平成4625日目

2001/09/06

この日のできごと(何の日)

【警視庁】外務省課長補佐を逮捕

1995年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)大阪会議を舞台にしたホテル代水増し詐欺事件で警視庁捜査二課は6日、4億2300万円をだまし取った詐欺の疑いで、外務省欧州局西欧一課課長補佐のA容疑者(56)と、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)の課長ら計3人を逮捕した。

機密費詐欺、サミット経費詐欺事件に続き外務省職員の公金詐欺事件は3件目。同容疑者は公金で私的な宿泊を100回も繰り返しており、捜査二課は外務省やニューオータニの事務所などを家宅捜索、全容解明を急いでいる。

また、ホテル代水増しとは別に、A容疑者と西欧一課の職員が公金約2200万円を横領した疑惑が新たに発覚、外務省は同日、警視庁に被害届を出すとともにA容疑者を官房付とし、近く懲戒免職処分にする。

ホテル側の逮捕者は、同ホテル営業担当課長B容疑者(51)とホテルニューオータニ大阪の宿泊営業部長代行C容疑者(45)。

調べでは、A容疑者はAPEC大阪会議の準備事務局長としてホテルの手配などを担当。95年10月の準備会合と11月の閣僚会議の際、会場となったニューオータニのB容疑者らに指示して代金を水増しした請求書を外務省会計課に提出させ、96年3月、正規の会場費と合わせて約4億2300万円をだまし取った疑い。

水増し請求の総額は約7000万円とみられ、同ホテルが「預かり金」として銀行口座にプール。捜査二課はこのうち個人的な流用を目的とした水増しは約4300万円と認定した。

A容疑者はこのうち約1100万円を知人女性と同ホテルを利用した際の料金に充て、96年から今年にかけて約100回にわたり全国のニューオータニ系列のホテルで宿泊や飲食を繰り返していたという。

B容疑者は同ホテルで長年外務省を担当。A容疑者に便乗する形で「預かり金」から約1600万円を着服したとされる。「預かり金」の口座には約700万円しか残っておらず、同課は使途を調べている。

捜査二課は水増し請求自体が不正行為で、正規の会場費を含め約4億2300万円を受け取った時点で詐欺容疑が成立すると判断、全額を搾取金額とした。《共同通信》

本6日、A外務省欧州局西欧第一課課長補佐が、平成7年のアジア太平洋経済協力(APEC)東京高級事務レベル会合及び同大阪閣僚会議に係わる公金詐欺容疑で警視庁に逮捕されました。

本事件は、平成7年10月のAPEC東京高級事務レベル会合を開催したホテルニューオータニ及び同年11月のAPEC大阪閣僚会議を開催したホテルニューオータニ大阪の室料等の経費について、A課長補佐(元APEC準備事務局次長)及びホテルニューオータニ関係者2名が、実際に要した室料等に水増し額を上乗せした金額の支払いを請求し、それぞれの会議について約1億1000万円及び約3億1300万円を詐取したものと承知しています。

今次事件により外務省より新たな逮捕者を出したことは誠に遺憾であり、相次ぐ当省職員による不祥事に関して、国民の皆様に対し心よりお詫びを申し上げます。
https://www.mofa.go.jp/

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【香川県観音寺市】裁判所内で被告が原告を刺殺

6日午前10時半ごろ、香川県観音寺市観音寺町の高松地裁観音寺支部の1階受付カウンターで、訴訟の弁論終了後、被告男性が原告男性を持っていた包丁で後ろから刺した。被告はその場で検察審査会事務局長ら3人に取り押さえられ、観音寺署に殺人未遂容疑で現行犯逮捕されたが、原告は約1時間後に死亡した。

観音寺署などによると、逮捕されたのは、同県高瀬町、会社員、A容疑者(45)で、死亡したのは原告で同県多度津町、中古車販売業、Bさん(56)。2人は6日午前10時10分から、高松地裁観音寺支部の法廷で、土地等明渡訴訟の弁論を行い、Bさんが訴訟費用の切手を買おうと受付カウンターに行ったところ、追いかけてきたA容疑者が背後から右胸を刺した疑い。《毎日新聞》

【小泉純一郎首相】構造改革に不退転の決意

小泉純一郎首相は6日午後、都内のホテルで経済界関係者らと懇談し、自らの構造改革路線に関し、「国会を開いて追いつめられたら、その時は覚悟を決める。妥協はしない」と不退転の決意を強調した。

