平成9675日目
2015/07/05
この日のできごと(何の日)
【岩手県矢巾町いじめ自殺事件】
岩手県矢巾町で5日、同県紫波郡の中学2年男子生徒(13)が電車にひかれて死亡する事故があり、生徒が担任と交換するノートに、いじめを受け「死にたい」と自殺をほのめかす記述が見つかった。県警は自殺とみて動機を調べている。
県警によると、生徒は5日午後7時半頃、JR東北線矢幅駅に進入してきた普通電車の前に飛び込んだ。父親は6日、県警から返却された生徒の「生活記録ノート」に、「なぐられたり、けられたり、首しめられたり」と暴力を受けていたことが書かれているのを見つけた。ノートには「死にたい」「市(死)ぬ場所はきまってるんです」とも書かれていた。
ノートの内容は学校側も把握していたといい、校長は「しっかり調査して明らかにしたい」として、7日に全校生徒にいじめの有無などを調査するアンケートを行うという。《読売新聞》
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岩手県矢巾町で町内の中学2年の男子生徒(13)が5日に列車にひかれて死亡し、生徒が担任に提出するノートに、同級生からの暴行や「死ぬ場所は決まっている」と自殺を示唆する内容を記していたことが7日、生徒が通う中学校への取材で分かった。
男子生徒の父親(40)も自宅で取材に応じ、ノートには4月下旬ごろから「死にたい」などの記述があったことを明らかにした。「殴られたり、首絞められたり」との記述もあり「先生から電話一本もなかった。助けてほしいというメッセージだったのに」と涙を浮かべた。
校長によると、ノートは担任に提出し、一日の反省などを記入する。事故後に男子生徒の自宅で見つかった。担任教諭も内容を確認していた。
学校は同日、いじめの有無などについて全校生徒を対象にアンケートを実施し、保護者説明会を開いた。
説明会後に記者会見した鈴木美成校長は「担任の教諭にまだ詳しく聞いておらず、いじめがあったかどうかは分からない」としながら「生徒の死は絶対に防げなかったことではないと思う」と話した。
県警によると、男子生徒は5日午後7時半ごろ、JR東北線矢幅駅の線路内で普通列車にひかれ死亡した。《共同通信》
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【明治産業革命遺産】世界文化遺産登録が決定
ドイツ・ボンで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は5日、福岡など8県の23施設からなる「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の世界文化遺産登録を決めた。
韓国側は一部施設で朝鮮半島出身者が強制労働させられたと主張、協議を続けていたが、日本側が強制性を認めたことで決着した。最終日の8日に世界遺産一覧表に記載される。日本の世界遺産は文化15、自然4の計19件になる。
産業革命遺産は、幕末から明治時代に造られ、日本の重工業発展の礎になった施設が中心。「軍艦島」の通称で知られる端島炭坑(長崎市)も含まれる。《共同通信》
【サッカー女子W杯・決勝】なでしこ、連覇ならず
サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会で日本代表「なでしこジャパン」は5日(日本時間6日)、バンクーバーで米国と決勝を行い、2-5で敗れた。2大会連続優勝の偉業は達成ならなかった。米国は1999年以来4大会ぶり、史上最多となる3度目の優勝を果たした。《産経新聞》
【ギリシャ】国民投票でEU再建策を拒否
財政危機にあるギリシャで行われた欧州連合(EU)などが求める財政再建策への賛否を問う国民投票で、チプラス首相は5日夜、「ギリシャは歴史的なページを開いた」と述べ、再建策受け入れを拒否する反対派の勝利を宣言した。《産経新聞》
【警視庁・衆参両院】国会で初のテロ対策訓練
警視庁と衆参両院は5日、東京・永田町の国会議事堂に国籍不明のテロリストが侵入し、立てこもったと想定した合同訓練を行った。
警視庁によると、国会でのテロ対策訓練は1936年の完成以来、初めて。昨年10月に国会敷地内に男が侵入した事件や、カナダの連邦議会議事堂などが襲撃された事件を受け、国会側が警視庁に実施を依頼していた。
訓練は、銃器と爆発物を持ったテロリスト3人が参観者を装って侵入、衆議院に立てこもるという想定で行われ、警視庁約150人、衆参両院約270人が参加した。《共同通信》
【英・シャーロット王女】洗礼式
英王室のウィリアム王子(33)とキャサリン妃(33)の間に5月に誕生したシャーロット王女の洗礼式が5日、英東部サンドリンガム離宮の教会で行われた。曽祖母のエリザベス女王(89)や、兄のジョージ王子(1)らが参加した。
この教会では、ウィリアム王子の母で、シャーロット王女の祖母に当たる故ダイアナ元妃も1961年に洗礼を受けた。ダイアナ元妃は7月1日が誕生日。その直後にシャーロット王女の洗礼式が行われたのは、ウィリアム王子の意向が影響したとの見方も報じられている。《共同通信》
【ローマ法王】南米歴訪開始
ローマ法王フランシスコは5日、南米歴訪の最初の訪問国エクアドルに到着した。12日までの日程で同国とボリビア、パラグアイの3カ国を訪れる。カトリック信者が減少傾向にある中南米地域で貧困層支援を訴え、信者拡大を図る考えだ。
2013年に就任した法王の南米訪問は同年のブラジルに続き2回目。今回は比較的貧しい小国を訪問国に選んだ。貧しい人々に寄り添うという法王の意向を反映させたとみられる。
法王はエクアドルの首都キトの空港で「最も弱い人たち、最も傷つきやすい少数派(の存在)は中南米全体が今も負っている債務だ」と述べた。《共同通信》
【タリスマン・セーバー】開会式
オーストラリア北部ダーウィンなどで5日、同国最大規模の米軍とオーストラリア軍の合同軍事演習「タリスマン・セーバー」が21日までの日程で始まった。2年に1度実施されており、今回は陸上自衛隊とニュージーランド軍が初めて参加する。
南シナ海で中国が岩礁を埋め立てて滑走路建設などを強行する中、反対する米国と同盟国がアジア太平洋地域での連携を強化する。
北部特別地域(準州)と東部クイーンズランド州の演習場などで行われ、4カ国から陸海空の3万人以上が参加。米空母や戦闘機、戦車を使い、戦闘訓練から人道支援まで幅広い演習を行う。《共同通信》
【南部陽一郎さん】死去
世界的な理論物理学者で、2008年にノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎氏が5日午後8時12分、急性心筋梗塞のため大阪市内の病院で死去した。94歳だった。
専門は素粒子論。米シカゴ大で研究に取り組んでいた1960年、超電導理論を素粒子論に応用し「対称性の自発的破れ」と呼ばれる理論を構築。宇宙誕生時には自由に飛び回っていた素粒子が質量を獲得した仕組みの解明に道を開き、現在の素粒子論の基本的枠組みである「標準理論」の確立に大きく貢献した。《日経新聞》