平成839日目
1991/04/26
この日のできごと(何の日)
【海上自衛隊・掃海部隊】ペルシャ湾へ出発
湾岸戦争の戦後貢献策として、ペルシャ湾の機雷除去に向かう海上自衛隊の「ペルシャ湾掃海派遣部隊」が26日午前9時前、神奈川県・横須賀基地を出港した。計6隻、乗員約510人から成る派遣部隊のうち、横須賀が母港の掃海艇「あわしま」など2隻と、補給艦「ときわ」の計3隻で、残る旗艦の掃海母艦「はやせ」と掃海艇2隻の3隻は、同日午後3時、広島県・呉、長崎県・佐世保の両基地をそれぞれ出発。6隻は29日午前11時ごろ、奄美大島東方沖で合流し、約1万3000キロ離れたペルシャ湾を目指す。訓練目以外では、自衛隊創設以来初めての海外派遣となる。
部隊は途中、フィリビンの米海軍スビック基地、シンガポールなど5カ所に寄港しながら、約一カ月後の月末から6月初旬にかけて現地に到着の予定。ベルシャ湾内のバーレーンを足場に、米、英、ドイツなど8カ国の掃海部隊と協力、イラクが戦争中クウェート沖などに敷設したとされる機雷を処理する。行動期間は当面6カ月を見込んでいる。
湾岸戦争から戻った空母ミッドウェーなどが停泊する米海軍基地に隣接した横須賀基地では、午前8時すぎから中曽根元首相、大島内閣官房副長官、防衛庁の依田事務次官、フェルナンデス在日米海軍司令官、家族ら計約500人が出席して出発式が開かれた。
式では、大島副長官が「(掃海艇派遣は)国際社会で、人的貢献策の一つとして意義がある」との海部首相のあいさつを代読。3隻は岸壁の家族らの見送り後、出港した。
一方、基地周辺では、派遣に反対する市民グループの計約200人がボートやヨットで海上デモをするなど、抗議行動があり、神奈川県警では機動隊員ら150人による警備体制を敷いた。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【秋山拓巳さん】誕生日
【中曽根康弘元首相】自民党へ復党
自民党は26日午前の党紀委員会(加藤武徳委員長)で、中曽根元首相から出されていた復党申請を承認した。これにより平成元年5月、リクルート事件の政治責任をとって離党して以来、約2年ぶりに中曽根氏の復党が正式に決まり、役員会、総務会に報告された。
党内の一部に慎重論はあるものの、各派から異論は出ていない。しかし政治改革に取り組んでいる時期だけに、今後批判が表面化することも予想される。
また中曽根氏の復党によって竹下元首相、宮澤元蔵相、渡辺元政調会長ら他のリクルート実力者も“みそぎ”を済ませたとして、秋の総裁選をにらんで本格的な復権の動きを強めることになりそうだ。
党紀委では加藤委員長が「26日朝、小渕幹事長が海部首相(総裁)に会い、中曽根氏復党問題の経緯や取り扱いを説明、了承を得た。党紀委で正式議題とするよう依頼があった」として審査を求めた。
これに対し長谷川峻氏が「新聞に首相は知らなかったと出ていたのでびっくりした。今、政治改革をやっているのによろしいのか」と発言したが、最終的には「出席委員12人全員一致」で承認した。《共同通信》
【海部俊樹首相】「政治改革の後退はない」
海部首相は26日昼、中曽根元首相の復党による政治改革への影響に関連し「ブレーキにはならない。政治改革は進めていく」と述べ、政治改革が後退することはないとの認識を明らかにした。《共同通信》
【サッカー・マラドーナ選手】麻薬所持の疑いで逮捕
サッカーのスーパースター、アルゼンチンのディエゴ・マラドーナ(30)が26日、麻薬所持の疑いで逮捕された。ブエノスアイレスからの報道によると、マラドーナは首都のアパートにほかの2人といるところを連邦警察の捜査員に踏み込まれ、連行された。
押収品に500グラムのコカインが含まれていたとの報道もあるが、連邦警察当局は、コカインかどうかを現在確認中と述べた。《共同通信》