平成149日目
1989/06/05
【中国人民解放軍】民主化運動の拠点制圧へ
北京・天安門広場を制圧した中国人民解放軍の戒厳当局は5日、市中心部に大量の戦車、装甲車を集結して制圧地域拡大の構えを見せた。民主化運動の拠点となっている市北西部の各大学にも間もなく本格的な進駐を開始するのではないかとの見方が強まっている。
また、同日午後も銃声、砲声が断続的に響き、外国人居住区も無差別的発砲を受けるなど在留邦人の間にも不安感が高まっており、事務所の営業を打ち切る日本企業も出始めた。
一方、天安門へ通じる目抜き通り、長安街の西部では兵士同士が衝突したと伝えられ、軍内に強硬鎮圧姿勢の楊尚昆中央軍事委副主席(国家主席)への批判が強まり始めたとの見方が出ている。
さらに、戒厳司令部が主要環状道路の通行禁止を命令したとの情報が流れる一方で、北京放送がこれを否定するなど、各種情報が乱れ飛ぶ緊迫した状況が続いている。《共同通信》
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【宇野宗佑首相】所信表明演説
宇野首相は5日午後、衆院、参院各本会議で所信表明演説を行い、政治哲学、基本姿勢、当面の内政、外交の諸課題への取り組みについて基本的な考えを明らかにした。
首相は、この中で自らの内閣を「改革前進内閣」と命名するとともに「政治はスリムに、国民は豊かに」の基本的考えに従って、政治、行政、財政のすべてにわたり改革を進める考えを強調した。
特にリクルート事件を契機に国民の政治に対する信頼が大きく損なわれているとの認識を示したうえで、政治改革を「内閣の最重要課題」と位置付け、「不退転の決意をもって取り組む覚悟である」と強調した。《共同通信》