平成9310日目
2014/07/05
この日のできごと(何の日)
【ウクライナ】政権部隊、親ロ派拠点奪還
ウクライナ政権部隊は5日、親ロシア派武装集団が混乱の早期から占拠し、同派の牙城となっていた東部ドネツク州北部の都市スラビャンスクを奪還した。ウクライナ大統領府が発表した。
親ロ派武装集団も、ロシアのテレビに「本部を置いていたスラビャンスクを脱出した」と明け渡したことを認めた。親ロ派からの拠点奪還は、政権にとって戦況を優位に進める好材料となる。一方、再停戦に向けた協議再開の最終調整も進んでいるとみられ、政権は有利な立場で臨むことができそうだ。
ポロシェンコ大統領は5日、スラビャンスクにウクライナ国旗を掲げるよう指示した。アバコフ内相によると、親ロ派武装集団の多くは5日未明までに、別の都市に向かったという。
再停戦をめぐる協議では実効性ある「持続的な停戦」で一致できるかが焦点。政権側は武器や雇い兵がロシアから国境を越えて親ロ派に流入しているとして、国境検問所を明け渡すよう親ロ派に求めており、国境管理の問題解決が鍵となる。
協議には欧州安保協力機構(OSCE)やロシアの代表者も出席する見込み。
ポロシェンコ大統領は4日「平和を達成するため戦わなくてはならない」と述べ、大規模な掃討作戦を続ける決意をあらためて表明。政権部隊は国境地帯への攻勢をかけるとともに、スラビャンスクを攻撃していた。《共同通信》
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【岩手県宮古市】震度5弱
5日午前7時42分ごろ、岩手県宮古市で震度5弱の地震があった。青森県でも震度4を記録するなど、東北を中心に北海道から新潟県にかけ、広い範囲で揺れを観測した。気象庁によると、震源地は岩手県沖。震源の深さは49キロ、地震の規模はマグニチュード(M)5.9と推定される。津波の心配はない。
警察や消防によると、けが人は出ていない。日本原燃や東北電力によると、青森県の核燃料サイクル施設や東通原子力発電所などにも影響はなかった。交通は、東北新幹線が午前7時40分ごろから約10分間、盛岡駅付近で運転を見合わせた。
気象庁地震津波監視課の長谷川洋平課長は同日午前の記者会見で「東日本大震災の余震と考えられ、陸から比較的近い場所で起きたため、強い揺れになった」と説明。
これまでに雨が降った地域では地盤が緩んでいる可能性があるとし、今後の余震などによる土砂崩れや落石への警戒を呼び掛けた。政府は首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設けた。《共同通信》
【兵庫県・野々村竜太郎県議】大雨運休でも出張費
兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属=が政務活動費から195回分の出張旅費を支出していた問題で、同議員が西宮市の自宅からJR城崎温泉駅(同県豊岡市)に日帰り出張したと収支報告書に記載している昨年9月2日は、大雨により特急の多くが運休し、日帰りが極めて困難だったことが5日、JR西日本への取材で分かった。
野々村議員は城崎温泉への往復は常に往復1万5340円を申請。釈明会見では、経路について記憶にないとした上で「出張はグリーン車を使った」と発言している。
当日は早朝から兵庫県内各地で大雨を記録。JR西日本によると、雨量計の規制値を超えたため、京都・福知山方面を経由して3時間近くかけて城崎温泉に向かう特急「こうのとり」下り線は始発が部分運休し、その後は午後6時台の電車まで全面運休した。再開した後も大幅に遅れた。
兵庫・姫路方面を経由する特急「はまかぜ」も始発から運休し、夕方にようやく再開したため日帰りは不可能だった。
野々村議員は「説明は尽くした」として記者会見後は報道各社の取材を拒否している。《共同通信》
【群馬・伊香保温泉】29歳団体職員、女装して女風呂に侵入
群馬県警渋川署は5日、新潟県十日町市、団体職員(29)を建造物侵入の疑いで現行犯逮捕した。発表によると、団体職員は同日午後5時15分頃、群馬県渋川市伊香保町の温泉施設で、女性の裸をのぞくために女装をして、女風呂の脱衣所に侵入した疑い。
調べに対し、「のぞくために女装をした」と供述しているという。女性従業員が、女装した団体職員に気づき、発覚したという。《読売新聞》
【日本ハム・大谷翔平選手】20歳の誕生日に2本塁打
日本ハム9−3ロッテ◇5日◇QVCマリンフィールド
格好良すぎるバースデー弾だ。5日に20歳の誕生日を迎えた日本ハム・大谷翔平投手が、ロッテ戦でプロ初となる1試合2発をマークした。
