平成5342日目
2003/08/24
この日のできごと(何の日)
【民主党・菅直人代表】選挙前に主要閣僚提示
民主党の菅直人代表は24日午後、札幌市で小沢一郎自由党党首とともに記者会見し、次期衆院選後の政権交代を前提にした「菅政権」の閣僚構想について「主要ないくつかについて、事前に示すことを検討したい」と述べ、新政権をイメージしてもらうため一部の閣僚候補を選挙前に公表する方針を示した。菅氏は先に合併合意した小沢氏に入閣を求める意向を明らかにしている。
全閣僚のリストを作成しない理由として「政権を取る前では(就任を)受けられない人もいる」と指摘、民間人や改革派の現職知事の起用も念頭にあることを示唆した。
社民党との選挙協力については「自民党と民主党が戦うところに第三の候補を出されるのは悩ましい」と社民党の対応を疑問視。小沢氏は「いつまでも(調整を)やるわけにはいかない。新・民主党で戦う態勢をつくることが必要だ」と述べた。
菅氏は消費税率の引き上げについて「長い目でみればいずれ負担をお願いする時期があるかもしれないが、現時点では(対応を)決めていない」と慎重な姿勢を示した。《共同通信》
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【プロ野球】
阪神2−5横浜◇24日◇横浜
傷を負い、苦しみと忍耐を重ねた阪神の長期遠征が幕を閉じた。3週間の真夏の戦いは、9季連続の負け越しとなる4勝11敗。まさに「死のロード」だった。
「初回でいきなり、いかれたらあかんな」矛先を久保田に向けた星野監督だったが、言葉にも表情にも厳しさはない。藪とムーアが故障離脱の中、中4日で先発した新人を責められなかった。
貯金「40」を抱えて飛び立った遠征だった。桧山、片岡、矢野と故障者が続き、暑さと移動が疲れた選手に追い打ちをかけた。それでも優勝マジックは「29」から「17」に。これも記録的な快進撃があったればこそのことで指揮官は選手の奮闘を肌で感じてきた。
「トータルでものを考えなあかん。選手に感謝するしかないやろ。10ゲーム以上あるんや」「甲子園に帰ったら変わるやろ」26日からは巨人戦。熱狂的なファンが首を長くして待ち受ける。《共同通信》
【ゴルフ】
新キャタピラー三菱レディース最終日(24日。神奈川県大箱根CC=6648ヤード、パー73)4年連続賞金王を目指す不動裕理が73で回り、通算11アンダー、208で優勝した。今季5勝目、ツアー通算20勝目で、賞金1080万円を獲得した。
2位に5打差をつけてスタートした不動は、4番をダブルボギーにするなど苦しんだが、パープレーにまとめ逃げ切った。
表純子が通算8アンダーで2位。古閑美保と木村敏美が3位。前週優勝の福嶋晃子は通算5アンダーで5位だった。
◇
ファンケル・シニアクラシック最終日(24日・静岡県裾野CC=6851ヤード、パー72)71で回った高橋勝成が通算6アンダーの210で優勝し、大会3連覇を果たした。1打差の2位は三好隆、さらに2打差の3位には岩間健二郎が入った。昨季の欧州シニアツアーの賞金王、海老原清治は69をマークしたが、前日の78が響き、通算3オーバーの219で16位に終わった。《共同通信》
【世界体操】
体操の世界選手権最終日は24日、米カリフォルニア州アナハイムで男女種目別決勝2日目を行い、男子の鉄棒で鹿島丈博(セントラルスポーツ)が9.775点で優勝し、前日のあん馬に続いて金メダルを獲得した。鹿島は、団体総合の銅メダルを含め、大会3個目のメダル。日本人として、1大会で複数の個人種目を制したのは、1974年バルナ(ブルガリア)大会の笠松茂(個人総合、ゆか、跳馬)以来29年ぶり。2位はイゴール・カシナ(イタリア)、3位にはアレクセイ・ネモフ(ロシア)が入った。平行棒の塚原直也(朝日生命)は4位に終わった。
シドニー五輪平行棒優勝の李小鵬(中国)が、昨年の世界種目別選手権に続いて、平行棒と跳馬の2種目を制覇。跳馬は通算3度目の優勝。女子の平均台は范曄(中国)、ゆかはダイアン・ドスサントス(ブラジル)が、それぞれ制した。
世界選手権は全日程を終了、日本は金2、銅2のメダルを獲得した。《時事通信》
【片山虎之助総務相】住基ネットへの侵入実験を容認
片山虎之助総務相は24日、住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)で、長野県の田中康夫知事が侵入実験を実施しようとしていることに「職員の守秘義務をしっかりし、不正アクセス禁止法に触れないようにするなら、大いにやったらいい」と条件付きで容認する考えを示した。同日出演したテレビ朝日の報道番組で発言した。
片山総務相は同日、これに先立ちNHKの番組で、住基ネットに不参加の自治体について「いつまでも違法の状態が続くのもどうかと思う。十分話し合った上で、(参加)しないのであれば、法的な対応を含めて考えたい」と地方自治法の是正要求など法的な措置を取る可能性もあらためて示唆した。《共同通信》
【自民党・高村正彦元外相】総裁選出馬に意欲
