平成893日目

平成3年6月19日(水)

1991/06/19

【NTT】ダイヤルQ2「改善します」

日本電信電話会社(NTT)は19日、過激な性表現や、高額な使用料金が問題となっている「ダイヤルQ2」について、一部番組の締め出し、情報料の引き下げ、わいせつ度の強い番組の契約解除などを柱とする改善策を発表した。同日、記者会見した児島仁社長が明らかにしたもので、20日から順次、実施する。

改善策は、①不特定の男女間の対話を目的とする、いわゆる「ツーショット」については、20日以降、新規申し込みを受け付けず、現在、契約中のものも、10月以降は更新しない②わいせつ度の強い39番組について、6月末をめどに契約を解除する③使用料金が高額になりがちな「パーティーライン」の情報料を、10月から、現行の最高3分300円から同60円に引き下げる④8月以降、使用料金が高額になった場合、利用者に事前に通知する—など7項目。

このうち、「ツーショット」は、いかがわしい行為の仲介に使われるケースが多いなど問題化しており、NTTでは、「社会的な意義のある使われ方は皆無に等しい」として、契約打ち切りに踏み切った。今回の改善策が実施されると、1年後には、ほぼ完全に締め出されることになる。

契約解除になる29番組は、番組内容を審査している「全日本テレホンサービス協会」が、倫理規定に反するとして、番組提供業者との契約を打ち切るよう、NTTに勧告していた。また、「パーティーライン」は、内容そのものに問題があるケースは少ないとして、使用料金の引き下げで改善を図ることにした。

このほか、番組内容の企画書の提出義務付け、広告方法の制限、情報料と通話料の別表示などを実施していく。さらに、今後の対策として、使用料金が一定の上限を超えた場合、Q2を利用できなくなるシステムなどを検討、来年度以降に実施したいとしている。

ダイヤルQ2は新しい情報サービスとして注目される一方で、約半分をわいせつなアダルト番組や「ツーショット」、「パーティーライン」が占めるなど、しばしば問題化している。《読売新聞》

【明大替え玉受験事件】元野球部監督逮捕

明治大学替え玉受験で警視庁捜査二課と神田署は19日、法学部二部の不正入試に絡み有印私文書偽造、同行使の疑いで甲子園の優勝投手で元同大野球部監督の会社社長A容疑者(54)を逮捕、同容疑で同大教務事務部職員B(56)、同大相撲部監督で研究所事務室職員Cの2被告を再逮捕した。

また、替え玉受験を隠ぺいするための不正工作の中心人物とみられる同大仁部学生課の職員、Y容疑者(38)を同容疑で指名手配した。

明大事件の逮捕者は4人。今年の入試で依頼者からA容疑者や逮捕、指名手配された大学職員3人に報酬として渡った金は最低約8600万円。依頼者全員が支払った報酬は計1億円を超えるという。《共同通信》

【防衛大】初の女性受け入れ決定

防衛庁は19日までに防衛大学校(神奈川県横須賀市)の平成4年度募集要項を決めた。初めて女子学生を受け入れるほか、推薦入学制度を導入し、併せて自由な学生生活をうたった学校案内を作成するなど、落ち込んだ人気の回復を図っている。《共同通信》

【プロ野球・阪神】今季40敗目

巨人7−3阪神◇19日◇甲子園

四条のプロ入り初本塁打で勝ち越した巨人が、香田ー松谷の継投で阪神戦8連勝。今季30勝目をマークした。

巨人は四回、失策絡みで2点差を追い付き、さらに二死無走者から四条が野田の内角高めの失投を捕らえて右翼ポール際に運び、4−3と逆転。七回に中尾の2点本塁打でダメを押した。香田は5月2日の阪神戦以来の勝利で3勝目。松谷はプロ入り初セーブを挙げた。

阪神は一、三回に真弓が適時打と2点本塁打して優位に立ったが、四回以降、攻めては併殺、守備で2失策といいところがなく、両リーグ初の40敗目。《共同通信》

【東京株式市場】2万4000円割れ

19日の東京株式市場は、今年1-3月期の実質成長率が二ケタの伸びとなり、金融緩和期待が急速にしぼんだとの見通しからほぼ全面安となり、平均株価(225種)の終値は、前日終値比688円72銭安の2万3996円75銭と、2月6日以来、約4か月半ぶりに2万4000円台を割り込んだ。出来高は約3億3000万株。

6月に入ってから、東京市場の平均株価は2000円近くも下げており、市場関係者の間では、「公定歩合の早期引き下げの可能性が遠のいたうえ、市況が回復の兆しを見せても、投資信託の償還売りなどが予想されるため、相場低迷はかなり長期化する」との悲観的な見方も広がっている。

前日発表された実質経済成長率が、年率換算で、11.2%の伸びとなったことで、「景気の腰は強く、公定歩合下げは遠のいた」(準大手証券)とのムードが広がった。さらに、長期プライムレート(最優遇貸出金利)の引き上げ懸念や、現物と株価指数先物とのサヤ取りを狙った裁定取引に絡む現物株式の買い残高が1兆円を超え、決済のための現物株売却懸念が強いことも地合いを悪化させた。

このため個人投資家の信用取引の投げ売りや投資信託の換金売りなども出て、平均株価はジリジリと値を下げ、東証第一部1197銘柄のうち、前日比で値上がりしたのはわずか61銘柄にとどまった。《読売新聞》

【ジーン・アーサーさん】死去

映画「シェーン」や「ガンスモーク」(テレビ)など西部劇でも味のある演技をみせた女優のジーン・アーサーさんが19日、心臓発作のため、米カリフォルニア州カーメルの病院で亡くなった。90歳だった。

無声映画時代にデビューし、名監督のフランク・キャプラに見いだされて、「スミス都へ行く」(1939年)に主演してハリウッドスターの座をつかんだが、大変な恥ずかしがり屋で、30年代のスターの“義務”の水着姿を拒否したり、インタビューから逃げ回ったエピソードを持つ。

いわゆるB級ウエスタンの名わき役でもあり、アラン・ラッド、若き日のゲーリー・クーパーらと共演、ハスキーボイスのふだん着の女優として固定した人気があった。アラン・ラッドと共演した「シェーン」(53年)で、その渋い演技が印象的だった。《読売新聞》



6月19日のできごと