平成892日目
1991/06/18
この日のできごと(何の日)
【富山県・中沖豊知事】北陸新幹線「加越トンネル問題がカギ」
富山県の中沖知事は18日の記者会見で、同県が提案している北陸新幹線のルート変更案に関し「(運輸省の基本ルート内で既に調査工事が完了の)加越トンネルをめぐり若干の問題が残る」と述べ、これまでに約9億円が投入された加越トンネル問題の処理が、運輸省が変更案を了承するかどうかのかぎになっていることを認めた。
中沖知事は「9億円は工事費とは違い、基本的に調査費の性格」としつつも「難工事推進事業費」として支出されたことを指摘。「微妙な問題もある」と述べ、基本ルートならそのまま利用されるはずの調査掘削坑がルート変更で無駄になることを暗に認めた。《北國新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【静岡県土肥町】世界最大を「名乗る」花時計お目見え
伊豆半島西海岸にある静岡県・土肥町(青木隆町長)の松原公園に18日「世界一大きい」という花時計がお目見えした。「世界最大」を名乗る花時計は10日の「時の記念日」に宮崎県・綾町で直径28メートルのものが完成したばかり。
土肥町の花時計は直径25メートルだが「長針はうちが12.5メートルで綾町より2.8メートル長い」(土肥町)ことから「時計本体の大きさとしては世界一」としてギネス申請する予定だ。《共同通信》
【自民党・小渕恵三幹事長】野党に臨時国会の開催を提案
自民党と社会、公明、民社野党3党の幹事長・書記長会談が18日午後、国会内で開かれた。自民党の小渕幹事長は政治改革関連3法案を中心に審議する臨時国会を「7月の先進国首脳会議(ロンドン・サミット)終了後の極めて早い時期に2ヶ月程度の会期で開きたい」と、早ければ7月22日にも臨時国会を召集したいとの方針を伝え、理解を求めた。
これに対し、野党側は政治改革関連法案を審議するのが目的の臨時国会召集にはこぞって反対した。ただ、特別立法措置など雲仙岳火砕流惨事に限定した短期間の国会召集には応じる姿勢を示し、21日に再び幹事長、書記長会談を開き協議することになった。《共同通信》
【海部俊樹首相】米・ブッシュ大統領との会談が決定
海部首相とブッシュ大統領の日米首脳会談が7月11日、米メーン州のケネバンクポートの大統領の別荘で開かれることが18日決まった。日米首脳会談は4月4日、カリフォルニア州のニューポートビーチで行われて以来約3ヶ月ぶり。《共同通信》
【中尾栄一通産相】南ア制裁解除を検討
中尾栄一通産相は18日の閣議後の記者会見で、南アフリカ共和国が、アパルトヘイト(人種隔離政策)の終結宣言を行ったことについて、「現時点でわが国の対南ア政策の変更はない」としながら、「今後の各国の対応を見極めたうえで、制裁措置のあり方を検討しなくてはならない」と述べ、政治犯の釈放や差別法の撤廃などの進展を見て、制裁解除の本格的な検討に入ることを示唆した。《読売新聞》
【自民党・山口敏夫氏】総裁選「旧安倍派は候補出さず
「海部首相は高い支持率に支えられて立候補する可能性は十分」「七十代の宮沢さん(喜一・元副総理)も、最終コーナーを回り、最後の勝負に挑まなければならない」「渡辺さん(美智雄・元政調会長)も極めて意欲的だ」―。政界事情通で知られる自民党渡辺派の山口敏夫事務総長が18日、都内で講演し、今秋の総裁選びをめぐる党内模様を「当たるも八卦、当たらぬも八卦」(山口氏)と占った。
注目される竹下元首相の再登板について、竹下氏自身にその意思がないことを指摘しながら「可能性は全くゼロではない」と断言、話し合い決着の場合、急浮上するケースも指摘した。
再登板説の背景として山口氏が力説したのは「政治改革は実力派総裁でないとまとめきれない。その時、最大公約数として竹下氏を推す声が出てくる場合もある」という党内の空気。
一方、山口氏は①もし安倍晋太郎元幹事長が健在であれば、党内各派は「安倍後継総裁」で一本化していたはず②こうした事情からすれば、旧安倍派は総裁選に候補を出さずに、生前中の安倍氏に対する他派の協力や評価に十分こたえていくだろう―と、希望的観測を披露。複雑な派内事情から独自候補擁立は困難、と見て旧安倍派の支援に期待をにじませた。
結局、「情勢は極めて流動的」というのが山口氏の結論。先行き不透明な政局に今のところ打つ手なし?《読売新聞》