自民党高村派会長の高村正彦元外相は24日、長野県軽井沢町のホテルで開いた同派研修会で講演し、小泉純一郎首相の経済政策を厳しく批判、「経済再建を基礎にした安心の国づくりをしていかなければならない。具体的な政策を早急にまとめたい」と表明し、9月の党総裁選出馬に強い意欲をにじませた。
ただ、その一方で「どうやって政策を実現するかを皆さんと一緒に考え、大きな方針は今月末をめどに申し上げる」とし、最終判断は党内情勢を見極めた上で8月末に下す意向を重ねて示した。講演後の記者会見でも「首相の『政策転換しない』という中身をもう少し見極めてみたい。あらゆる状況を総合的に判断したい」と述べた。《共同通信》
【自民党・野中広務元幹事長】首相と対決姿勢
中国訪問中の野中広務元自民党幹事長は24日夜、北京市内で同行記者団と懇談し、9月の自民党総裁選に向けた「反小泉」勢力の対応について「(同月8日の)告示前に統一候補を明らかにするのがベストだ」と強調した。統一候補の擁立ができなかった場合も、決戦投票での2、3位連合などの調整により、小泉純一郎首相(総裁)と対決する考えを示した。
懇談には訪中に同行した古賀誠前幹事長らも同席。野中、古賀両氏は、衆院解散・総選挙について遅い方がいいとして、秋の総選挙は先送りすべきだと強調。理由として、野中氏は「民主、自由両党の合流を見極めるべきだ。(小沢一郎自由党党首の)積んでは壊すという手法が必ず出てくる」と指摘した。
総裁選をめぐっては、野中、古賀両氏とも、橋本派が出馬に意欲を示す藤井孝男氏らの「政策発表会」を今月28日に予定していることなどから、同日以降に「反小泉」勢力で早急に対応を詰める意向を示した。
野中氏は「小泉首相のままでは衰退した国となり、取り返しがつかないようになる。(高い支持率という)幻想に惑わされている若い議員がいる」と強調した。《共同通信》
【イスラエル・パレスチナ情勢】
パレスチナ自治区ガザ市で24日、イスラエル軍の武装ヘリコプターが車両に向けてミサイルを発射、少なくともパレスチナ人4人が死亡、約10人が負傷した。
死亡した4人のうち1人はイスラム原理主義組織ハマスの幹部。現場はアラファト自治政府議長の警護隊の施設近くで、警護隊員が死亡者の中に含まれているとの情報もある。
パレスチナ自治政府は23日、同自治区南部ラファで武器や麻薬の密輸用地下トンネル数カ所を閉鎖し少なくとも15人を拘束。ハマスに対しては24日、イスラエル側にロケットを撃ち込むのを停止するよう命じた。自治政府が情勢悪化を防ぐ対策を取った直後の攻撃だけに、パレスチナ側の反発も予想される。
イスラエル放送によると、武装ヘリはハマス幹部らの乗った車両に向けミサイルを2発以上発射した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、ヤンキースの松井外野手は24日、ニューヨークのオリオールズ戦に「6番・左翼」で先発し、3打数無安打で打率を2割9分に下げた。打席内容は投コロ、一ゴロ、四球、ニゴロ。試合はヤンキースが7−0で快勝した。
カージナルスの田口外野手はフィリーズ戦で七回の守備から「右翼」で出場し、1打数1安打1打点だった。打率は5割ちょうど。田口は七回の打席で左前打を放ち、八回一死満塁では投前にスクイズを決めた。カージナルスは3−0で勝った。
マリナーズのイチロー外野手はレッドソックス戦に「1番・右翼」で先発し、五回に中前打を放ち5打数1安打。打率を3割3分3厘に下げたが、2位に5厘差でリーグトップは守った。マリーナーズは1−6で敗れ5連敗。《共同通信》
【この日の民主党】
札幌で菅代表・小沢党首が共同街頭演説会
民主党の菅直人代表と自由党の小沢一郎党首は24日、札幌市中心部の大通り公園で共同街頭演説会を行い、600人の聴衆を前に両党の合併の経緯、次の総選挙での政権交代の必要性などを訴えた。
小沢党首は、「いろいろ紆余曲折はあったが、障害を乗り越え、10月に新しい民主党が生れる。各地を回り、『今度こそ自民党に代わる政権政党たり得る野党ができた』という期待感が全国の皆さんの気持ちのなかに生れつつあると実感している。この期待に応えられるよう、新しい民主党が新しい政治を、新しい日本を作るんだという気持ちを一つにして、総選挙に向けて頑張っていきたい」と表明。
菅代表は、「皆さんが汗水垂らして働き、公の目的のために納めた税金を、自民党政権は、自民党のため、政治家の私的利益のため、役所の利権のために使い、日本を借金まみれの国にしてしまった。これを当たり前の道筋に戻すための改革ができるかどうかが問われている。政策・法律づくりを役人任せにしてきた自民党官僚主導政権ではなく、国民の皆さんが選んだ国会中心の政権をぜひ作っていきたい」と述べた。
菅代表はまた、小泉首相の欧州歴訪にも言及。「オペラの鑑賞も大いに結構だが、欧州・米国・アジアの間でどういう外交を進めようとしているのか。米国の圧倒的な軍事力でタリバン政権やフセイン政権は倒せたが、軍事力で押さえ込むだけでテロをなくせるのか。21世紀がテロの連鎖で進んでいくような戦争の世紀にならないよう、私たちは、一度足を止めて、しっかりと日本の行く末を確かめながら、アジアの問題、国連の存在を大事にしながら外交を進めていくべきだ」と小泉首相の対米追従外交を批判した。