「3番・DH」でスタメン出場し、初回に左翼席に今季4号となる先制2ラン。9回にも右翼席に弾丸ライナーの5号2ランを放った。チームは9―3でロッテに快勝。大谷の決勝アーチ、1試合4打点もともにプロ初。初ものずくめの「ワンマンショー」となった。 《スポニチ》
【安倍晋三首相】ケネディ氏と歌舞伎鑑賞
安倍晋三首相夫妻は5日、東京都中央区の歌舞伎座を訪れ、歌舞伎の「正札附根元草摺」「夏祭浪花鑑」をケネディ駐日米大使夫妻とともに鑑賞した。その後、首相は都内で記者団に「大変迫力があって素晴らしかった。ケネディ大使も日本の芸術を堪能していただいたと思う」と述べた。
歌舞伎座の入り口でケネディ氏が出迎え、水色のジャケットにノーネクタイ姿の首相は、昭恵夫人とともに笑顔で写真撮影に応じた。6日からのニュージーランド、オーストラリア、パプアニューギニア3カ国訪問を控え、つかの間の休日を楽しんだようだ。
首相の歌舞伎見物は、昨年4月の歌舞伎座のこけら落とし公演以来。《共同通信》
【テニス・ウィンブルドン選手権】第12日
テニスの四大大会第3戦、第128回ウィンブルドン選手権第12日は5日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、女子シングルス決勝で第6シードのペトラ・クビトバ(チェコ)が第13シードのウージニー・ブシャール(カナダ)を6-3、6-0で下し、3年ぶり2度目の優勝を果たした。優勝賞金は176万ポンド(約3億800万円)。
24歳で左利きのクビトバは得意のサーブを軸に攻めた。第1セットは三つのゲームをブレークして勢いに乗ると、第2セットは1ゲームも落とさず、1時間足らずで圧勝した。
四大大会初の決勝進出だった20歳のブシャールは本来のプレーを発揮できず、男女を通じてカナダ勢初の四大大会制覇はならなかった。《共同通信》
◇
テニスのウィンブルドン選手権車いすの部は5日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、男子ダブルスは2連覇を狙う第1シードの国枝慎吾(ユニクロ)ステファン・ウデ(フランス)組が初戦の準決勝でオランダと英国の選手のペアに1-6、6-4、6-2で逆転勝ちし、決勝に進出した。《共同通信》
【ケニア】過激派襲撃、29人殺害
ケニア東部ラム郊外の二つの地域で5日、武装集団が村などを襲撃、銃を乱射し、計29人を殺害した。ロイター通信などが伝えた。隣国ソマリアのイスラム過激派アルシャバーブが犯行を認めた。
ラム郊外では6月中旬にも2件の襲撃で計約60人が犠牲になった。アルシャバーブが犯行声明を出したが、ケニアのケニヤッタ大統領はアルシャバーブの犯行を否定し、対立する政治勢力の関与を示唆した。
アルシャバーブはアフリカ連合(AU)の平和維持活動(PKO)部隊としてソマリアに展開するケニア軍の撤退を求め、ケニアの首都ナイロビなどで爆破テロや襲撃を繰り返している。《共同通信》
【地下鉄サリン事件】 遺族ら、オウム施設跡地へ
オウム真理教による地下鉄サリン事件の遺族や被害者が5日、かつて教団の活動拠点だった山梨県の旧上九一色村(現富士河口湖町、甲府市)を訪れ、施設の跡地を見学し、住民に話を聞いた。「あんな事件は、もう二度と……」。遺族らは当時を振り返り、さまざまな思いを巡らせた。
地下鉄サリン事件被害者の会や弁護団などが企画。1995年3月20日に起きた地下鉄事件の遺族3人と被害者6人、弁護士らが参加した。
「教団とは何だったのか。20年近くたった今だから冷静に見ることができるはず」。被害者の会代表世話人の高橋シズヱさん(67)はこの地を訪れる意味をそう話す。
山梨県南部の富士山麓に位置する旧上九一色村周辺には「サティアン」と呼ばれた施設が点在し、多くの信者が住んでいた。現在、施設は全て取り壊されて草むらが広がり、盲導犬訓練施設などが立っている。
跡地を見学した参加者は、近所に住む岡本法恵さん(85)と面会。岡本さんは当時の教団の異常さや脱退する信者を助けた様子を説明し、「施設も全てなくなり、風化してきたといわれているが、できる限り伝えていきたい」と話した。
通勤途中に事件に遭遇した埼玉県の山本清隆さん(79)はこの日、初めて旧上九一色村を訪れ、「教団はなぜこんなことをしたのだろうという気持ちを強くした」。手のしびれは今も残るが、「同じことが二度と起きないように、自分が語ることで後世に残さなければいけないと感じた」と語った。
事件で長女(当時33)を亡くした岩田キヨエさん(75)は娘の洋服を着て参加。「更地になっているのを見て、私の中では整理がついた。来るのは今日で最後。私なりのけじめです」と話した。《共同通信》