉−博多間の北九州トンネル(福岡県北九州市)で9日未明、トンネル壁から重さ約226キロのコンクリート塊が崩落した事故で、最後まで運転を見合わせていた広島−博多間は同日午後4時、約10時間ぶりに上下線とも運転を再開した。
長さ約3.3メートルにわたって崩落したのは、天井部と側壁部の継ぎ目にある「打ち込み口」(通称「アゴ」)と呼ばれるひさし状の突起部分。JR西日本は、同じ工法で建設され、同様の突起部分がある同区間の新関門トンネルなど、計7トンネルについて、約1メートルおきにハンマーでたたいて音を聞き内部の劣化を調べる打音検査を実施した。
突起部のうち、北九州トンネルの崩落個所に隣接する長さ約35センチの個所など2トンネルの計3カ所で異常音がしたため、たたき落とした。JR西日本は7トンネルで総延長約32.6キロある突起部分全体を除去することも検討する。
また同社は、崩落した突起部分のコンクリートが、本来は側壁部と一体化しているはずなのに「不連続面があり一体化していなかった」と説明。はく離した面は約15センチにわたって茶色に変色していた点に触れ「長期間にわたって空気や水に触れていた形跡」として、亀裂が進行していた可能性があるとした。
不連続面の生成が施工不良のせいか、経年劣化のせいかなど、鉄道総合技術研究所(JR総研)に塊の検査を依頼して詳しく調べ」る。施工業者からも施工時一の状況を聴く方針。
山陽新幹線は同日、計129本が運休するなどダイヤは混乱、約6万2000人に影響が出た。東海道新幹線にも最大約3時間の遅れが出た。
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【いしかわ動物園】辰口町に移転オープン
施設の老朽化で休園していた石川県の「いしかわ動物園」が9日、金沢市から同県辰口町に移転し約1年ぶりに開園した。丘陵地を生かした緑豊かな園内にふんだんに岩や樹木などを配置し本来の生息環境に近づけるなど工夫、動物のふんや雨水をリサイクルするなど「自然環境の大切さも学べる動物園」を目指している。
初日とあって約1000人が開園前から列をつくり、親子連れやカップルでにぎわった。《共同通信》
【プロ野球・ダイエー】王監督の続投決定
今季のパ・リーグを制したダイエーの王監督の続投が決まり、9日、千葉県浦安市のホテルで発表された。新たな契約年数は2年。王監督はこの日、中内オーナーにリーグ優勝を報告。その席で来季以降の続投の要請を受け入れた。
同監督は1995年にダイエー監督に就任、5年契約最後の今季、念願の初優勝を遂げた。来季から6年目に入るが「常に優勝を狙えるチームになったとは思うが常勝ではない。私の力でそういうチームにしたいと(要請を)受けました。契約は2年ですが、一年一年が勝負のつもりでやりたい」と抱負を話した。《共同通信》
【サッカー】五輪アジア最終予選
22歳以下の選手で争うサッカーのシドニー五輪アジア最終予選C組、カザフスタン−日本は9日、アルマトイ(カザフスタン)で行われ、日本は2−0で勝ち、初戦を飾った。カザフスタンは1分け1敗。
敵地で第1戦を迎えた日本は序盤、カザフスタンの速い寄せと強い当たりにてこずった。しかし前半25分、中田英(ペルージャ)のミドルシュートで先制。後半は攻め込まれながらも宮本(G大阪)を中心にした堅実な守りで耐え、42分の稲本(G大阪)の追加点で突き放した。
C組は日本、カザフスタン、タイの3カ国がホームアンドアウエー方式で戦い、1位が五輪出場権を獲得。日本は最終予選の第2戦を17日に東京・国立競技場でタイと行う。《共同通信》
【ラグビー・W杯】
9日にカーディフ(英国)で行われたラグビーの第4回ワールドカップ(W杯)予選リーグD組で、日本はウェールズに15−64の完敗を喫した。0−38。両者の戦力差を、後半のスコアが象徴した。前半こそ2トライで食い下がった日本が、後半は無得点と沈黙。決勝トーナメント進出の目標が、限りなく、遠くなってしまった。
「力の差が正直言ってあった。個人のトータルな技術、当たりの強さは想像以上だ」。平尾監督は世界トップレベルの進歩の速さに、ややお手上げといった感じだった。ウェールズは選手のほとんどがプロ。対する日本は依然としてアマチュアだ。日本は世界の流れに追いつけなくなっている。
ウェールズは15人がポジションに関係なく試合を読み、有機的に動く。それも速く、正確に。ツイドラキは「走りのスピードは負けてない。けれどWTBにボールをつなぐまでのプレーに差がある」と説明した。
立って球をつなぎ、スクラムを押し込むための強じんな下半身。密集形成の確実性や主審から見えない部分での巧妙な妨害も含め、すべては相手が上だった。「次(アルゼンチン戦)はベストを尽くす。それだけです」。平尾監督は、これ以外の言葉が見つけられず、会見の席を立った。《共同通信》
【世界柔道女子52キロ級】楢崎教子選手が金
世界柔道選手権第3日は9日、英国・バーミンガムの室内アリーナで男女各2階級を行い、女子52キロ級の楢崎(旧姓菅原)教子(ダイコロ)が優勝、今大会での金メダル数は6個となり、1969年メキシコ大会、73年ローザンヌ大会(ともに男子のみ開催)で日本がマークした史上最多記録に並んだ、《共同通信》
【日石三菱、コスモ石油】提携で合意
石油元売りトップの日石三菱と3位のコスモ石油は9日、原油調達、石油精製、物流など、販売を除く各分野にわたる広範な業務提携で基本合意したことを明らかにした。両社の精製シェアを合わせると37.4%(平成11年3月末)に達し、国内では他グループを圧倒する巨大連合が誕生することになる。
国内石油業界では、既にジャパンエナジーと昭和シェル石油が物流、潤滑部門の提携で合意しており、今回の提携が成立すると日石三菱・コスモ連合、出光興産、エッソ・モービルという四大グループに業界が再編成されることになる。
コスモは石油精製の一体化も含めた全面的な提携も視野に入れており、今後両社が精製部門の統合に進む可能性もある。《共同通信》