今月末の臨時国会や来年の通常国会では、行政改革や財政再建などの構造改革路線に対し、与野党からの反発が予想されることから、小泉首相は衆院解散・総選挙をちらつかせて「抵抗勢力」を封じ込めたいとの考えをにじませたとみられる。《共同通信》

【小泉純一郎首相】写真集「KOiZUMi」発売

小泉純一郎首相の写真集「KOiZUMi」が6日、双葉社から出版される。撮影したのは小泉首相を10年前から撮り続けているプロカメラマンの鴨志田孝一氏。小泉事務所の協力を得ており、事務所提供の少年時代の写真など94枚で構成、小泉首相も「私のすべてがここにある」とのコメントを寄せている。

国民的人気の高い首相はポスターや携帯電話ストラップなど「小泉グッズ」がいまだに売れ続けているが、現職首相の写真集は極めて珍しい。失業率アップや株価下落などで臨時国会を前に難問が山積で首相の姿勢に疑問も出ているだけに、小泉首相にとって「追い風」となるのか、それとも「逆風」となるのか。

写真集には芸能界デビューした長男孝太郎氏や二男進次郎氏を前にした父親としての素顔が収められているほか箱根での静養中のバスローブ姿など「秘蔵写真」も。「ここまでやるか」との声が政界からは聞こえてきそう。《共同通信》

【エクスポズ・伊良部秀輝投手】自由契約に

米大リーグのエクスポズは6日、故障者リスト(DL)に入っていた伊良部秀輝投手(32)を自由契約にしたと発表した。右ひじを痛め、傘下の3Aオタワで調整していた伊良部に対し、球団は8月29日に「7日間の謹慎処分」を科していた。

自由契約の発表後、エクスポズのジム・ビーティー・ゼネラル・マネジャー(GM)は「彼(伊良部)が(試合に)出場できるかどうか分からない状態で、彼のために大金を使うことはできない」と述べた。エクスポズは伊良部と総額約500万ドル(約6億円)で2年契約を結んでいた。

伊良部は今季、0勝2敗、防御率4.86。エクスポズでの2年間通算では2勝7敗、防御率6.69と期待を裏切っていた。自由契約となったため、契約を望む球団がない限り、伊良部の大リーグ生活は終わる。

エクスポズのトーボーグ監督は「彼(伊良部)はスターになることを期待されていながら、なれなかったことで非常に大きなストレスを感じていたはずだ」と述べている。

伊良部の代理人である団野村氏は先に、伊良部が3Aで登板の前日に飲酒で脱水症状を起こし、これが原因で謹慎処分を受けたことを明らかにしていた。一方、エクスポズのインターネット公式ホームページも先に、伊良部がトーボーグ監督から、DLから復帰しても先発では起用しない旨を通告されていたという記事を載せていた。《共同通信》

【宮澤喜一元首相】「9条」解釈明確化を

宮澤喜一元首相は6日、サンフランシスコで開催されたサンフランシスコ講和条約署名50周年記念行事で講演し、安全保障条約に基づく日米同盟関係を効果的にし、地域の変化に対応するためには、「集団的自衛権を定義付ける必要がある」と述べ、「必要なら日本政府が憲法第9条の解釈を明確化すべきだ」との見解を示した。

宮澤氏はこの中で、米軍の活動が日本の安全保障に関するものである限り、米軍を支援し、守るために日本の自衛隊を運用できるようにしたいと言明。アジア諸国からの懸念に対しては、自衛隊が自衛目的以外の戦闘は行わないとの従来の立場を改めて再確認することが重要だと述べた。《時事通信》

【この日の民主党】

外務省課長補佐逮捕で伊藤ネクスト大臣が談話

6日、95年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)のホテル代を水増し請求し公金をだまし取った容疑で、外務省欧州局西欧1課の課長補佐、およびホテル側の担当者2名が逮捕された。

これに対して、同日、民主党の外交・安全保障ネクスト大臣である伊藤英成議員が談話を発表。「外務省が常態的に経費水増しによる裏金つくりを行っていたことは明白であり、歴代外相はじめ外務省首脳の責任は重大」と指摘し、その汚職構造を徹底追及する意向を明らかにした。《民主党ニュース》



9月6日 その日のできごと(何の日)