平成2775日目
1996/08/13
この日のできごと(何の日)
【故・渥美清さん】大船撮影所でお別れ会
映画「男はつらいよ」シリーズの「フーテンの寅さん」役で国民的人気を集め、4日に亡くなった俳優の渥美清さんを悼む「渥美清さんとお別れする会」が13日正午すぎから松竹大船撮影所で開かれた。全国から献花のため集まった約2万1000人のファンが夕方まで長い列をつくり、渥美さんに最後の別れを告げた。
「お別れする会」が催された会場は同撮影所第9ステージ。入り口には映画でおなじみの葛飾・柴又の団子屋「くるまや」のセットが組まれ、祭壇にはにこやかにほほ笑む渥美さんの遺影が飾られた。 会では松竹の奥山融社長が「あなたは映画を作り続けることの大切さを教えてくれた。今後も日本映画を厳しいまなざしで見つめていてください」と弔辞を朗読。友人代表のコメディアン関敬六さんや、さくらを演じた女優の倍賞千恵子さん、コンビを組んだ山田洋次監督らが次々に送る言葉を述べた。
会場には歴代のマドンナや寅さんファミリーら関係者に加え、映画の舞台となった葛飾・柴又をはじめ全国各地から渥美さんをしのぶファン多数が集まった。
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松竹は13日、映画俳優渥美清さんを追悼して、24日から9月6日まで札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の8劇場で「男はつらいよ」シリーズを3本立てしで上映すると発表した。《共同通信》
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【新党さきがけ・鳩山由紀夫代表幹事】理解なければ離党も
新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事は13日午後、今秋の臨時国会前の旗揚げを表明している新党構想について、党内全体の理解が得られない場合には先行離党して新党結成に踏み切る可能性を示唆した。
この中で、鳩山氏は「さきがけ全体で(新党に)行こうという話になれば(代表幹事を)辞める必要はない」と述べ、離党や代表幹事を辞任するかどうかはさきがけ内の意見集約がカギになるとの認識を示した。新党結成に向けた条件整備を今後党内で進めていくとみられる。
鳩山氏はオーストリア、スイス両国訪問から同日帰国し、成田空港で記者団の質問に答えた。《共同通信》
【第78回全国高校野球選手権大会】第6日
第78回全国高校野球選手権大会第6日は13日、甲子園球場で2回戦4試合を行い、春夏通じて初出場の波佐見(長崎)と、前橋工(群馬)熊本工(熊本)宇都宮南(栃木)が3回戦に進んだ。
波佐見は五回、吉村の左前適時打で先制。林が秋田経法大付(秋田)の反撃を抑え、4−2で逃げ切った。前橋工の斉藤、前原(沖縄)の金城、両左腕の力投で0−0で迎えた九回、前橋工は二死二、三塁から四番寺内が右中間へ安打し、1−0でサヨナラ勝ちした。熊本工は同点の五回、打者11人を送り、一挙6点を奪って勝負を決め、山梨学院大付(山梨)に2−4で快勝した。都城(宮崎)と打撃戦になった宇都宮南は、三度、リードされたのをはね返し、10−7で打ち勝った。《共同通信》
【WBAジュニアフライ級タイトル戦】山口圭司選手、初防衛に成功
世界ボクシング協会(WBA)ジュニアフライ級タイトルマッチ12回戦は13日、大阪市中央体育館で行われ、チャンピオンの山口圭司(グリーンツダ)が挑戦者で前王者のカルロス・ムリージョ(パナマ)を3−0の判定で下し、初防衛に成功した。山口の戦績は21戦20勝(7KO)1敗となった。
5月に行われたタイトルマッチでは山口が小差判定で王座を奪取。WBAの再戦支持を受けての一戦だったが、今回は山口がはっきりとした形で決着をつけた。《共同通信》
【大阪府】販売牛肉からO-157
病原性大腸菌O-157による食中毒で、大阪府は13日、大阪府内の販売店で行っている抜き取り検査の結果、松原市内のスーパーで販売されていた国産スライス牛肉からO-157を検出した、と発表した。食材から同菌が検出されたのは大阪府内では初めて。牛肉ではこれまで、神奈川県や福岡県などで、レバーやセンマイ(胃の一部)から検出されている。
この肉は、国産のモモやバラなどのスライス牛肉で、今月5日、大阪府摂津市内の食肉加工センターで加工し、翌日、松原市内の店で再包装した上、販売されていた。同府は6日、店頭に並んだ商品を買い取って検査。12日夜に菌を検出した。13日午前10時半から、同スーパーと食肉加工センターを立ち入り検査した。
同府は双方の業者に、生食用の肉やひき肉の販売を自粛するように要請、販売された量の確認や回収などを急いでいるが、十分加熱すれば食品衛生上問題はなく、安心して食べられるとしている。また、関連施設のふき取り検査、消毒などを行い、汚染原因や経路など詳しく調べている。《共同通信》
【日韓経済水域】第1回交渉
国連海洋法条約に伴う日本と韓国の200カイリの排他的経済水域(EEZ)の境界画定をめぐる第1回交渉が13日、外務省で開かれた。日韓双方は、EEZ画定に当たって、竹島の領有権問題を切り離して協議することを再確認したが、具体的な境界画定では従来の立場を主張し合うにとどまった。
両国は「冷静な話し合いで早期解決に努力する」ことでは一致、次回交渉をできるだけ早く韓国で行うことを申し合わせた。
交渉では、双方が海洋法条約批准に伴う両国の国内法整備の状況などを説明。外務省は「交渉内容は明らかにできない」(幹部)としているが、日本側は竹島、鬱陵島間に引かれた中間線をEEZの境界とすることを主張。韓国側は、竹島(独島)と隠岐島との間の中間線を境界とするよう主張したもようだ。
韓国外務省の金夏中アジア太平洋局長が「交渉は容易ではないが、知恵を出し合って解決したい。交渉成功が二国間関係にとって重要だ」との認識を強調、加藤良三アジア局長も同意した。《共同通信》