平成3928日目

1999/10/10

この日のできごと(何の日)

【亀井静香氏、菅直人氏】テレビで舌戦

自民党の亀井静香、民主党の菅直人両政調会長は10日のNHKの討論番組で、与野党の新たなライバルとして初めて切っ先を交え、激しい舌戦を繰り広げた。

菅氏が衆参両院選を「反自民」で戦った自由、公明の与党入りを批判すると、亀井氏は「それを菅さんの口から聞くとは思わなかった。自社さ政権を(事前に)選挙で訴えたのか」と攻撃。菅氏は「私も亀井さんから聞くとは思わなかった。公明党の細川政権参加について政教分離の問題があると言ったじゃないか」と切り返した。

景気対策に関連し、亀井氏が整備新幹線事業の必要性を強調するや、菅氏は「亀井さんは遅れてきた田中角栄(元首相)だ。過去の発言は整備新幹線で埋められている」と指摘。亀井氏は負けじと「そんなことを言ったらあなたの過去は(薬害)エイズの犯人捜しだけになっちゃう」と応酬した。《共同通信》



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【ゴルフ・東海クラシック】

東海クラシック最終日(10日・愛知県三好CC=7050ヤード、パー72)プロ5年目の横尾要が、通算14アンダーの274で優勝し、賞金2000万円を獲得した。横尾は昨年11月のアコム・インターナショナル以来、ツアー通算2勝目。

首位と2打差でスタートした横尾は、5バーディー(2ボギー)を奪って逆転した。

1打差の2位は昨年の全米プロを制したビジェイ・シン(フィジー)。前日首位の片山晋呉は通算12アンダーで、昨年の覇者伊沢利光、スチュワート・シンク(米国)と並んで3位。尾崎直道は通算9アンダーまでスコアを伸ばし、丸山茂樹らとともに7位だった。《共同通信》

【西武・松坂大輔投手】最多勝確定

西武・松坂の最多勝が10日、決定した。14勝を挙げているロッテの黒木が残り2試合で勝ち投手となっても、16勝を挙げている松坂を抜くことはなくなった。高卒ルーキーの最多勝タイトル獲得は1954年の宅和(南海=26勝)以来45年ぶり。

また、新人の最多勝は90年の野茂(近鉄=18勝)以来。ドラフト制度導入後、高卒新人の最多勝は初めてで、勝利数では66年の堀内(巨人)と並ぶ最多タイだった。

松坂は西武第二球場でこの日から始まった秋季練習に参加。最多勝が決まったことについては「全チームのシーズンが終わってからお話しします」と言うにとどまったが「数字で見れば納得のいく成績だったと思います」と話した。

18日からは宮崎・南郷町での秋季キャンプに参加する。「課題を持っていかないと」と話す松坂は、今季を振り返って「ストライクゾーンについて考えすぎて、四球が多くなったかもしれない。なかなか変わらないかもしれないけど時間をかけて直したい」と次の段階に目を向けていた。《共同通信》

【世界柔道・女子48キロ級】田村亮子選手、金メダル獲得

世界柔道選手権最終日は10日、英国・バーミンガムの室内アリーナで男女各2階級を行い、日本が2階級で優勝。今大会の金メダルを8個に伸ばし、一大会最多新記録をマークした。

女子48キロ級は田村亮子(トヨタ自動車)が史上3人目、日本女子では初の4連覇に成功した。男子無差別級は100キロ超級優勝の篠原信一(旭化成)がオール一本勝ちで、男女合わせて史上6人目の2階級制覇を果たした。《共同通信》

【東海村JCO臨界事故】茨城県警、製造部長を聴取

東海村臨界事故で、業務上過失傷害と原子炉等規制法違反(施設の無許可変更)の疑いで捜査を進めている茨城県警捜査本部は10日、事故を起こした核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)取締役で東海事業所製造部長から事情聴取した。同社上層部の聴取は初めて。

製造部長は、国に届けた高濃度ウラン溶液の製造工程を勝手に変更した「裏マニュアル」を作成した当時の製造責任者。無許可変更の経緯や指示系統などについて説明を求めたとみられる。今後、JCOの歴代社長や事業所長ら上層部の聴取を進め、安全管理を怠った刑事責任の追及を急ぐ。

これまでの調べでは、JCO東海事業所は、事故現場の転換試験棟で高速増殖炉実験炉「常陽」用の濃縮度の高いウラン溶液を製造。平成3年から4年ごろにかけて、この工程で正規の溶解槽を使わず、バケツによる手作業を始めた。裏マニュアルはこれを追認する形で8年に作られた。

聴取された製造部長は、安全管理室長や製造課長を経て部長に昇格。97年に裏マニュアルが改訂された際、部長承認欄に押印していた。

今回の事故はこのマニュアルをも逸脱し、ステンレス製バケツで沈殿槽にウラン溶液を入れた際に発生。大量の放射線を浴びた社員3人が重症となった。《共同通信》



10月10日 その日のできごと(何の日)